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- カテゴリ:幼児
- 発行年月:2008.6
- 出版社: 平凡社
- サイズ:28cm/24p
- 利用対象:幼児
- ISBN:978-4-582-83392-8
紙の本
ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい
著者 ジャン=バプティステ・バロニアン (作),ノリス・カーン (絵),灰島 かり (訳)
だいすきなママが、ちっともかまってくれません。しろくまのポロは、とってもしんぱい。でもママのおなかを見てみたら…。おにいちゃんやおねえちゃんになるこどもとママに捧げる、心...
ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい
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商品説明
だいすきなママが、ちっともかまってくれません。しろくまのポロは、とってもしんぱい。でもママのおなかを見てみたら…。おにいちゃんやおねえちゃんになるこどもとママに捧げる、心あたたまる絵本です。しろくまポロのシリーズは、13カ国語に訳されたミリオンセラーです。【「BOOK」データベースの商品解説】
しろくまのポロは、かなしくてたまりません。だって最近、ママもパパもポロのことをちっともかまってくれないんです。どうしちゃったのかなあ…。ポロはともだちに相談しに行くことにしました。心あたたまる絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジャン=バプティステ・バロニアン
- 略歴
- 〈ジャン=バプティステ・バロニアン〉ベルギー生まれ。バロニアン・ブックス経営。作品に「こころからあいしてる」など。
〈ノリス・カーン〉ブラジル生まれ。バロニアンと組んだ「しろくまポロ」シリーズで世界中に知られる。ベルギー在住。
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紙の本
親が子をかわいいと思う気持ちは…?しろくまのポロと北極の仲間たちのかわいいしぐさ・描写に注目。13カ国で訳されたミリオンセラー絵本
2008/08/12 11:39
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月乃春水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベルギーの絵本で、13カ国に訳された、世界で100万部のベストセラーだそうです。
リアルでありながら、とても愛らしい表情としぐさの動物たち。ユーモアも感じられる素敵な描写です。
二男は1歳の頃、お店でくまのぬいぐるみにひと目惚れして、抱きしめて離さなかったことがありますが、今回は4歳の三男がこの本に同じ状態に。ひと目でお気に入りとなった絵本です。
しろくま(ポーラーベア)のポロが悲しく、心配でたまらないことは、ママもパパも、最近ちっともかまってくれないこと。
ママはぼくのことすきじゃなくなったのかなあ…
ポロはともだちに相談します。
トナカイのカイちゃん、オオカミのカミカミ、アザラシのゴマちゃん、ペンギンのペンペン。ネーミング(翻訳)が絶妙です。
それぞれ、親身になって考えてくれるのですが、「ママがふだんとちがっているってこともあるかも」というカミカミのアドバイスを受け、ポロはママをよーくみてみます。
すると… ママのおなかがふくらんでる!
ママがポロに、親が子をかわいいと思う気持ちを海にたとえて話をする
シーンにはじーんとしてしまいます。
あかちゃんを迎えるとき、親も、お兄ちゃん、お姉ちゃんになる幼い子もなにかと不安定になりますが、そんなとき、読んでみたい絵本です。
カバーには訳者の灰島かりさんによる「ポロがごきげんで歌っているはな歌」の歌詞が載っています。
♪ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
ぼくは ちいさい しろくまだい
こおりの おうちは あったかで
ママは もっともっと あったかい
ぼくの すきなの ママなんだい
ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
♪ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
ぼくの すきなの おさかなだい
うみから おさかな もらうんだい
いっぱい たべて おおきくなるぞ
パパと おなじに なるんだい
ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
これをラップ風に歌ってみたら、三男、大喜び。
二男はすぐさま歌詞を覚えてしまい、いっしょに歌っています。
自分が愛されているのか、確認したくなるのは生きている性なのかもしれません。
その確認をするかのように、わが家でもこの絵本は、何回も何回も開かれています。
紙の本
おかあさんのための絵本
2008/09/06 08:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい
ジャンー=パプティステ・バロニアン作 ノリス・カーン絵 灰島かり訳 平凡社
ふたり目の子どもが生まれる前の上の子どもの不安が描かれています。
わたしは先日の夜にケーブルテレビで、「スタンド・バイ・ミー」を見ていました。タイトルは、「そばにいて!」という意味になります。4人の小学生男児が線路沿いに家出同然の旅をします。シーンのなかで、ひとりの男の子が「おとうさんは、ぼくのことを好きじゃない。」と言います。また、死去した兄と比較されて、おまえのほうが死ねばよかったのにと言われたとも言います。せつない話です。
この絵本では、トナカイ、オオカミ、アザラシ、ペンギン、そしてしろくまが友達同士です。弱肉強食の世界で、獲物と襲う者という関係にある両者が、友達同士になれる物語を見たのは、手塚治虫著「ジャングル大帝」が初めてでした。先日読んだ「長い旅の途上」星野道夫著から絵本にあるトナカイ(カリブー)は星野氏と想像しました。また、オオカミは、乃南アサ著「凍える牙」から、オオカミ犬「疾風(ハヤテ)」を思い浮かべました。
この絵本の趣旨は、人間が生存を始めてからこれからも永遠に続いていくテーマです。やはりテーマは骨太なものを選択した方がいい。日本は、一時期ひとりっ子が多かったのですが、最近はまた兄弟姉妹ができるようになってきたようです。きょうだい間の差別というものは存在します。親にとって都合のいい子が親に優遇されることもありますが、親にとって手のかかるこどもに必要以上に愛情を注いでしまうこともあります。親の立場で物を言わせていただくと、複数のこどもたちに公平に接するということを考えていると、育児ノイローゼになりそうです。矛盾を消すことはできないのです。
どうしてしろくまのポロくんは、最初に両親に質問せずにともだちに相談するのだろう。ともだちには話しやすいけれど、親には話しにくいということもあります。
最後の2ページ、しろくまのおかあさんはやさしい。最近、元気なおかあさんは増えましたが、あったかいおかあさんは減ったように感じます。この絵本は、子ども向けではなく、お母さんにもっとこどもの気持ちを考えてほしいと訴えているのです。
紙の本
やきもち
2016/05/09 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お兄ちゃん、お姉さんになるときは誰でもやきもちを焼いてしまうもの…そろは愛されているのか不安になるから。ママにおすすめです。
紙の本
もうすぐ二人目が生まれるおかあさんと、上の子に。ほのぼのあたたかい絵本。
2008/08/11 16:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもが一番安心するのは、親からしっかりと愛されているとき。かわいがってもらえないと、とても不安になるもの。このお話の主人公しろくまのポロは、さいきん、ママもパパもちっともかまってくれないので、悲しくてたまりません。どうしてなのかな、ぼくのこと好きでなくなったのかなあと、悩んだポロは、友だちに相談します。
この絵本の作者のバロニアンは、子どもどうしの会話を表すのがとてもうまい。子どもたちの会話は、無邪気で、でも自分の経験を交えるので、そこに真実も含んで! オオカミ、アザラシ、ペンギンたちは、ポロの悩みにそれぞれ答えます。
ポロは、オオカミのカミカミに「ママをよーくみてごらん」と言われたので、家に帰って、よーく見てみます。そうして、ママのおなかがふくらんでいることに気づくのです。そして、ママから、もうすぐあかちゃんが生まれることを告げられると、「あかちゃんがうまれると、もうぼくはかわいくなくなるの?」と尋ねます。
これは、まさに、世の中の年上の子全ての疑問と不安! みんなが新しい赤ちゃんをかわいがって、もう、ぼくなんか、いらなくなっちゃったんだ…と。少なくとも、弟や妹のいる子は、どきどきしながら共感することでしょう。
ママは、親の「愛」というものを、大きくてどこまでいってもなくならない「海」になぞらえて、こう答えます。
「ママやパパがポロをかわいいとおもうきもちは、うみなのよ。だから なくなるってことないの」
「ポロも、これからうまれてくるあかちゃんも、ママのだいじなだいじなたからもの。どんなことがあっても、かわらないわ」
ほら、表紙のポロの幸せそうなこと! よく見ると赤ちゃんをだいていて、裏表紙もひろげて見開きにすると、ママにやさしく見守られていることがわかります。ポロの不安に共感した子どもたちは、ほっとしてうれしくなることでしょう!
ノリス・カーンの絵は、あたたかいタッチとやさしい表情がなんともいえない雰囲気を出しています。少し離して見ると、ますます毛並みのふわふわ感も出て、絵が引き立つので、読み聞かせにぴったり。赤ちゃんが生まれて、ちょっとすねている子どもに読んであげたり、忙しくしている親にとっても勇気付けられる絵本かも。