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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.8
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくま文庫
  • サイズ:15cm/345p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-42120-3
文庫

紙の本

ファイティング寿限無 (ちくま文庫)

著者 立川 談四楼 (著)

【酒飲み書店員大賞(第4回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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ファイティング寿限無 (ちくま文庫)

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

読んで損なし。本格スポーツ人情小説。

2006/11/13 22:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る

橘家龍太楼の弟子となった小龍は師匠の言葉「有名になるためには目立て」という言葉に従い、ボクシングジムに。ファイティング寿限無としてデビューする。その努力と思いもよらぬ才能で、ボクシングの階段を上ってゆくのだった。
読書を続けていると、思いもよらない掘り出し本に出合えることがあります。この作品は、まさにそういう類。落語家に入門するもぱっとせず、師匠の言葉により、ボクシングの門を叩く主人公の小龍。リングネームは「ファイティング寿限無」。
小龍は性格もいいし、明るく爽やか。そんな小龍がトントン拍子で頂点を極めていく。そして、小龍を巡る落語家、ボクシングジム、恋人も全員いい人で、ちと話ができすぎではと思わなくもないのですが、とにかく読ませるのでそれはどうでも良くなります。
スポーツ系の小説は好みもからか、あまり読まないのですが、この作品は本当に面白い。作者は落語家というからこれまたビックリ。ボクシングの独特のトレーニング、試合の描写、過酷な減量などよくぞまあ落語家さんがここまで書けると感心します。
周りの人たちが実によくて、特に橘屋一門たちが泣かせてくれます。師匠も実に味があって。そして、ラストは期待を裏切って(?)くれます。まさに落語のオチ。二足のわらじを履き続けて欲しかったなー。後半のもりあがりは、本当に素晴らしい。単純に面白く、泣かせるエンターティメントな作品。
欲を言えば試合がちょっと少なくて、単純に決着がついてしまうところかな。もう少し試合が読みたかったなーとぜいたくなことを思ってしまいます。落語会の世界とボクシングジムの家族的な世界は、実に良く似ているものなのですねー。
見事にいい方に期待を裏切られる作品です。読んで損はありません。ぜひ、この本格スポーツ人情小説を読んでみてください。
はまります。

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2006/07/02 23:44

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2006/11/07 17:57

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2012/02/05 20:26

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2012/02/27 20:14

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2012/07/06 22:38

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2012/09/30 20:37

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2013/02/17 09:12

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2014/02/27 23:53

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