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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.3
- 出版社: 青土社
- サイズ:19cm/199,5p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7917-6325-2
紙の本
コンテンツの思想 マンガ・アニメ・ライトノベル
著者 東 浩紀 (著),伊藤 剛 (共著),神山 健治 (共著),桜坂 洋 (共著),新海 誠 (共著),新城 カズマ (共著),夏目 房之介 (共著),西島 大介 (共著)
批評家の著者が、マンガ家、アニメ作家、ライトノベル作家、マンガ研究者と行った4つの対談・鼎談を集めたもの。一般に「コンテンツ」と呼ばれる表現を支える「思想」「論理」を明ら...
コンテンツの思想 マンガ・アニメ・ライトノベル
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商品説明
批評家の著者が、マンガ家、アニメ作家、ライトノベル作家、マンガ研究者と行った4つの対談・鼎談を集めたもの。一般に「コンテンツ」と呼ばれる表現を支える「思想」「論理」を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
セカイから、もっと遠くへ | 新海誠 述 | 15-79 |
---|---|---|
アニメは「この世界」へと繫がっている | 神山健治 述 | 81-123 |
「キャラ/キャラクター」概念の可能性 | 伊藤剛 述 | 125-159 |
著者紹介
東 浩紀
- 略歴
- 〈東浩紀〉1971年生まれ。哲学者・批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授。著書に「動物化するポストモダン」等。
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紙の本
『ゲーム的リアリズムの誕生』口語篇
2007/05/06 14:05
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ゲーム的リアリズムの誕生』の副読本的な感じの対談集。まずアニメ作家の新海誠、漫画家の西島大介とともに「セカイ系」といわれるアニメ・漫画・ライトノヴェルの作品系列について、主に作り手の側からの分析が語られる。ゼロ年代の「編集」による表現の話は、3つ目の伊藤剛、夏目房之介という二人の漫画評論家との鼎談でもテクノ/ミュージックなどの関連から語られていて、まあ、「やっぱりそういうことか」というような印象を受ける。その意味では副読本的な位置の本でもあるのだろう。2つ目の神山健治との対談は、作品制作過程と「現実」の対応関係と言うのか、「いかに現実を描くか」というほとんどアナクロな問題意識が率直に語られていてとても面白かった。4つ目の桜坂洋と新城カズマという二人の小説家を迎えたライトノヴェルについての鼎談も、やはり制作現場からの報告を検討する視点になっていて、この本全体がわりと臨場感溢れるルポタージュ的印象を受けた。アニメや漫画、ライトノヴェルというのは私にはあまり関心のあるジャンルではないけれど、ある種の「現場感覚」と言うのはとても面白い。また、小説を書こうとして失敗した話や、ある女性との恋愛を背景にした『存在論的、郵便的』の裏話など、東浩紀の生々しいエピソードがチラホラ垣間みられてそこらへんもちょっと面白かった。薄い本だがこれはちょっといい本じゃないかと思う。