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真理 (光文社文庫)
真理 MARI
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電子書籍
理不尽きわまりない展開
2019/05/19 11:43
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
そもそも理不尽だから怪異なんだろう?って。
作者一流のオカルト譚、宗教譚は鳴りを潜め、ひたすら邪な女の”念”に支配される。
ただ、地元の旧友と再会して、飲み会で出くわしただけの端緒しかない。
呪術めいた技術に通じているのか、それとも亭主を取られたと壮絶な勘違いの果てに一途な思いが成就してしまったのか、誰にも分からない。
『203号室』に続き、壮大なる人々の無関心、生々しいのに実体験か白昼夢か確信が持てない。
このあたりの心理、唐突に表れる念の籠もった小道具の描写、これが絶妙だ。
先が読めず筋も通らない(真理からすればそれなりの理由もあろうが)展開もうまい。
しかし最も信じられないのは『ブロッコリー五十五円』の値札だ。