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ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい みんなのレビュー
- ジャン=バプティステ・バロニアン (作), ノリス・カーン (絵), 灰島 かり (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:平凡社
- 発行年月:2008.6
- 発送可能日:購入できません
絵本
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紙の本
親が子をかわいいと思う気持ちは…?しろくまのポロと北極の仲間たちのかわいいしぐさ・描写に注目。13カ国で訳されたミリオンセラー絵本
2008/08/12 11:39
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月乃春水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベルギーの絵本で、13カ国に訳された、世界で100万部のベストセラーだそうです。
リアルでありながら、とても愛らしい表情としぐさの動物たち。ユーモアも感じられる素敵な描写です。
二男は1歳の頃、お店でくまのぬいぐるみにひと目惚れして、抱きしめて離さなかったことがありますが、今回は4歳の三男がこの本に同じ状態に。ひと目でお気に入りとなった絵本です。
しろくま(ポーラーベア)のポロが悲しく、心配でたまらないことは、ママもパパも、最近ちっともかまってくれないこと。
ママはぼくのことすきじゃなくなったのかなあ…
ポロはともだちに相談します。
トナカイのカイちゃん、オオカミのカミカミ、アザラシのゴマちゃん、ペンギンのペンペン。ネーミング(翻訳)が絶妙です。
それぞれ、親身になって考えてくれるのですが、「ママがふだんとちがっているってこともあるかも」というカミカミのアドバイスを受け、ポロはママをよーくみてみます。
すると… ママのおなかがふくらんでる!
ママがポロに、親が子をかわいいと思う気持ちを海にたとえて話をする
シーンにはじーんとしてしまいます。
あかちゃんを迎えるとき、親も、お兄ちゃん、お姉ちゃんになる幼い子もなにかと不安定になりますが、そんなとき、読んでみたい絵本です。
カバーには訳者の灰島かりさんによる「ポロがごきげんで歌っているはな歌」の歌詞が載っています。
♪ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
ぼくは ちいさい しろくまだい
こおりの おうちは あったかで
ママは もっともっと あったかい
ぼくの すきなの ママなんだい
ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
♪ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
ぼくの すきなの おさかなだい
うみから おさかな もらうんだい
いっぱい たべて おおきくなるぞ
パパと おなじに なるんだい
ポロッコ ポロポロ ポロロッコ
これをラップ風に歌ってみたら、三男、大喜び。
二男はすぐさま歌詞を覚えてしまい、いっしょに歌っています。
自分が愛されているのか、確認したくなるのは生きている性なのかもしれません。
その確認をするかのように、わが家でもこの絵本は、何回も何回も開かれています。
紙の本
おかあさんのための絵本
2008/09/06 08:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい
ジャンー=パプティステ・バロニアン作 ノリス・カーン絵 灰島かり訳 平凡社
ふたり目の子どもが生まれる前の上の子どもの不安が描かれています。
わたしは先日の夜にケーブルテレビで、「スタンド・バイ・ミー」を見ていました。タイトルは、「そばにいて!」という意味になります。4人の小学生男児が線路沿いに家出同然の旅をします。シーンのなかで、ひとりの男の子が「おとうさんは、ぼくのことを好きじゃない。」と言います。また、死去した兄と比較されて、おまえのほうが死ねばよかったのにと言われたとも言います。せつない話です。
この絵本では、トナカイ、オオカミ、アザラシ、ペンギン、そしてしろくまが友達同士です。弱肉強食の世界で、獲物と襲う者という関係にある両者が、友達同士になれる物語を見たのは、手塚治虫著「ジャングル大帝」が初めてでした。先日読んだ「長い旅の途上」星野道夫著から絵本にあるトナカイ(カリブー)は星野氏と想像しました。また、オオカミは、乃南アサ著「凍える牙」から、オオカミ犬「疾風(ハヤテ)」を思い浮かべました。
この絵本の趣旨は、人間が生存を始めてからこれからも永遠に続いていくテーマです。やはりテーマは骨太なものを選択した方がいい。日本は、一時期ひとりっ子が多かったのですが、最近はまた兄弟姉妹ができるようになってきたようです。きょうだい間の差別というものは存在します。親にとって都合のいい子が親に優遇されることもありますが、親にとって手のかかるこどもに必要以上に愛情を注いでしまうこともあります。親の立場で物を言わせていただくと、複数のこどもたちに公平に接するということを考えていると、育児ノイローゼになりそうです。矛盾を消すことはできないのです。
どうしてしろくまのポロくんは、最初に両親に質問せずにともだちに相談するのだろう。ともだちには話しやすいけれど、親には話しにくいということもあります。
最後の2ページ、しろくまのおかあさんはやさしい。最近、元気なおかあさんは増えましたが、あったかいおかあさんは減ったように感じます。この絵本は、子ども向けではなく、お母さんにもっとこどもの気持ちを考えてほしいと訴えているのです。
紙の本
やきもち
2016/05/09 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お兄ちゃん、お姉さんになるときは誰でもやきもちを焼いてしまうもの…そろは愛されているのか不安になるから。ママにおすすめです。
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