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紙の本
“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)
著者 野村 美月 (著)
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの“文学少女”が...
“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)
“文学少女”見習いの、初戀。
紙の本 |
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“文学少女”見習いの(外伝) (ファミ通文庫) 全3巻完結セット
- 税込価格:2,112円(19pt)
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商品説明
聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの“文学少女”が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」—文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの“文学少女”の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
文学初心者の少女が綴る、もうひとつの“文学少女”の物語!【商品解説】
収録作品一覧
“文学少女”見習いの、初戀。 | 7−58 | |
---|---|---|
“文学少女”見習いの、心中。 | 59−306 | |
ある日の美羽 | 307−316 |
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紙の本
新主人公が予想以上に魅力的
2009/05/02 20:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりそば - この投稿者のレビュー一覧を見る
”文学少女”遠子先輩が卒業したにもかかわらず、続編が始まった。魅力あふれる彼女が抜けた穴を埋められるのかと思ったが……。
新キャラクター菜乃の立ち位置と性格が絶妙すぎてニヤニヤがとまらない!
物語は、菜乃の一人称で語られる。そこで「遠子先輩と離れ、一人になった心葉」を描写しているのだが……これがファンにはたまらない。心葉は黙々と小説を書いていたり、あのストップウォッチを大切にしていたり、「文芸部を潰したら、遠子先輩に叱られるから」部員を集めようとしていたりするのだ。仕草の端々から遠子先輩への思いがにじみ出ているのである! くうっ、心葉!
さて、菜乃は入学早々心葉に惚れる。ストーカーまがいのアプローチをするが、彼女のカラリとした性格のおかげで微塵もいやらしさがない。むしろ心葉とのやりとりは、この本最大の魅力だ。
最初は「いい先輩」という感じで彼女と接していた心葉も、打ち解ける(?)につれて容赦ないツッコミを繰り出しはじめる。まるで遠子先輩との会話のようである。
サブキャラもしっかりと登場し、心葉と固い友情を築いている芥川君や、身を引いた琴吹さんも出てきて……作者はファンを悶え死にさせる気だろうか。
冒頭六十ページあたりまでは菜乃と心葉の出会いが書かれ、そこからはいつもの、重めのミステリが始まる。心葉はしっかりと探偵役を受け継いでおり、「真実を見つめることのできる人間になる」と菜乃に力強く語る。成長してるんだなあ……心葉……。
エンディングを見ると話はまだまだ続きそうである。いや、楽しみ!
心葉は菜乃とどう接するのか、好きな気持ちを断ち切れない琴吹さん、そしていずれ失恋する運命にある菜乃と、今後の見所が盛りだくさんだ。早く続きが読みたい!
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まさかの新シリーズにまさかの面白さ!
2009/05/01 16:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編が終了した後も、アレやコレやで遠子先輩と心葉の「その後」を断片的に目にしてきたが、ここにきてまさかの『心葉先輩』編の始まりである(もっとも、本編終了後に専用サイトを立ち上げるくらいだから関係各位にはまさかでも何でもないのだろうが)。うん、面白い。良いと思う。新ヒロイン(?)の菜乃ちゃん良いよ。物凄く打たれ強くて。でも心葉先輩の想い人がチラチラしてて菜乃ちゃん切ないね、頑張って!と、結果はともかく応援したくなる。途中から菜乃ちゃんを邪険にし出す心葉の素っ気なさが、実はかつての遠子先輩への接し方と(結果的には)同じようになっているのがニクい。心葉にとっては、これはこれで素の自分を出せる相手だと言えよう。この新コンビのこれからの顛末に期待が高まる……のだが、それだけに心葉の最後の言葉が、その真意が気になる(このシリーズはいつもこれだよ~)。「好き」と「嫌い」は表裏一体ということか。
今回は、まだまだ“文学少女”見習い修行中の菜乃ちゃんが知り合った他校の生徒(?)との係わりから始まった悲しく切なく行き場の無い物語で、頑なに思い込んでいる当事者達に対し、心葉が遠子先輩ばりに問題を説き明かせば、菜乃ちゃんが菜乃ちゃんらしい解釈で前向きな未来を提示して相応の結末を迎える流れである。とは言っても、一筋縄ではいかない悲観的で絶望的な真相を提示するクライマックスは、謎解き要素がふんだんに盛り込まれた息詰まる緊張感でドキドキさせてもらった。本編に負けず劣らずのハイレベルな『生と死』の物語である。
それにしても「元カノ」になってしまったが琴吹さんはやっぱりカワイイ。その可愛い本性が巻末たった9頁の【ある日の美羽】で美羽の口から語られている。ここでの美羽と芥川君とのやり取りも相変わらずで面白い。そして美羽らしい(あるいは女性らしい)鋭い観察眼・心理眼と、心葉へ未だ未練を残しているかのような複雑な心境も見せている。これはますます面白くなってきた。ちなみに、今回モチーフとなった作品は、本巻より40日ほど前に出された『乙女革命アヤメの!2(MF文庫J)』にも引用されている。
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新章開始
2009/05/02 15:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
外伝となっているけれど、本編の続編と言われてもそんなに違和感がない。
そもそも外伝の定義が何かによるが、完結した物語の"中"からこぼれ落ちた話を拾うのを外伝と呼ぶならば、この作品はそれに当たらないと思う。なぜならこれは、日坂菜乃という物語の"外"の人間が、物語の中に入り込もうという企画に思えるからだ。こういった不自然な見解が生じるのは、物語が完結している、という前提に立つからなのであり、物語が未完だと思えば新たな人物が登場しただけなので、特に違和感はなくなる。だから本編の続編だと思うわけだ。
「文学少女」の出版前、独り立ちしようと努力する心葉に一目ぼれしてしまった新たなトラブルメーカーの登場。今回は本人が事件を持ち込んできたけれど、次からはどのように事件が起きるのだろう?
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花びらのゼリー
2016/01/15 17:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サクラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いや、面白い!
新主人公、菜乃が、遠子先輩に引けを取らない面白さ。
読んでいるうちに、自然と遠子先輩と重なってしまう。
これは、読み手のだれもが感じたことではないだろうか。
そしてなによりも、心葉が強くなっていて、先輩になっている。
(冷静に考えれば当たり前なのだが。)
文芸部に入りたての、弱くてすぐにでも倒れてしまいそうな、かよわい少年だったのが、こんなにも成長しているだなんて!
遠子先輩と別れて、強くならなければいけない、と己を戒めようとする苦悩のシーンが見所。
そして、綺麗な文章。
するすると頭に入ってくる。
このお話は、花びらのゼリーの味がする。
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新シリーズ
2015/10/16 18:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学少女の新シリーズでした。遠子先輩が卒業して文学部に新しい後輩が出来た井上君の物語でした。先輩になって役割が変わった井上君は新鮮でした。