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ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい みんなのレビュー
- ジャン=バプティステ・バロニアン (作), ノリス・カーン (絵), 灰島 かり (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:平凡社
- 発行年月:2008.6
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絵本
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紙の本
もうすぐ二人目が生まれるおかあさんと、上の子に。ほのぼのあたたかい絵本。
2008/08/11 16:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもが一番安心するのは、親からしっかりと愛されているとき。かわいがってもらえないと、とても不安になるもの。このお話の主人公しろくまのポロは、さいきん、ママもパパもちっともかまってくれないので、悲しくてたまりません。どうしてなのかな、ぼくのこと好きでなくなったのかなあと、悩んだポロは、友だちに相談します。
この絵本の作者のバロニアンは、子どもどうしの会話を表すのがとてもうまい。子どもたちの会話は、無邪気で、でも自分の経験を交えるので、そこに真実も含んで! オオカミ、アザラシ、ペンギンたちは、ポロの悩みにそれぞれ答えます。
ポロは、オオカミのカミカミに「ママをよーくみてごらん」と言われたので、家に帰って、よーく見てみます。そうして、ママのおなかがふくらんでいることに気づくのです。そして、ママから、もうすぐあかちゃんが生まれることを告げられると、「あかちゃんがうまれると、もうぼくはかわいくなくなるの?」と尋ねます。
これは、まさに、世の中の年上の子全ての疑問と不安! みんなが新しい赤ちゃんをかわいがって、もう、ぼくなんか、いらなくなっちゃったんだ…と。少なくとも、弟や妹のいる子は、どきどきしながら共感することでしょう。
ママは、親の「愛」というものを、大きくてどこまでいってもなくならない「海」になぞらえて、こう答えます。
「ママやパパがポロをかわいいとおもうきもちは、うみなのよ。だから なくなるってことないの」
「ポロも、これからうまれてくるあかちゃんも、ママのだいじなだいじなたからもの。どんなことがあっても、かわらないわ」
ほら、表紙のポロの幸せそうなこと! よく見ると赤ちゃんをだいていて、裏表紙もひろげて見開きにすると、ママにやさしく見守られていることがわかります。ポロの不安に共感した子どもたちは、ほっとしてうれしくなることでしょう!
ノリス・カーンの絵は、あたたかいタッチとやさしい表情がなんともいえない雰囲気を出しています。少し離して見ると、ますます毛並みのふわふわ感も出て、絵が引き立つので、読み聞かせにぴったり。赤ちゃんが生まれて、ちょっとすねている子どもに読んであげたり、忙しくしている親にとっても勇気付けられる絵本かも。
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