若者が3年で辞めない会社の法則
著者 本田有明(著)
入社3年以内で3人に1人が会社に三行半を突きつける「いまどきの若者」。彼らは身勝手で根気のない“シュガー社員”なのか? 給料を上げれば万事うまくいくのか? 否! 離職者が...
若者が3年で辞めない会社の法則
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商品説明
入社3年以内で3人に1人が会社に三行半を突きつける「いまどきの若者」。彼らは身勝手で根気のない“シュガー社員”なのか? 給料を上げれば万事うまくいくのか? 否! 離職者が相次ぐ会社のパターンを調べてみると、最大の問題は「いまどきの上司」にあった。優秀な若者ほど、あなたのダメっぷりを観察し値踏みしているのだ。大化けするかもしれない逸材を見抜き、やる気を高め、絶対に辞めたくないと思わせる職場をいかにつくるか。「ウチの上司はなっちょらん!」とあきれられないためのリテンション戦略を伝授。 ●若者が逃げる会社のパターン 入ってみたら「毎日が残業デー」/仕切っているのは「レンタル社員」/制度はそろっているのに「機能不全」/みんなそろって「見ザル聞かザル」/仲間で足を引っ張り合う「PK合戦」/パーテーションのなかは「孤独地獄」/法令順守を唱える陰で「法令違反」/高給幹部を若年層が支える「年金方式」etc.
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組織風土改革のためにはトップ自らが説明責任を果たし、旗振り役になるべき
2010/11/15 14:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は人材育成コンサルタント。入社して3年で3割が辞めると言われる。本書は社員の定着率を高めるための法則を説く。
若者が会社を辞めていく理由には「(いるだけ)時間の無駄」、「(周りが)つまらなそう」、「力を発揮する場がない」など様々。誰もが仕事を通じて成長したい、学びたい、貢献したい、と思っているはずなのに、それが満たされずに辞めていく。本人にとっても会社にとっても残念なことである。こうした原因には、制度と運用の問題、教育と組織風土の問題、上司・先輩などとの人間関係の問題などがあると、著者は分析する。本書ではそれらを分析し、解決のための道筋を探ろうとしている。
第4章には離職者が相次ぐ会社12のパターンが挙げられている。少しでも該当するものがあれば即対応が必要だ。大昔から「いまどきの若者は」的な言われ方がされているらしいが、「いまどきの上司」、会社にも問題がある、とするのが本書のテーマだ。部下を指導できない上司。第3章には上司にできること・やると効果のあることが説明されている。第6章は上司向けの教育研修について書かれている。上司の熱意と力量が問われている。
会社をステップアップの踏み台と考える貪欲な社員なら、会社への愛着を求めることはできないだろう。それ以外の社員に愛着を持ち続けてもらうには働きやすい職場・会社にしていく必要がある。労働時間と人事評価の2つが満足なら働きやすいと感じられるそうだ(第5章)。上司自身の成長、会社の成長、部下の成長のため、ひいては日本の成長のためにも参考になる本だと思う。