百寺巡礼 第三巻 京都1
著者 五木寛之
永遠の古都でありつつ、最も前衛的な都市でもある京都。権力者の欲と孤独を伝える金閣寺、懐深き南禅寺。「いのちの物語」をイメージさせる、浄瑠璃寺。あまりに有名な清水寺が教える...
百寺巡礼 第三巻 京都1
商品説明
永遠の古都でありつつ、最も前衛的な都市でもある京都。権力者の欲と孤独を伝える金閣寺、懐深き南禅寺。「いのちの物語」をイメージさせる、浄瑠璃寺。あまりに有名な清水寺が教える、日本の寛容さ――。法然上人の教えを奉じ、親鸞聖人に勇気づけられる。知らなかったこの街のふしぎな魅力を、ともに。
目次
- 京都の寺を巡る、冒険の旅
- 第二十一番 金閣寺
- 第二十二番 銀閣寺
- 第二十三番 神護寺
- 第二十四番 東寺
- 第二十五番 真如堂
- 第二十六番 東本願寺
- 第二十七番 西本願寺
- 第二十八番 浄瑠璃寺
- 第二十九番 南禅寺
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寺院巡りを楽しむ3
2009/04/03 10:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都府内にある十ヶ寺の寺院巡りをしつつ、それぞれの寺院の由来・歴史・風景を著者自身の考え・思いを通して語られた本です。
「第二十一番・金閣寺」 室町幕府の隆盛の象徴とされる金色に輝く建物の裏には、その当時の多くの無名の民草の血と汗が沁みついていることを感じ取っていくことの大切さを学ぶことができました。
「第二十二番・銀閣寺」 その当時の権力争いや合戦で混乱する情勢の中で建立された銀閣寺、そこには足利義政が抱く自分の心の中にある「暗愁」が込められていることを、著者の様々な表現で書かれていました。
「第二十八番・浄瑠璃寺」 「人生に希望はあるのか」・「人生に価値はあるのか」という問いに、『リヤ王』の「We came crying hither(人はみな泣きながら生まれてくる)」や中世ヨーロッパの「メメント・モリ(死を想え)」という言葉から、この世の中に自分の思い通りにできるものは何ひとつない、という事実を謙虚に受け止め、その中で自分自身がいかにして生きていくかを考えていくことが答えになっていくことが解りやすく書かれていました。
学校や塾での社会科・歴史の授業では「金閣寺=足利義満」「銀閣寺=足利義政」で、テストや試験でもそれさえ憶えておけば良しとしているようにあるのではないかと思います。しかし、本当に私達が学ばなければならないことは、表面上の歴史だけではなくその裏にある歴史に名を残さなかった多くの人達の礎があったからこそ、ということではないだろうか、とも「金閣寺」「銀閣寺」の章を読んで感じました。
著者の視点を通して、それぞれの寺院に刻まれた深い歴史やその当時の人々の思い・願いを味わえる本ではないかと思います。
指南書
2016/07/25 18:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お寺のガイドとしてだけでなく宗教的にも参考になる書。時間が経ってもそれほど色褪せない本だ。
見テ知リソ、知リテナ見ソ
2023/11/08 22:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本各地の古寺を巡る紀行エッセイ。本巻では京都を代表する10の古寺(金閣寺、銀閣寺、神護寺、東寺、真如堂、東本願寺、西本願寺、浄瑠璃寺、南禅寺、清水寺)を訪ね、各々の歴史的背景や宗教的背景等が、五木先生の読みやすい文章で語られています。メジャースポットを一通り訪ね、より理解を深めたいと考えている方には本書をお勧めします。つまり「見テ知リソ、知リテナ見ソ」ということで、まずは先入観なく各寺を訪ねた後に、本書を読んで理解を深めるというのが良いようです。
京の寺、目当て目移り目白押し
2022/03/31 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者による仏閣巡り本の京都版です。
京都のお寺を紹介するのに、
1冊10章という紙幅では到底
足りないので、これは、2分冊の
1冊目です。
金閣寺から清水寺までの10のお寺を、
練達の語り手を案内人に、巡ってください。
百寺巡礼京都1
2022/04/26 08:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都はよく知ってるつもりでしたが五木寛之さんのエッセイを拝見すると私が見落としてたところなど10か寺面白く書いてあります。その他、奈良編と京都2は私のおすすめです。