紙の本
壮大なSF物語
2007/08/12 00:09
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kou - この投稿者のレビュー一覧を見る
4千年前、長く激しい戦争の末、カーマの民は星を凍結させた。凍った星の名はルーン。カーマの民は隣星マージに移り住み、そこで「賢者」を頂点とする厳格な階級社会を形成する。
長い歴史の影で、過去の戦争の記憶も意味も風化し、一部の特権階級のみが伝えられた事実を知る時代・・・支配層に属する呪師の息子である少年ドゥルクは、並みいる呪師候補生を押しのけて、ルーンへの研修旅行に参加することになる。
ようやく氷の解け始め、カーマの民は故郷であるルーンへの帰還を始めていた。過去を忘れた原住民イムリの住むルーン。多くの謎と、隠された歴史の眠るルーンへと。
ものすごく壮大かつ重厚なSF作品です。ファンタジー作品とオビにはあるけど、これはSFじゃないのかなぁ? まあどちらでも構いませんが。
4千年前の、星すらも凍らせた戦争の歴史、隠蔽された過去、夢を操るというイムリたちの秘められた力、奴隷民イコルの存在、あらゆる生物が持っているという彩輪(オーラのようなもの?)と、それを利用して他者を操る侵犯術、呪師である父親に侵犯術で心の内すべてを検閲されているドゥルク、ドゥルクの夢に頻繁に現れる行ったことのないルーンの風景と会ったことのない少女、それを不安そうに見つめる、どうもイムリであるらしい母親・・・・・・何から何まで、ものすごく丁寧に作りこまれています。その分急激なお話の展開というよりは、流れるようにゆったりと、でも確実に変わっていくというようなストーリー展開なので、1,2巻同時発売にしてのは正解かも。1巻の終わりで“なかなか面白いかも”で、2巻を読み終える頃には“早く続きが読みたい”になっていました。
インドのカースト制度を連想させるカーマの厳格な階級社会の崩壊や、ドゥルクが関わるのであろうイムリの目覚めなどが、今後のお話に出てくるのかなと思いますが、これだけ作りこまれていると、まだまだ他にも色々な展開がありそうで楽しみです。
電子書籍
続きが気になるー
2018/10/07 20:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めは「何だか取っつきにくそうだなあ理解出来るかなあ」と不安でしたが
獣奴だのイコルだのの感情に訴えかけてくるシステムに
気が付いたら物語に入り込んでいました。
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ダ・ヴィンチ2008年4月号
「今月のプラチナ本」
2008年3月14日(金)読了。
2008−21。
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三宅乱丈というマンガ家は、汚らしさすら感じさせるドロっくさい絵のギャグ漫画家だと思っていたんですが。びっくり。
これはマジもんの本格ファンタジーです。<詳しくはコチラ>http://hedel.jp/blog/comic/log/eid202.html
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や~っと読めました、イムリ。
三宅乱上先生のお名前だけは存じていたのですがなかなかマンガに手をゲットできずにいました。
その前にPETを読んだのですが、その面白さに脱帽、絶対イムリも面白いと踏み三巻まで購入。どうして全巻買わなかったのか悔やまれるところです。
それほどまでに続きが気になる!
なんだろおな~、絵柄は本当に人を選ぶと思うけど、そのほかは天才的です。本物です。
人を選ぶ絵柄だといいましたが、乱丈先生の描かれるキャラクターの唇は妖艶です。私は好きです。
また、これは見方によるものであり、失礼にあたるかもしれませんが、多少BLちっく?な描写もありドキドキさせられます。PETでもそうでしたよね。
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完璧なる異世界ファンタジー漫画。私はとことんまで世界観を創り上げたファンタジーが好きです。あらゆる人種、階層、言語まで。これはドツボをつかれました。関係性がややこしくて混乱するんですけど、読めば読むほどに深い話だなぁと・・・。今後大化けするんじゃないか?と仄かな期待。まあ、一番驚いたのは三宅乱丈が女だった!って事ですけど・・・。絵の感じからずっと男の人だと思い込んでた。驚愕・・・。
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やっと一巻読み終わった。ヒーローズ書いてた人とは思えない濃厚感。巻末の用語解説見ながら読めば良かった。把握しながら読むのに集中力必要だった。
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おもしろい。しっかりとした世界観と設定。どうなっていくんでしょう。この話の中にしっかり歴史もあるし、民族それぞれの思惑や個性があって、だから読んでて冷める瞬間がない。浸かってしまいます。すごい。
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ぶっせんのイメージが強かったので、表紙を見てまず吃驚。
中身を読んで、また吃驚。
王道ファンタジーの匂いがむんむんします。
あと、かなり長いお話になりそうな気がします。
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久しぶりに造語が沢山あるマンガ。専門用語を覚えるのが大変なのに惹かれる。
三宅乱丈なのにギャグがない!笑
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8巻まで読了。
続きが気になるなあ…。
設定を覚えるのに3巻くらいまでかかってしまったが、進むにつれて加速度的に面白くなる!
「奴隷化」とか「獣化」っていうのが、ある意味死よりも恐怖を感じさせる。
厳格な階層社会で主人公デュルクが、「本当の心なんて意味が無い、奴隷になった方がマシじゃないか」て吐き捨てる場面が印象に残る。
宗教、軍隊、民族、超能力、異星、夢…
要素の盛り込み方の独特さと絵の迫力がすごい。
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この人の作品は『ぶっせん』から入ったので、その特有の絵柄をギャグからシリアスに変換して読むのに苦労したのですが(笑)。
一度慣れたら、世界観の奥行きと展開運びにグイグイと引き込まれた。スケールだけが拡がり過ぎて置いてけぼりをくらいがちなSF漫画の中で、土着の民俗的なファンタジーと、得体の知れない宇宙的なSF要素の配分が絶妙。練られた語録も世界観にリアリティを添えていて素晴らしい。
今いちばん続きが楽しみな漫画のひとつ。根玉子食べたいなあ。
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いろんなところで目にはするんだけど、いまいちどんな話かわからん
どっかの星の超能力戦争?民族闘争?
興味はありありです
掲載誌どこかと思ったらビーム
さすが!
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主人公は「呪師」になるべく育てられていた。彼は昔から同じ少女の夢を見ることがあった。時の経過とともに成長していく夢の少女…彼女が実在することを、彼はまだ、知らない。
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いろんなところで目にはするんだけど、いまいちどんな話かわからん
どっかの星の超能力戦争?民族闘争?
興味はありありです
掲載誌どこかと思ったらビーム
さすが!