紙の本
FBI捜査官との結婚が教えてくれた人間との交際術の奥深さに瞠目
2011/08/20 07:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
広告業界で働く著者がある外資系クライアントのもとへ出かけたところ、警備を任されていたFBI職員に見初められて結婚。それから20余年の結婚生活でダンナ様は妻に、元FBI職員ならではの人間観察と安全保障の術(すべ)を徹底的に指南していきます。
そんなちょっと変わった日々を綴ったエッセイです。(2008年刊)
居酒屋でトイレに立つと、扉の向こうに誰か怪しい人がいないかをじっくり時間をかけて確認する。
結婚前の著者が黙ってイギリスに長期旅行に行くと、ロンドンの空港で待ち伏せしている。
渋谷の街かどで歩きタバコをしている人を次々と注意してまわる。
ダンナ様のそんな濃密な行動が描かれます。なんとも珍妙な暮らしぶりに、読んでいて思わず微苦笑が何度もこぼれます。
インタビュー記事のライターもこなす著者のためにダンナ様が伝授する人間掌握術はなかなかうならせます。
相手に会った瞬間におおげさなほど笑顔を見せる:初対面の相手には緊張するのが人間の常。その緊張を一瞬にして和らげることがとても重要。そして名刺交換や着席の瞬間にもう一度目をみて微笑むこと。最初の笑顔が大げさでも、再びニッコリすることで相手の中に好意が定着する。
出会って最初の1分は相手に尊敬を伝える時間:「きれいに日焼けしているがスポーツがお好きなのか」とか「その手帳は評判の品ですが、使いやすいですか?」などその人しか答えられない簡単な質問をする。そのためにはその人の何かに着目すること。それがあなたを知りたいというメッセージとして届くはず。
こうしたFBIの技術は私たちの日常生活でも十分有益なもの。
それにしてもFBIがこうした訓練を着実に身に付けた捜査員たちが働く世界だということがなんとなく見えて、興味がつきません。
この本が出てからすでに2年半が経ちますが、続編は出ないのでしょうか?
著者の次回作が出たらぜひ手に取ってみたいと思っています。
紙の本
身についた習慣のおかしさ
2009/05/12 20:46
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元FBIってどういうこと?
現役じゃないの?
なんで日本に住んでるの?
フリーのコピーライターである著者が、クライアントと会うため出かけたホテルで、
VIPガードをしていた未来のパートナーと出会うところから始まります。
最悪の出会いをしたにも関わらず、彼からは妙に気長なアプローチが……。
どうも相手を振り向かせる、心理作戦だったようです。
なぜかそういう小さなことから、セキュリティー、護身など生活のすべてに、
FBI捜査官時代に培ったノウハウが、次々と持ち出されます。
今よりはもう少し平和だった日本で、過剰とも思える反応で防犯を考えたり、
危機管理という面で日本の将来を憂いたり。
FBIという言葉から想像する派手さよりも、
その教育が染みついた人のヘンテコな(でも一理ある)エピソードが満載です。
キャリアを大切にしたいと願う彼女のために彼が繰り出す要求は、提案を越えてすでに強制です。
プロファイリングを学んだ彼が、彼女の服装、行動、時間の使い方に的確な指示を与えていくのを、
初めのうちは「窮屈そうな結婚生活だな」と思っていたのに、
それらすべてが、彼女がベストの状態で働くことへの協力であるとわかると、
深い愛情を感じずにはいられなくなります。
そしてこのあたりのノウハウは、真似してみてもおもしろいかもしれません。
仕事と子育ての両立で、余裕のなさを見せてしまう彼女に、
そんな相手にビジネスを持ちかける相手はいないと手厳しいひと言も。
そんな理想論ばかり言って!と思うのですが、
どうすればいいのかをきちんと説明し、
そのために自分ができることは惜しまずフォローする姿勢に、
有言実行のかっこよさを見てしまいます。
警察官特有の悲哀に満ちた過去もあり、なかなかに奥の深い誠実なダーリン。
ふたりの結婚生活は、20数年になるそうです。
融通のきかなさや、お国柄の違いなど、揉めるべき要素もたくさんもっているふたりの、
それでも信頼と愛情にあふれたエピソードの数々に、
結局のところFBIという肩書は、あくまでも花を添える程度なのでしょう。
幸せなら、それで充分なのだと思います。
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第二回本好きオフ会での交換用に持ってきた本。
「フォー・ユア・セイフティ」という言葉に代表される、ダンナ様独特の恋愛表現や愛情表現がコミカルで面白いです!
一方、
・ヒールのない靴は、靴とは言わない
・スカートをはいて自転車に乗ってはダメ
など、女性を磨いておくスキルについても納得感がある説明を交えているので、男性が読むよりも女性に読んでほしいエッセイです。
ダンナ様がFBI的プロファイリングを著者にレクチャーしていくくだりがあり、私はその部分が大変参考になりました。
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一時間くらいで読める軽い本。でも、結構なるほどなと思う部分もあって、良かったかも。米国人のセルフプロデュースへの感心の高さとか。
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一緒にお仕事をしているIさんから頂いて読む。
文化も背景も違う外国人の旦那様と一生懸命生きていく努力をしている著者が素晴らしいなぁ、、、と思う一冊。
軽く読めます。
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国際結婚のルポ。
FBIの人の考え方が書かれていて面白かった。こういうのを読んでいて感じるのだが、日本人の男の人よりも外国の男の人の方が思いやりがあると感じるのは何故だろうか。この意見に対し賛否あるだろうが・・・。とりあえず、面白いです。
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正確には
「ダンナ様は元FBI」
恋人としての期間はFBI
結婚した後は 退社し 日本で暮らし 共に過ごす
FBI的な発想
アメリカ的 FBI的のキャリア ビジネスの考え方
生活
と このダンナ様の個性
などが エッセイ風に書かれていました
著者は 物書きに携わっている人なので
20年前からのお話ですが 古さを感じることなく読めました。
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FBIというよりは、
外国人というよりは、
このダンナさんが
変なんだよ!!
とツッコミをいれたい一冊
女性が読むと勉強になるかも
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面白ろおかしく、でもタメになっちゃうネタ満載!
●ヒール靴&髪ツヤKeep&ブランドショップ
●初対面は時間差で2度微笑み
●軽くスピーディなスキンシップ
●目が合った瞬間0.5秒でハロー!
ちなみに文章の一部にデジャヴあり。
やっぱり豊かな語彙は読書から産まれるモノ。
このフレーズに心辺りある方、必読です。
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ダンナ様は元FBI!
それだけでも「うそだろ!」な状況ですが、
国も言葉も考え方も違う国際結婚を、
奥さん視点で見つめる実体験のエッセイ。
妻への愛が根底にあるとはいっても、こんな愛され方は私にはむりだ!(笑)
でも愛されてるなー、この奥様v
FBI式プロファイルは役立つなぁ。
私も試してみようと思います。
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「コンプレックスは雪ダルマのようにあっという問に大きくなるって知ってるだろ。僕の警察の上司はよくこう言ってた。人は錆びた心で犯罪を犯す。もっと早いうちに錆の落とし方や研ぎ方を誰かが教えていれは、犯罪という最悪の表現を使わなくてもすんだ人間はたくさんいるはずだ、って」(p.180)
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完全に度を越している、おせっかいな元FBI捜査官のダーリンとの笑えて泣ける結婚生活。田中ミエさんの寛容さ、優しさも見逃せません。
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タイトル、ジャケはちょっと恥ずかしい感じですが、内容はおもしろかった。ビジネスに役立つプロファイリングとか、いろいろ為になることが書かれています。
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元FBIのダンナ様は日本人より日本人らしくて・・・学ぶこと多し!初のエッセイというだったけどおもしろい~中身濃いし。さすが元FBIだけあってビジネスとかで使えそうな手法もある。
・君のレコードから麻薬の匂いがする
なるほど~。確かにそうだわぁ。音と匂いと色には気をつけたい。クラシックに麻薬は聞かないものねぇ。
・話しかけにくい相手は心の中で抱きしめろ
これは面接でも使えるなと思いました。自分の息を殺して相手の話に全身全霊、耳を傾ける、集中する。そうすれば相手が何を聞きたいか、何を言いたいか分かるはず。話かけにくい、取っ掛かりにくい人はどこにでもいるし、苦手な相手もいるもの。心の中のイメージも大事というわけですね。
・スカートをはいて自転車に乗るな
一番納得。「外見はその人をかなり性格に表現してしまう。どこかで自転車でバタバタ駅にかけつける生活の印象が染み付いていく」美輪さんがよぅ言ってること。オーラは生活から滲み出る。演歌歌手がドレスを着て、ジャズ歌手が着物を着ても、お水してる女性が普段着で分かるように、その背景が見えるのだ。こんなとこ住んで、こんなことしてて、その人の生活、生き様が。著者の仕事柄、そういう印象はマイナスだし。やはり美しい仕草、心の余裕を持つ。美しいものに囲まれているのが一番だが、難しい~。心掛け次第。
・一流のブランドショップで扱われ方をテスト
所帯じみたり生活に疲れたりした時、チェックできる場所。仕事の充実感など、人には伝わる。それを客観視できる場所としては有り難い。こわいけど最高の物差しだと思う。
特におもしろいのが、風船が割れて血相変わったこと、イクラの話とか・・・。本人にしたら、それはもう本当に辛い心臓も止まるようなトラウマなんだろうけど、客観的に聞くとおもしろくて笑える。。。しかし死体を何体も見てきたんだろうから、そういう分析もできるんだろうなぁ。大変だなぁ。
このタイトルも良いなぁダーリンと言わず、ダンナ様はFBIだもん。ダンナ様って日本的だし合ってる。マザーテレサも言っていたけど、日本は無関心に走っている。無関心から始まって犯罪が蔓延する。アメリカの次に日本、世界一安全な国ではなくなるわけで、その安全をどう守るか、ということが大事だと。こうやって、日本人より日本のことを考えてくれる外国人がいる。日本人より日本人らしい外国人もいる。とても有り難いことだ。そういえば。。。自転車引きずっていたおばあちゃん大丈夫かな。恥ずかしいとか周りの目とか、日本にいたらどうして、これほど気にしてしまうんだろう。あとで後悔することも多いからまずは実践。後悔したりあとで悶悶考えるよりは良い。人のためは自分のためだし、自分のためは人のためになることがあるということ。
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本屋で立ち読みして面白い!と思いつつも購入せづ・・・
しかし後で気になり探して購入。
ありえない程の警戒体制が笑えました。
日本でそんなに警戒しなくてもとツッコみたくなるところあり。
でも、危機管理については考えさせられる時代になりつつあるし、アメリカ人特有?の向上精神について参考にできるような気がします。
人種によっての考え方の違いとかそうゆうレベルじゃなくダンナ様とのカルチャーギャップについておもしろい!