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紙の本
日本経済に関する7年間の疑問 (生活人新書)
著者 村上 龍 (著)
インターネットの急速な普及、デフレ、人口減少等の事態は、組織を、個人を、そしてメディアをどう変えていったのか。激動の7年を外部からの視点で振り返る。メールマガジン『JMM...
日本経済に関する7年間の疑問 (生活人新書)
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商品説明
インターネットの急速な普及、デフレ、人口減少等の事態は、組織を、個人を、そしてメディアをどう変えていったのか。激動の7年を外部からの視点で振り返る。メールマガジン『JMM』の週刊リポートをテーマ別に再編集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
村上 龍
- 略歴
- 〈村上龍〉1952年長崎県生まれ。武蔵野美術大学中退。「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞・芥川賞、「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「共生虫」で谷崎潤一郎賞を受賞。
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最大のデフレ要因は国民の不信感
2007/04/24 00:44
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者自身が編集長として配信するメールマガジン「JMM」月曜版のエッセイを再構成したもの。そのメルマガの存在は知っていたが購読していないし、テーマが金融・経済であったことは今回初めて知った。タイトルの「7年間」というのが創刊の1999年3月から7年という意味。
本書には目次にもあるように政治・経済に関する関心事が多いが、それらを我々国民に報道する立場の大手既存のマスメディアの批判が多いことも印象的だ。
大手既成のマスメディアの問題として「怠慢、偏り、意識の低さ、閉鎖性、タブー」を挙げている。また、「変化に適応できていない、新しいパラダイムを示すことができていない」とか、「記者団は総理に質問できるという貴重な立場にありながら、どうすればその職務を果たせるのかと、死に物狂いで質問を考えているように見えない」、「相手を追い詰める質問ができない」と記者達の無能振りを嘆いている。彼らは取材が忙しすぎて、じっくり考える時間がないくらい疲れているか、先輩記者から引き継いだ従来どおりの質問集みたいなものを見ているだけで何も考えていないのかも知れない。
元NHKの手嶋龍一氏もある本で書いていたが、ジャーナリストは若いうちは夜討ち朝駆けの繰り返しで燃え尽きてしまうらしい。恐竜になってしまった既成メディアの問題の原因は、そういうシステムにあるのかも知れない。