紙の本
素直に面白いんですが
2006/07/04 23:53
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:筑前守 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年前に偶然出張先の本屋でハードカバーの第1弾を手に取りました.地下鉄マップや首都高速マップを購入し,あっちへ行ったりこっちへ来たりしながら大変楽しく読ませてもらいました.第2弾も当然面白いし,第3弾が出れば迷うことなく購入します.さらに文庫版も手軽に読めるので購入しました.いろいろな書評を読みましたが,総じて否定的なものが多いようです.「謎」というのは答えが無いから謎なのであり,読んだ方々が匿名で一方的に否定もしくは嘲笑するのは如何なものでしょうか?私は単純に面白いと思いますし,周りの人にもお薦めです.奥歯に物が挟まったような文体も悪くありません.著者は結構真実に迫っているかもしれませんよ.
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いきなり二冊目から読み出した私が悪いのか?単に頭の血の巡りが悪いのか?著者が本当は何を主張したいのか、今ひとつ理解できなかった。テーマや、示されている断片は、結構、面白いのだけれど。
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文庫になったので読んだ。1に続き、隔靴掻痒が続く。そして遠吠えが続く。
江戸時代から江戸の町は地下を利用していた、というのは確かだし、上水というのはそうして出来たのだから、そこにすでに抜け道があったの・・・かもしれない。肝心なところになると憶測や公表できない談話が出て来てしまうのが悲しいけれど、さもありなん、と感じる。1を読んでおかないとうまくはまることは出来ないが、すでに次作も出版されているので、こういうことに興味を持つのは自然なのかもしれない。
この本を読んだ後に地下鉄に乗るととても楽しめる。溜池山王の駅や、丸の内周辺なんてもう、エンターテイメントになってしまう。とはいえ、首相が簡単に首都高を地下にすればいい、という発言もなんだかこの本にあわせて考えると信ぴょう性が出ちゃうのもすごい。
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なんというか、怖いなあ、というか。
要するに、金持ちとか権力者ってのは、やっぱりズルイなあと。
有事の際は、自分たちだけは助かろうとするその図々しさに腹が立つ。
国民に開放しろ。
すべてを明らかにしろ。
そう叫びたい。
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2008/4
前作に引き続き、東京の地下についての考察が語られている。今度はさらに江戸時代までさかのぼっての謎の究明。前作よりも強引さを感じるが、興味深い隠されているものに対してライトを当ててくれている。
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前作から1歩踏み込んだ、というか、更に驚かされた軍事機密的な地下の秘密。
東京の地下は、江戸時代からあったのかー、と思うと、何だか吃驚。
明治時代には、市街地に隠れた砲台が造られていたとかね。<現在、"地下鉄"なのに、地上を走っている場所があるのは、こういう理由かもしれないのですね?
相変わらず、文章的にはキビシイものがありますが、実に興味深い1冊。
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東京の地下には国民に公開されない空間がある。
このテーマに惹かれて読んだ前作が非常に面白かったので続編も買ってみました。
今回は地下鉄だけではなく玉川上水や砲台設置についても語っています。
上水に謎があるなんて初めて知りました。
江戸図の見方も非常に勉強になりました。
地図に書き込まれた世帯主の名前ひとつで、
門や屋敷の位置、敷地内の道が読み取れるようになっているなんて!
先人の知恵はすごいです~。
ホントに隠された地下鉄があるのか?
東京に住む身としては気になりますね。
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帝都東京・隠された地下網の秘密の続編。
本作は前作に続き、東京地下の秘密を解き明かしている。都市計画、砲台の設計図など新たな資料が提示され、前作より信憑性の高いものとなっている。
おもしろいが、前作と少し違い、東京以外の建造物も多く紹介されているため、臨場感が減少したことは否めない。
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これはすごい。各ページにつっこみどころが満載です。この本の編集者は何を編集したのでしょう。校正はどうやってしたのでしょうか。立派な出版社の立派な文庫からこのような本が出ていることがおどろきです。図書館や古本屋でみたら是非手にとってみてください。
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前作が面白かったので続けて読んだがこれはだめだ。前作の発刊が2002/11でこちらは1年後、こちらの目玉は玉川上水の地下水路、ル・コルビジェの「輝く都市」が日本ではすり替わっていること、戦前の建築界のドン内田祥三の満州の大同都市計画が実は東京の計画だったと言うこと。
玉川上水の話は面白いが陰謀に結びつけるのは無理がある。コルビジェの「輝く都市」は地下鉄中心のデザインでこれを隠したと言うがだからなんだと言うのか。これまた陰謀とは程遠い。
唯一それらしさを醸し出す大同についても地図を並べて相似形だと言われてもどこがそうなのかさっぱり。題名に有る「1-8」計画も例えば丸の内1-8、大手町1-8の昔の住所所在地は地図に秘密の地下鉄駅をわかる人にだけ教えるための一種の暗号だという。
思いつきを整理せずに並べてしまったようだ。わざと信憑性をなくすのが目的か(笑)
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前作よりもさらに淡々と事実を書き連ねていく文体で、結局何がいいたいのか全く分からない。
読者を引き込んで行く展開にも乏しく、繰り返し読まないと内容が全く頭に入ってこなかったので途中で読むのをやめた。1円本でなければ怒り狂ってるところだ。
どうせなら、前作とセットで別のライターに頼んで書いてもらうか、写真も交えてムック本にしてもらえばいいのにと思う。書いてある(であろう)内容はとても面白そうなだけに非常に残念である。続編に期待したい。
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帝都東京・隠された地下網の秘密 2
地下の誕生から「1-8計画」まで
著:秋庭 俊
紙版
新潮文庫
続編も結構面白かった
大正13年内務省主導で、「東京近郊」という地下網の計画図が作られた
関東大震災の一年前、復興計画、東京再開発のもとになったもので、同年10月に国民には伏られたまま
御茶ノ水、駿河台下で鍬入れが行われた
外周の西半分は、いまの山手線、東半分は、明治通りに合致するその内側には、今の大江戸線に重なるところが多い
外周の拠点となっているのが、品川、大崎、渋谷、新宿、池袋、駒込、千住、錦糸町、亀戸、夢の島
内周は、汐留、六本木、青山一丁目、牛込柳町、上野、両国、勝どきになる
さらに内側のルートは、外堀と内堀であり、築地、国会議事堂、靖国神社、神田錦町など
これらの拠点は、戦後の再開発地区に指定されている
東京の歴史の大きな謎の一つに上水の謎というのがあるつまり水上に関わる謎である
江戸城の抜け道は、上水と絡んでいる江戸城とは、上水の上に建てられた水の城であったのだ
欧州でも、王宮、王室、教会などが地下道で結ばれていることは、市民の間でも常識であった
新宿に設けられた、淀橋浄水場は、戦後、鉄道路線の交錯する地下街へと変貌を遂げる
さらにその上に副都心が作られた
戦前、地下鉄銀座線が開通したしかし、さらにその下に、すでに、現在の日比谷線の駅が作られていた
銀座線が防空につかえるかと尋ねられ、陸軍は、浅すぎて空爆には耐えられないと答えている
戦前の地下拠点
①国会議事堂、②上野公園、③皇居大本営防空壕、④三宅坂の陸軍、霞が関の海軍の防空壕はいずれも改修されて地下鉄駅になっている
上野公園の地下にある京成地下鉄部で鉄道省をはじめとする官公庁の職員はトンネル内で寝泊まりをしていた
18計画、千代田線の敷設命令が、1966年営団にだされた
目次
まえがき
序 七つの謎
第1章 地下の誕生
第2章 砲台
第3章 暗号地図
第4章 輝く東京
第5章 ダイヤモンドカット
第6章 1‐8計画
あとがき
文庫版あとがき
参考文献一覧
ISBN:9784101263526
出版社:新潮社
判型:文庫
ページ数:288ページ
定価:476円(本体)
発行年月日:2006年06月
発売日:2006年05月30日