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紙の本

花崗岩の街 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)

著者 スチュアート・マクブライド (著),北野 寿美枝 (訳)

凶悪犯に腹をめった刺しにされて一年間休職したローガン・マクレイ部長刑事が復帰早々に遭遇したのは、寒風吹き荒ぶ水路に浮かぶ、幼児の無残な死体だった。あまりにむごい光景にロー...

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花崗岩の街 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)

税込 1,870 17pt

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商品説明

凶悪犯に腹をめった刺しにされて一年間休職したローガン・マクレイ部長刑事が復帰早々に遭遇したのは、寒風吹き荒ぶ水路に浮かぶ、幼児の無残な死体だった。あまりにむごい光景にローガンの傷ついた内臓はよじれそうだった。これをきっかけにしたように、街では幼児が次々に姿を消す。おぞましい連続殺人鬼が徘徊しているのか?警察は批判の矢面に立たされ、さらには内部の何者かが情報を新聞社にリークしている。いきなり捜査の最前線に投げ込まれたローガンは苦戦を強いられるが…英国ミステリ界に颯爽と登場した新星、堂々のデビュー作。【「BOOK」データベースの商品解説】

負傷による休職から復帰早々、部長刑事ローガンは連続幼児失踪事件に遭遇する。警察は批判の矢面に立たされ、さらには内部の何者かが情報をリークしている−。英国ミステリ界の大型新人が放つ、本格警察サスペンス。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

スチュアート・マクブライド

略歴
〈スチュアート・マクブライド〉グラフィック・デザイン事務所やインターネット産業、石油事業などを経て、「花崗岩の街」で作家としてデビュー。スコットランド在住。

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.5

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

ハードボイルドと捜査物の中間ぐらい。

2006/06/27 18:59

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 英国ミステリの大型新人現るということで、読んでみました。
原題は、”cold granite”といい、冷たい花崗岩ぐらいの意味。
舞台となっているスコットランド第三の都市アバディーンは花崗岩の産地として
有名で主要な建築物が、花崗岩で出来ているそうです。
 因みに、スコットランドの第一位の都市は、エディンバラ、二位は、グラスゴーだとか。
そう、エディンバラといえば、イアン・ランキンのリーバス刑事がいるところです。
(後でふれるので、ちょっと前振り)

 アバディーンで起こる、連続児童失踪事件。
事件は児童の死体が発見されたり、行方不明のままだったり、、、。
捜査に当るのは、主人公のローガン・マクレイ刑事。
前の事件で負傷し、職場復帰直ぐがこの事件です。
なぜか、情報がマスコミにもれていたり、
もう一件、成人男性の猟奇殺人死体が、発見されたり、
以前逮捕された、児童を対象とした事件の犯人の公判も
継続中とネタ、謎、仕掛けは、色々あります。
 主人公のローガンは主人公にしては、結構まじめな性格で
昇進も同僚の中では、ちょっと遅れ目で
地道にこつこつ捜査をして、ポイントを稼ぎます。
で、閃く前にはなにか、全く無関係な描写というか、展開が、
ローガンの前にあって、「あっ!」という感じ、、。
 主人公が少し、地味な分、周りが大変ユニークな人ばかり、
上司は、厳しい性格ながら、ゼリーやグミが大好きだったり。
女性検死官は、ローガンの元恋人。
ワトソンという女性警官は、ボール・ブレイカーというあだ名だったり、
(色々想像してください、その想像のとおりです)
それと、ローガンに接近してくる、厚顔無恥な新聞記者と。
 ちょっとイアン・ランキンに触れましたが、
同じ、スコットランドを舞台にしているということで、かなり意識しているみたいです。
(admireも含めてですよ)
病院で警戒中の制服警官が、少しさぼって、イアン・ランキンの小説を読んでいる
と、いう描写がありました。(ランキンのどの作品だろう?)

 基本的には、英国ミステリ警察物の正統的継承者って感じ、
ハードボイルドの刑事ものと純粋な捜査物の中間ぐらいです。
もうちょっと主人公のキャラが立っていたら、ハードボイルドと呼んでもいいでしょう。

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紙の本

伝統の重さを感じます。英国の警察小説に新星が一つ加わりました。組織の軋轢やマスコミとの関係に加えて、署内恋愛までも先輩たちの仕事を踏襲しながら、私たちを楽しませてくれます

2006/04/22 23:22

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

前々から書いてはいるんですが、警察小説で一番面白いのは、どうもイギリス、っていうことになりそうですね。ホラーならアメリカ有利。捕り物帖なら、当たり前ですが日本でしょう。で、英国警察小説といえば、P・D・ジェイムスでありイアン・ランキンであり、コリン・デクスター、レジナルド・ヒル、ピーター・ラヴゼイであり、ルース・レンデルでもあるわけです。そんな世界に
「英国ミステリ界に、スコットランドの新星登場!
凶悪犯に腹をめった刺しにされて一年休職したローガン・マクレイ部長刑事が復帰早々に遭遇したのは、寒風吹き荒ぶ水路に浮かぶ、幼児の無残な死体だった。あまりのむごい光景にローガンの傷付いた内臓はよじれそうだった。これをきっかけにしたように、街では幼児が次々に姿を消す。おぞましい連続殺人鬼が徘徊しているのか?警察は批判の矢面に立たされ、さらには内部の何者かが情報を新聞社にリークしている。いきなり捜査の最前線に投げ込まれたローガンは苦戦を強いられるが・・・・・・英国ミステリ界に颯爽と登場した新星、堂々のデビュー作」
と来ました。読まないわけにはいかないでしょ。ちなみに原題はCOLD GRANITE、邦題も悪くはない・・・
舞台となるのは、北海に面した、スコットランド第三の都市アバディーンです。北海油田の基地として知られる町、というのですが日本人には馴染みがない町です。まして、北海油田はすでに採掘の峠を越したといいますから今後は斜陽が待っている、そういう場所ですが、この小説を読む限りむしろ雨の街、それだけが印象に残ります。
登場人物ですが、まず案内に載っているグランビアン警察本部の部長刑事 ローガン・マクレイがいます。彼が犯人に腹部を刺されることになったのは自分の恋人を救おうとしたからで、その恋人というのが検死医で、いつも見事なファンションにゴム長姿で現場に現れるイソベル・マカリスター。
で、この連続事件でローガンの上司になることになったのが、甘いもの好きな、それでいて優秀でない人間が大嫌いというインスク警部で、彼は頭にナイフを食らったマクファーソン警部に代わってローガンを指揮します。そしてローガンと組んで捜査をするのが美脚の持ち主で、“ボール・ブレイカー”の異名を持つ強気のワトソン婦警。
で、案内にある警察情報をリークしてもらっているのが、《プレス・アンド・ジャーナル》の記者で、その自信ゆえに社内で嫌われているコリン・ミラー。ついでにかいておけば、人権屋の弁護士で自分の利益と売名のためならどんな犯人でも無罪にしてしまう辣腕というより人類の敵というべきサンディ・モア・ファッカースン、とまあこうなります。
で、これも英国警察小説に特有のパターンを持っています。一つはマスコミとの対立(ま、そんなに単純じゃないんですが)、次は警察内部の対立、そして最後が恋愛。それも社内恋愛っていうか署内恋愛っていうか、そういうものです。
そうですね、いいものは持っていて、いずれ英国を代表する小説の仲間入りを果たすのでしょうが、この作品に限って云えばもっと深くなるのに、そこまで辿り着いてはいない、そういうレベルです。無論、わが国の警察小説でここまで行くものが何作あるか、といえば全然ですから、ないものねだりには近いんですが。
でも、女として笑えるのはやっぱりワトソン婦警の“ボール・ブレイカー”っていう異名でしょうね。ま、その意味は小説を読んでもらうとして、ほう、こうくるか、っていうような展開を見せてくれます。あまりに全てがバタバタと片付いていくのは出来過ぎの感はありますが、勿論及第点。三作目まで出版契約が終わっているといいます、楽しみですね、マクブライド。

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紙の本

時間の持て余した時に

2016/04/02 17:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黒猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

職場復帰したばかりのローガン部長刑事が早速幼児殺人事件に関わることになるのだが、事件は次々と起こり、一見連続幼児殺人事件の様相を思わせ、先が見えず、つい最後まで読んでしまった。前の事件で負った腹部の傷によりローガンにはアクションや大立ち回りといったものは残念ながら望めなかったが、お目付け役に付けられたワトソン婦警がりりしくて恰好良かった。ゲームのトゥーム・レイダースのララ・クロフトを生み出した英国の故か、男性よりタフで腕っぷしが強くそして美人の婦警に用心棒されながら事件を地味にコツコツ捜査するローガンは、男性の夢なのだろう。新聞記者のコリン・ミラーが憎めない人物で、殺伐とした捜査の合間で小休止に色を添えた。誰が犯人か最後まで掴めなくて、飽きずに楽しめた。二段組で455ページの厚い本なので、時間を埋めるには丁度良い本と思う。

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2009/09/24 13:31

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2010/04/20 02:23

投稿元:ブクログ

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2012/10/02 00:30

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2015/12/26 23:22

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2022/11/15 07:37

投稿元:ブクログ

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