- 販売開始日: 2012/11/16
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: 富士見ドラゴンブック
- ISBN:978-4-8291-4459-6
新ソード・ワールドRPGリプレイ集10 名乗れ!今こそ大英雄
著者 著者:秋田みやび/グループSNE , 監修:清松みゆき , イラスト:浜田よしかづ
オーファンの英雄たちがPCとして臨時参加し、ヘッポコーズたちは敵の拠点をつぶしていく。そして、復活したイリーナを加え、今度こそ直接対決へ! 果たして敵を打ち倒し、見事大英...
新ソード・ワールドRPGリプレイ集10 名乗れ!今こそ大英雄
商品説明
オーファンの英雄たちがPCとして臨時参加し、ヘッポコーズたちは敵の拠点をつぶしていく。そして、復活したイリーナを加え、今度こそ直接対決へ! 果たして敵を打ち倒し、見事大英雄の名乗りを上げられるのか?
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遠い冒険の日々と、明日の冒険の日へ。
2005/07/22 18:44
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:*K* - この投稿者のレビュー一覧を見る
「わたし」は、未練などないからと、十数年前から納戸の片隅に放り出したままの旅仕度を目の端に捉える。ほんの一瞬。それきり、慣れてしまった仕事に戻り、昼に聞いた「彼ら」の活躍などは、使わなくなった道具のように放り出したつもりで、頭の片隅に、瞼の裏に、胸の奥に、「わたしたち」の旅がちらつく。
ソード・ワールドの「オールドファン」などと称する、わたしのような古い愛読者には、そんな面々がいるように思う。この作品は、いわゆるライトノベル系のレーベルから出ているものの、「小説」ではない。「リプレイ」という、ゲームのプレイ結果を演劇の台本様の体裁で書き起こした架空世界のドキュメンタリである。
二十年近くもの歴史を持ち、主にアメリカ製である「RPG」というゲームのカテゴリで、国産としては既に古典となった今もメジャな「ソード・ワールドRPG」の、公式の「プレイ記録」が、このリプレイだ。
これは、ゲーム開発者側が提示している「公式」の作品であるが、ゲームのファンは、自ら冒険を架空世界で楽しんでいる。自分達も、仲間とともに街道を歩き、古代遺跡を廻り、妖魔や邪神の狂信者と戦った「記憶」と「経験」を持っている。
半数は、まだ冒険に出たばかりか、近く冒険に出ることを夢見ている若者だ。残る一部は、既に歴戦の勇者であり、現役の冒険者で、わたし自身のように冒険の旅を終えて、街で暮らしながら、時折伝わってくる若い後輩達の冒険に、少し後ろ髪を引かれたりもする。(つまり、楽しみと同時にゲームの資料も兼ねて手にする読者が想定されながら、ゲーム経験がない読者、実際に人間が集まって長時間を費やしプレイするため、大人になって、機会を失うファンが結構いる)
6番目に該る本シリーズは、今巻で堂々の完結となった。
それも、本来「最終巻」である前巻収録分において、登場人物である冒険者一行に、著者も予測しなかった大事件が起こり、結末が先延ばしとなったためだ。小説のような通常の創作と異なり、著者の意向だけで登場人物の言動はコントロールできないし、ましてや発生する事象となると、現実の未来と同じくらい不確定だ。
その剣と魔法の世界のドキュメンタリも、一旦の終了。もちろん、キャラクタの人生は続くのだろうが、物語は一応の完結となる。
だからこそ今、一緒に彼らの冒険の旅を眺めてきた我々の仲間ではなく、まだ見ぬ方々にぜひ、1巻めから手にとって欲しい。
この作品の彼らのように、日々の食事代にも事欠く新米冒険者から、「大英雄」を目指せる場所がソード・ワールドの世界。
近い、あるいは遠い将来、あなたが彼らの旅した大陸の英雄となる日を願って。
「わたし」は、もう冒険の旅に出られる機会が、ほとんどゼロに近いことを知っている。
若い英雄達の活躍も、懐かしく思い出す日々の引き金にしかならない。
けれど、この「大陸」では時折奇跡が起こることも知っていて、いつか、昔の仲間が、あるいは偶然知合う誰かが、遭遇する事件が、「わたし」を旅立たせる予感も消えない。
かつて冒険の日々に共に戦った風の精霊が、決している筈の無い場所…陰る納戸の奥で、
本当の本当のラストッ!
2005/07/23 08:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:志岐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お疲れ様でしたーっ! と本来なら言うべきかもしれません。
だけど、彼らにその言葉はまだ少し早いのじゃないか? と思わせてくれる、本当にステキなラストになっています。
……ぶっちゃけ、冒頭からヒースは暴走するしファンドリアにいけないとガックリきてるイリーナはいるし。プチ&チビも元気だし。
そしていよいよこの巻では「ここまで大事になった」からには絶対に出てくるであろう、あのご夫妻(バレバレだぁ)が登場!
そして明かされる恐怖を帯びた夫婦生活!(ぇ
最近ちまたで流行りつつある「鬼嫁」なーんてメじゃない!?
逆DVも生々しい赤裸々なご夫妻に会えるのは……絶対にこの本だけでしょうね(^^;
こういった本編とはそう関係ない部分まで、GM秋田みやびさんの豪腕がうなって……プレイヤーが暴走している10巻です。
一応の英雄譚はこれでおしまい。
だけど私たちは待っている、信じている。
へっぽこーずはいつか絶対帰ってくるとッ!
叫びたくなる、永遠に続いてほしいなぁと思う、良作です。
これを読んだらたぶん絶対に、今までのリプレイを読み返したくなることは確実かもしれません
復活!そして……。
2016/12/25 14:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よーく見ると、挿絵の中にいるのがノリーナ……。
いや、おふれを撤回してノリスの名誉回復してあげてよと思わなくもないですが。
それもへっぽこーズらしいのかもしれません。
そして以前にも冒険をした場所での因縁の対決というシメもいい。
が、ローンダミス~~~。
やっぱり渚の大神官のPCは……!