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商品説明
「いじり」と「いじめ」は一文字違うだけだが、100倍恐ろしい。巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。中学時代“いじられ”続けた羽柴典孝は、高校では、おな中の一城の協力もあって、いじる側にまわれたのだが—。第1回野性時代青春文学大賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【野性時代青春文学大賞(第1回)】巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。中学時代「いじられ」続けた羽柴典孝は、高校では、おな中の一城の協力もあって、いじる側にまわれたのだが−。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
木堂 椎
- 略歴
- 〈木堂椎〉東京都在住。17歳。高校在学中。
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紙の本
「いじり」を知らないおじさん・おばさんも楽しめます
2006/07/23 15:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1回(2005年)野性時代青春文学賞受賞作。
高校に入学したとたん、クラスや部活、友だちとの間のポジショニングをめぐる戦いが始まります。主人公の羽柴典孝は、中学時代に「いじられキャラ」を演じ続けてきました。「いじめ」ではなく「いじり」。
毎日毎日、お笑いネタや一発芸を要求され、おもしろくなければ殴られたりモノをとられたりします。しかもテレビの「いじられ芸人」同様、どんな仕打ちにも笑顔で耐えなければならない。それは地獄の日々でした。
いじ「り」は、いじ「め」よりも100倍恐ろしい、というタイトルの意味はここにあります。
そして高校では、堂々と「いじり」側にまわろうと、仲間の性格や習慣を観察し、適度にツッコみ、優位な位置取りを模索しています。
と、説明しなければならないほど、今の10代の友だちづきあいの大変さがさっぱりわからない。
それさえ理解してしまえば、文章はうまいし、ストーリーもうまい。テンポもいい。男子高校生が17人も出てくるのに、それぞれのキャラクターがしっかりと書き分けられていて、わかりやすい。爽やかな青春の片鱗を見せながらも、ラストのオチも効いている。非の打ち所がないんですよ。
それにしても、今の高校生の時代に生まれなくてよかったわぁ。