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商品説明
統合失調症の精神療法や予防に関する文章を集めたもの。統合失調症が不治の病ではなく、有効な治療法があり、さらに、予防の可能性さえも注目されていることをわかりやすく解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
原田 誠一
- 略歴
- 〈原田誠一〉1957年東京生まれ。東京大学医学部卒業。国立精神・神経センター武蔵病院外来部長等を経て、原田メンタルクリニック・東京認知行動療法研究所を開設。著書に「正体不明の声」など。
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紙の本
サブタイトル通り、統合失調症に対する理解・援助・予防の新たな視点を提供してくれる
2009/02/15 18:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年統合失調症の人たちに関わっていると、いつのまにか旧来の見方をしてしまって、本当に統合失調症の人たちに役に立つことをしていないのではないか、ということを改めて感じさせてくれた本でした。どうもどこかで統合失調症は「特別な」病気と思ってしまっていたようです。しかし、この本を読み進めるうちに誰にでも起こりうる、だが重大な病気であり、今まで言われていたのとはちがうアプローチで治療が可能であるということに気づかされます。
主に統合失調症者の陽性症状(特に幻聴)の認知療法と認知療法的接近法を重視した本人及び家族への心理教育について書かれていますが、研究のための研究ではなく、著者がいかにして目の前の統合失調症者の病状を改善させるにはどうすれば良いのかということの実践を基にした言葉なので、とてもわかりやすいですし、自分もこれを参考にして治療に当たってみたいと思わせるものがあります。
後半は認知療法にかぎらない、統合失調症者への精神療法における言葉の重要性を示したものや、薬物療法との関係、早期発見・発症予防への取り組み、遺伝との問題について書かれています。
もともとさまざまな専門雑誌等に書かれた論文を集めてあるので、若干繰り返しになっている部分もありますが、著者の取組みを理解するにはその繰り返しも重要であるように思えます。
さらに、付録でついている日本版バーチャルハルシネーションのCD-Rも役に立つと思います。