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商品説明
「人は病気で死ぬのではない。生まれたから死ぬのだ」。池田晶子の珠玉の哲学エッセイ最終巻。【「BOOK」データベースの商品解説】
「人は病気で死ぬのではない。生まれたから死ぬのだ」 哲学するとはどういうことか。生きて死ぬ、我々の存在の不思議を生涯考え、専門用語を使わずに日常の言葉で綴り続けた、池田晶子の“哲学エッセイ”最終巻。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
池田 晶子
- 略歴
- 〈池田晶子〉1960〜2007年。東京生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。文筆家。著書に「知ることより考えること」「人生のほんとう」「新・考えるヒント」など。
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紙の本
オットコマエな言葉たち
2007/07/19 23:06
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
2月に癌で亡くなった著者の最後の本。
久々に感動した。あまりにもオットコマエな言葉たちに。
「自殺のすすめ」では、世の中がいやになって「誰でもいいから殺したかった」という青少年たちに、「人を殺したくなったら、自分が死ね。それが順序というものだと」と言い放つ。ここまで言える人はそうそういない。はぁ〜っとため息が出る。
そしてまだまだ、「癌だから死ぬのではない。生まれたから死ぬのである」「思い込みこそが人間を不自由にする」などのオットコマエな言葉が続く。
話は変わるが、先日テレビで、動物は基礎代謝が高いほど寿命が短いという説があり、それでは人間はどうだという質問が出ていた。先生は、「はっきりとはわかりませんが、スポーツ選手が長生きしたことはあまり聞きません」と答えていた。
それがなんだというのだ。生とは質ではないのか。自分がやりたいことをやって燃え尽きたならば、多少生きるのが短くなろうとも関係ないのではないか。
そんなことを言う人たちには著者のこの言葉を投げかけたい。
「自ら考え、納得する人生でなけりゃ、しょうがないでしょうが」