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ケインとアベル 改版 上 (新潮文庫)
1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始め...
ケインとアベル 改版 上 (新潮文庫)
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- 税込価格:1,914円(17pt)
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商品説明
1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは、数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカに辿りつき、アベルと改名した。「三作目が勝負」と明言した著者が、満を持して発表する大作。【「BOOK」データベースの商品解説】
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素晴らしい作品に出会ってしまった。
2005/12/31 04:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真琴。。〆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
素晴らしい。 この作品は相当面白かった。 お陰で寝不足・・・。
私が今まででNO.1と思っていた 『浅田次郎作:蒼穹の昴』 に匹敵する面白さ。
数奇な運命により出会ってしまう、頭の良い2人の男の物語だ。
ポーランドの片田舎で私生児として生まれたヴワデグ。
極貧の猟師に引き取られるが、頭の良さを認められ、男爵の息子の勉強相手としてロスノフスキ家に引き取られる。
しかし幸せな生活は長くは続かず、ドイツによるポーランド侵略により、尊敬する男爵も友人も、最愛の姉までもが殺され、何年もの間囚人としての生活を送る。
その生活の中で出会った人の協力により脱走に成功し、さらに旅の途中で出会う人々に助けられ、移民としてアメリカ大陸にたどり着く。
下船する時に係員が勘違いし、男爵が亡くなる前にくれた銀の腕輪に書かれた名前、「アベル・ロスノフスキ」としてアメリカでの生活を始める。
そしてもう1人の主人公。 銀行頭取の息子として、何不自由ない環境で育つ「ウィリアム・ケイン」。
途中まではアベルの人生のほうが読み応えはあるが、途中からはウィリアムの頭の良さ、判断の素晴らしさ、そして波乱にとんだ人生の幕開けを楽しめるだろう。
基本的には2人のサクセスストーリとしての展開が長く、主人公達が出世していく様子は読んでいて気持ちが良い。
「この2人がタッグを組んだら面白いだろうなぁ。」と勝手な想像をしてしまったが、2人は友人になるどころか「憎む相手」「戦う相手」として出会ってしまうのだ。
ド貧乏から成功していくアベル。 元々お金持ちのケイン。
普通ならアベルに共感したいところだが、お金を持ち性格の悪くなる面も見られ、もともと育ちのいいケインのお人よし加減。 どちらも微妙に捨てがたい。(笑)
このまま2人は、誤解し合ったまま終わるのか?それとも親友になれるのか?
飛ぶ鳥を落とす勢いの2人も、やがて年をとり、子供達も大きくなる。
正直、どことどこが戦争をしているとか、移民たちの出身地による違いなどは理解出来なかった。
しかし、とても頭が良く度胸のあるこの2人に惚れこんでしまえば、そんなことは問題にはならない。
そしてもう1つの楽しみ方として、女性を口説く時のみごとな言葉使い。これには惚れ惚れしてしまった。
「とにかく面白かった!」 この一言に尽きる。
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まさに一流のエンターテインメント
2003/01/22 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hybird - この投稿者のレビュー一覧を見る
創世記の兄カインが弟アベルを殺める物語が下敷きにあって……などと思って読み始めたが一切関係なし。1906年4月18日に場所と境遇を違えて生まれた二人物語。片やポーランド片田舎の私生児、片やボストンの名門銀行家の御曹子。人生という上がりのないボードゲームに対して、勝つまでダイスを振り続ける二人が、成功していく中で、出会い、皮肉な結末を迎える。まさに一流のエンターテインメントであり、読み出したら止まらない。こんな作品にはなかなかお目にかかれない?