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商品説明
「ここから出ていけ!」仕事が恋人の私の前に、突然立ちはだかった変なガイジンは、VIP護衛で来日中のFBI捜査官だった。最悪な出会いの後、毎月1通、エアメールが届きはじめる。FBI仕込みの用意周到なプロポーズ作戦にまんまとハマり、私は彼と結婚した。ところが新婚生活が始まるや否や、彼は言い出した。「日本一腕のいい錠前師を探そう」「麻薬の匂いがするから、ロックのレコードは処分」「スカートをはいて自転車に乗ってはダメ」「盛装して一流のブランドショップに行ってごらん」。ダーリンのトンデモ指令に奔走する、私のジェットコースター人生が始まった…。元FBI捜査官のシャイで一途なダーリンが繰り出す過剰な愛のトンデモ・ミッション!爆笑ときどきホロリの国際結婚エッセイ。【「BOOK」データベースの商品解説】
新婚の家庭生活の危機管理に、妻のキャリアアップに、FBIで鍛えられたスキルを駆使するダンナ様。元FBI捜査官渾身の「愛の掟」に奔走する、私のジェットコースター人生が始まった…。爆笑&ホロリの国際結婚話が満載。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田中 ミエ
- 略歴
- 〈田中ミエ〉東京都生まれ。銀行員を経てコピーライター。朝日広告賞、日本印刷部門賞を受賞。インタビュアー・ライターとしても活躍。
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紙の本
FBI捜査官との結婚が教えてくれた人間との交際術の奥深さに瞠目
2011/08/20 07:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
広告業界で働く著者がある外資系クライアントのもとへ出かけたところ、警備を任されていたFBI職員に見初められて結婚。それから20余年の結婚生活でダンナ様は妻に、元FBI職員ならではの人間観察と安全保障の術(すべ)を徹底的に指南していきます。
そんなちょっと変わった日々を綴ったエッセイです。(2008年刊)
居酒屋でトイレに立つと、扉の向こうに誰か怪しい人がいないかをじっくり時間をかけて確認する。
結婚前の著者が黙ってイギリスに長期旅行に行くと、ロンドンの空港で待ち伏せしている。
渋谷の街かどで歩きタバコをしている人を次々と注意してまわる。
ダンナ様のそんな濃密な行動が描かれます。なんとも珍妙な暮らしぶりに、読んでいて思わず微苦笑が何度もこぼれます。
インタビュー記事のライターもこなす著者のためにダンナ様が伝授する人間掌握術はなかなかうならせます。
相手に会った瞬間におおげさなほど笑顔を見せる:初対面の相手には緊張するのが人間の常。その緊張を一瞬にして和らげることがとても重要。そして名刺交換や着席の瞬間にもう一度目をみて微笑むこと。最初の笑顔が大げさでも、再びニッコリすることで相手の中に好意が定着する。
出会って最初の1分は相手に尊敬を伝える時間:「きれいに日焼けしているがスポーツがお好きなのか」とか「その手帳は評判の品ですが、使いやすいですか?」などその人しか答えられない簡単な質問をする。そのためにはその人の何かに着目すること。それがあなたを知りたいというメッセージとして届くはず。
こうしたFBIの技術は私たちの日常生活でも十分有益なもの。
それにしてもFBIがこうした訓練を着実に身に付けた捜査員たちが働く世界だということがなんとなく見えて、興味がつきません。
この本が出てからすでに2年半が経ちますが、続編は出ないのでしょうか?
著者の次回作が出たらぜひ手に取ってみたいと思っています。
紙の本
身についた習慣のおかしさ
2009/05/12 20:46
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元FBIってどういうこと?
現役じゃないの?
なんで日本に住んでるの?
フリーのコピーライターである著者が、クライアントと会うため出かけたホテルで、
VIPガードをしていた未来のパートナーと出会うところから始まります。
最悪の出会いをしたにも関わらず、彼からは妙に気長なアプローチが……。
どうも相手を振り向かせる、心理作戦だったようです。
なぜかそういう小さなことから、セキュリティー、護身など生活のすべてに、
FBI捜査官時代に培ったノウハウが、次々と持ち出されます。
今よりはもう少し平和だった日本で、過剰とも思える反応で防犯を考えたり、
危機管理という面で日本の将来を憂いたり。
FBIという言葉から想像する派手さよりも、
その教育が染みついた人のヘンテコな(でも一理ある)エピソードが満載です。
キャリアを大切にしたいと願う彼女のために彼が繰り出す要求は、提案を越えてすでに強制です。
プロファイリングを学んだ彼が、彼女の服装、行動、時間の使い方に的確な指示を与えていくのを、
初めのうちは「窮屈そうな結婚生活だな」と思っていたのに、
それらすべてが、彼女がベストの状態で働くことへの協力であるとわかると、
深い愛情を感じずにはいられなくなります。
そしてこのあたりのノウハウは、真似してみてもおもしろいかもしれません。
仕事と子育ての両立で、余裕のなさを見せてしまう彼女に、
そんな相手にビジネスを持ちかける相手はいないと手厳しいひと言も。
そんな理想論ばかり言って!と思うのですが、
どうすればいいのかをきちんと説明し、
そのために自分ができることは惜しまずフォローする姿勢に、
有言実行のかっこよさを見てしまいます。
警察官特有の悲哀に満ちた過去もあり、なかなかに奥の深い誠実なダーリン。
ふたりの結婚生活は、20数年になるそうです。
融通のきかなさや、お国柄の違いなど、揉めるべき要素もたくさんもっているふたりの、
それでも信頼と愛情にあふれたエピソードの数々に、
結局のところFBIという肩書は、あくまでも花を添える程度なのでしょう。
幸せなら、それで充分なのだと思います。