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  • みんなの評価 5つ星のうち 3 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2008/03/27
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/558p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-326860-6
  • 国内送料無料

紙の本

聖者は口を閉ざす

著者 リチャード・プライス (著),白石 朗 (訳)

レイは故郷に戻ってきた。TV脚本家としての名声を捨て、生まれ育った団地の町に貢献するために。貧困と荒廃に覆われた町のハイスクールで、レイは講師をはじめる。少しずつ生徒たち...

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聖者は口を閉ざす

税込 3,850 35pt

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商品説明

レイは故郷に戻ってきた。TV脚本家としての名声を捨て、生まれ育った団地の町に貢献するために。貧困と荒廃に覆われた町のハイスクールで、レイは講師をはじめる。少しずつ生徒たちとの交流も深まってきた頃—何者かが彼の頭を殴打し、瀕死の重傷を負わせた。だがレイは警察に犯人の名を明かさない。捜査を担当することになった刑事ネリーズは、レイの幼なじみだった。献身的に町のために尽くしてきたレイは何を隠しているのか?ネリーズの捜査が、レイに関わった人びとそれぞれの物語を引き出してゆく…それはひとつひとつが悲しく、あるいは暖かく、そして何より彼らにとってかけがえのない物語だ。その果てに明かされる真相。善行をなそうとした男を見舞った悲劇の理由。スティーブン・キング、エルモア・レナードら、小説巧者たちが絶賛の声を惜しまない感動の大作。痛ましい現実に満ちた世界のなかで、しかし希望の光が最後に灯される。【「BOOK」データベースの商品解説】

貧困と荒廃に覆われた町の高校講師として、生徒との交流を深めつつあったレイは、何者かに頭を殴打され重傷を負った。だが彼は警察に犯人の名を明かさない。レイは何を隠しているのか…。人の悲しみ、痛み、暖かさを描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

リチャード・プライス

略歴
〈リチャード・プライス〉コロンビア大学大学院に学ぶ。1974年「ワンダラーズ」でデビュー。「ハスラー2」「シー・オブ・ラブ」「恋に落ちたら…」などの映画脚本を手がけた。ほかの著書に「クロッカーズ」など。

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評価内訳

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紙の本

彼は、どうして黙しているのか?

2009/04/02 23:44

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いやぁ、本書、大作です。二段版組みで、500ページ何々となります。
S・キングが褒めているということで、中間小説よりのミステリだろうなぁと
推測は出来たのですが、、、。
 本書、原題は、"samaritan"といいまして、
善きサマリア人という表現になど使われているサマリア人という意味。
これが、主題とどう重なってくるのかと、、いうのが、本書のポイント。

 本書、主人公のレイ・ミッチェルは西海岸でテレビの脚本家として成功を収めた後、
ぶらっと故郷の低所得者向けの団地に帰ってきます。
 どうして帰ってきたのかと問われても、なんとなく質問をはぐらかすレイ。
レイは、その後、母校で創作の講座を持つことになります、しかもボランティアで。
で、ある日、帰宅したレイは自宅でなにものかに襲撃受け、病院へ。
捜査を担当するのは、長馴染みの女性。
 レイは、頭を打ったため、記憶が飛んでいるのか、意図してか、
事件の容疑者の心当たりについて一言も話そうとしません。
 果たして、この事件の真相は、、、。

というプロットです。

 章立てとともに、レイの事件の前後を交互に描く構成となっています。
新しい手掛りや、証言が出ると、それは、、、と事件前に戻ります。
 ちょっと前このブログで、「みなさん、さようなら」という団地小説を記事にしましたが、
本書は、アメリカ版団地小説です。
 アメリカの社会の象徴であるかのごとく人種の坩堝で、低所得者層が多いため、
非合法すれすれや、犯罪の多発地区。
 しかし、そんな中にも、若者には、一抹の希望が垣間見える。
(この辺が、レイの若者との絡みが見えるところ)
そんなアメリカの団地を作者のプライスはそこの人々の人生を描くことによって、描きだしています。
 著者のプライスは、はっきりいって、ストーリーテラーではありません。
主軸の事件の話は中々進展せず、
もうちょっと短くすぱっと書けないかなぁ位思ってしまいますが、
登場人物が語ったり出会う、小さなエピソードが本当にいい。
(刑事の女性が、息子に現実を知らしめるため、
 刑務所の面会所に連れていき、逆効果に気付き飛び出すところなど、、、)
 このような小さな素晴らしいエピソードを無数に上手く重ねて、大きな一冊にしている感じ。
この辺に、脚本家あがりのプライスの力を感じます。
 事件の真相ということで、ミステリ仕立てには、なっていますが、
これは、完善に中間小説です。
最初に書いた、原題のソマリア人の話も、最後には、読者に納得してもらえるはずです。

 ページターナーのちょっとぺらぺら感にあき、重厚な作品を読みたい方向けです。

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紙の本

愚かでお金だけは持っているアメリカ人は、それをばら撒くことで人助けをした気になっている、というのがいやというほど伝わってくる、読んでいて吐き気が催すような作品です。関口はこれを褒める???

2008/12/17 19:40

8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

昔ですが、『ゴッド・ファーザー』を書いたマリオ・プーゾに『愚者は死す』というのがありました。確か、出版当時、長編五本分くらいのお話が詰まっている、と評されていた記憶があります。なぜこんなことを書いたかといえば、プライスのこの作品を読みながら、この本は『愚者は口を閉ざす』というタイトルのほうが正しいんじゃないか、そう思ったからです。

それにしても関口苑生の解説の最後の言葉は、ヨイショし過ぎではないでしょうか。だって

 レイやネリーズは、まさしくグレー・ゾーンに位置する人間である。だがどんな境遇にいる人間であれ絶望的な状況は誰にでも訪れる。そこで彼らができることは何か、誰かにしてあげられることは何か。そうした思いから生まれる行動を自己の信念と呼ぶべきなのか、あるいは社会との闘いと呼ぶべきなのかはわからない。けれど、プライスが紡ぎあげた物語は、確実に的確に読者の胸に突き刺さってくる。

ですよ。確かに、ネリーズの行動については確信に満ちた無償のもの、といえますが、レイの行為の背景には、単なるエエカッコしいや下心、断ることができないだけの人間的な弱さ、他人との接触をもとうとしない人間の独善、己のあるかどうか不明の才能に対する過信、そんなものしか感じられないんです、私。

むしろ、それならルビーのほうがまだまし。でも、彼女が下す決断はあまりにも不自然で、それこそこの話の作為が見えてしまい、最も悪いところと言えるでしょう。これがネリーズを主人公にした物語であれば、「読者の胸に突き刺さってくる。」かもしれませんが、レイの行動は公明党が選挙前によくやるばら撒き型予算配分と全く同じレベルなので、不審を呼ぶばかりです。

アメリカの金持ちは寄付が大好きで、確かに何もしないよりは遙にいいかもしれませんが、結局それを免罪符に好き放題やっている。中東などで貧困にあえぐ人たちにとっては、そんなことで義務は果たした、なんて思う人間の傲慢ぶりこそが癪の種ではないか、なんて思います。そしてレイはまさにそれをやる。

読んでいて不快でなりませんでした。人間として立派、なんていうより、甘い、としかいいようがありません。不自然な話の流れでも、ハッピーエンドで終っているので、それが目立たないようですが、人間の本当の優しさ、というのはやはり我が国の作家のほうが上手なんじゃないかって思います。

例えば『藤沢周平全集 第九巻』(用心棒日月抄、孤剣―用心棒日月抄)と読み比べれば、プライスが描く人情が、少なくとも現代日本人にとって全く魅力がないことが分かってしまいます。大金をばらまく、という行為だけに着目して伊坂幸太郎『モダンタイムス』を読んでみてください。プライスにはユーモアの欠片もありません。

人間もですが訳文だって面白味はない。正直、期待はずれです。キングが褒めようがレナードが絶賛しようが、このレベルの内容であれば、あえて訳出する必要があったのだろうか、なんて思います。救いといえば、主人公の友だち、ネリーズ・アモンドズの存在でしょうか。彼女だけが人間らしい。

後先になりましたが、カバー折り返しの内容紹介は

 レイは故郷に戻ってきた。TV脚本家としての名声を捨て、生まれ育った団地の町に貢献するために。
貧困と荒廃に覆われた町のハイスクールで、レイは講師をはじめる。少しずつ生徒たちとの交流も深まってきた頃――
 何者かが彼の頭を殴打し、瀕死の重傷を負わせた。
 だがレイは警察に犯人の名を明かさない。
 捜査を担当することになった刑事ネリーズは、レイの幼なじみだった。献身的に町のために尽くしてきたレイは
何を隠しているのか? ネリーズの捜査が、レイに関わった人びとそれぞれの物語を引き出してゆく…・・・
それはひとつひとつが悲しく、あるいは暖かく、そして何より彼らにとってかけがえのない物語だ。
 その果てに明かされる真相。善行をなそうとした男を見舞った悲劇の理由。
 スティーブン・キング、エルモア・レナードら、小説巧者たちが絶賛の声を惜しまない感動の大作。
痛ましい現実に満ちた世界のなかで、しかし希望の光が最後に灯される。

です。目次は

プロローグ 時をはずれて
      レイ――一月十日

第一部 対側衝撃

第二部 ブルー・デンプシー

終章

 解説 関口苑生

とそっけない。最後に登場人物のプロフィールとブックデザイン関係者紹介。

レイ・ミッチェル:43歳、ニュージャージー州デンプシー出身の白人。ホープウェル団地に18年、暮らしていた。職を転々とした後、現在は無職。卒業して25年経って故郷に戻り、母校であるポーラス・フック・ハイスクールでボランティアの創作ワークショップを始めた男。離婚して、元妻と娘はニューヨーク暮らし。元脚本家で、そのときは週に4000ドルを稼いでいた。手持ちの資産30万ドルの大半は、このときに稼いだといっていい。

ルビー:レイの13歳の娘。母のクレアと、ボンド・ストリートとブロードウェイの交差点にあるロフトに住む。

ネリーズ・アモンドズ:レイの幼なじみの40歳になるデンプシー署の刑事で、黒人。勤続20年をあと10週間で迎えると退職しても一生それまでの半分の給料を年金としてもらえるため、75歳になる母と叔父、AIDSにかかった弟、今は刑務所にいる兄、元の夫の97歳になる認知症の祖父、そして自身の息子といった家族とともにジャージーシティで年金生活を始めようとしている。愛称トゥイーティー。

ダニエル・マルチネス:カーラの娘で30歳になる官能的な、自分のことしか考えない美女。喉のところにタトゥーをいれている。

ネルスン・マルチネス:ダニエルの12歳になる息子。引っ込み思案で人と交わるのが苦手、スポーツもできないというのは、家の貧しさと母ダニエルの自分のことしか考えることができない性格のせいではないか、と思われる。

フレディ・マルチネス:ダニエルの夫で服役中。

カーラ・パウエル:昔、レイが済んでいたホープウェル団地に、今も暮らしている年齢不詳の女性。娘が30歳ということからすれば、50歳前後と思われる。本の巻頭の人物紹介では幼なじみ、とあるが会話からは、年齢差がかなりあるようで、知り合い、くらいがいい気がする。最近、息子を亡くしたばかり。家庭は貧しい。レイに言わせると、黒人なのか、黒人の血が混じっているのか、ヒスパニックかも不明。

サリム・エル・アミン:13年前、レイがブロンクスの学校で教えていた生徒の一人で、当時はコーリー・ロジャーズと言っていた。レイは、彼に美術的才能があると思っている。現在は、人にたかるだけの無能な男でしかない。大嫌いなタイプですが、こういったタイプの男は日本にもいます。振り込め詐欺犯そっくり、

ジョン・シェイカー:レイの教え子。依頼主からも信頼の篤いTVプロデューサーで、レイと組んだ仕事が高く評価されそれがエミー賞にノミネートされたこともある。

装幀:石崎健太郎
写真:Lynn James/Getty Images

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