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サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書)
著者 春山 昇華 (著)
サブプライム問題発覚後、世界の経済を混乱させたものの「正体」、そしてその中から台頭してきた国富ファンドやイスラム金融が今後の世界、ひいては覇権国アメリカにどのような影響を...
サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書)
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商品説明
サブプライム問題発覚後、世界の経済を混乱させたものの「正体」、そしてその中から台頭してきた国富ファンドやイスラム金融が今後の世界、ひいては覇権国アメリカにどのような影響を与えるのかについて解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
春山 昇華
- 略歴
- 〈春山昇華〉京都大学法学部卒。オフショア登録ファンドでトップの成績を記録。銀行系で運用関連業務に携わる。投資を話題としたブログ『おかねのこねた』主宰。著書に「サブプライム問題とは何か」がある。
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読後の消化不良感が残らなかった
2008/10/26 13:07
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都大学法学部卒業(1978年)という奥付に書かれていることからすると,1955年生まれ。出生地不明。春山昇華はペンネームだろうか? 株と不動産を組み合わせた国際分散投資業務に従事(87-90年,32-35歳,ロンドン)。「現在は銀行系で運用関連業務に携わる」とある(本書奥付)。本書執筆時は53歳の計算になる。投資を議題としたブログ「おかねのこねた」を主宰しているらしく,オンラインで読者との交流を保っているみたい。
プロローグ
第1章 窮地に陥った金融機関
第2章 突如として表舞台に登場した国富ファンド(SWF)
第3章 レバレッジバブルの「正体」
第4章 モノライン
第5章 世界金融維新
第6章 日本は昇るのか,沈むのか
本書は,同著者の『サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉』の続編。「金融のプロから見れば,[本書は]不完全,不十分,不正確という評価を受けるだろうが,それを甘受する決断をして執筆した」らしい(222-3頁)。恥ずかしいことに,私はまだ本書『問題』を読んでいない。
バブル経済が資産価格の暴騰であるとすれば,サブプライム(ローン)とは低信用者向け貸付の拡大。しかし,最初の2~3年間,低金利で住宅ローンを貸し付けて,その後に金利が元に戻ることをわかって借りたはずなのに,低信用者はなぜ文句を言うのだ? いやだから低信用者に成り果てたのだ,ということはさておき,これを銀行が仕組んだという事実が問題だろうとは思う。なぜかというと銀行員は頭がいい人たち(のはず)だから。自分で時限爆弾を製造・販売していたのだと思う。Wikipediaを見ていたら,S&L危機と似ていると指摘があった。ってことは,アメリカの銀行員どもは80年代と同じことを20年後にやらかしたということになる。
本書は,私のような金融弩素人にでもわかるように,じつに平易にサブプライムローンを説きおこしてくれていて,読後の消化不良感が残らなかった。(771字)
紙の本
思ったほどではないトレンド解説書?
2008/04/26 11:57
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯のあおりキャッチ「未曾有の金融危機は世界史を変える!」ほどのインパクトはなかった。
モノラインの格付けについては良く説明されている。図説も良い。
とくに、モノライン保険会社が信用力を均等分散し、保証を付ける有様は、さながら粘土細工の煙突をつくっているようでもある。
著者の結論は、日本がシンガポール型の投資立国となることであるらしい。
いずれにしても、おだやかな論調の本である。著者の人柄なのであろう。
紙の本
前著よりサブプライム問題に深くつっこんでいる
2008/10/05 00:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブプライム問題が発生したあとにおこった,金融商品の格付けに疑問がもたれたこと,レバレッジをつかって資金をふやす方法に疑問がもたれて資金があつめにくくなったこと,欧米での資金調達ができなくなったためにアジアや中東に有利な条件をしめして資金調達せざるをえなくなったことなどが書かれている.前著「サブプライム問題とは何か」では解説されていなかった,証券化でつかわれた「優先劣後構造」という金融技術なども丁寧に解説されている.今後,アメリカのやくわりが中国によってとってかわられるのか,日本はどうなるのか,などについても論じられている.前著との重複はよくおさえられているので,あわせて読むとよいだろう.