- 販売開始日: 2014/07/04
- 出版社: スクウェア・エニックス
- レーベル: ガンガンコミックスJOKER
- ISBN:978-4-7575-2554-2
お嬢様と妖怪執事 ―藤原ここあ短編集―
10/03まで通常461円
税込 369 円 3ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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書店員レビュー
『妖狐×僕SS』を連...
ジュンク堂書店千日前店さん
『妖狐×僕SS』を連載中の、藤原ここあさんによる短編集です。
時期の古い一編を除けば、その全てが『妖狐×僕SS』の基になっている……と言いましょうか。
表題作をベースに。
ちょっと弾けたコメディは「山田」から。
そして非常に繊細な心理描写は「私は」から。
それぞれを結実させたものが『妖狐×僕SS』……なのかも知れません。
中でも注目していただきたいのはラストに収録されている「私は」です。
写真が好きな女子高生と、彼女が通う写真館の老店主を中心としたお話なのですが……。
そこで描かれるのは夢中になるほど何かを好きになること。
それと、そうしたことで生まれる周囲との温度差やズレ。
みんなと同じ感覚を共有出来ない寂しさ。
「みんなちがって、みんないい」のはもうわかっているんだけれど、それでもやっぱり、どうしても寂しく思う時はあって……というその部分を、けれど力強く肯定してくれるこの一編、私は読む度に泣きそうになってしまいます。
個人的にはこの一編の為だけに購入してもいいほどの一冊。
あと「山田」酷い(笑・誉め言葉)。
(卯)
追悼・藤原ここあ先生
2015/08/23 11:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベイスン - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤原ここあ先生の訃報に接し、本書を手に取りました。
「お嬢様と妖怪執事」
「山田」
「ストレイドール」
「私は」
以上の短編4作品167頁ほど。
ファンの方には叱られるかもしれないが、藤原先生は、決して絵の上手い方ではないように思うし、ストーリーが特別に面白いわけでもない。それなのに何かしら不思議な魅力があって、私は「dear」を10年近く繰り返し愛読しています。
藤原作品には悪人が出てこないし、残酷な場面がない。優しくて繊細なキャラクターたちの紡ぐ物語は仕事や勉強で疲れた読者の心をそっと鎮めてくれるようなところがあります。
今回読んだ短編4作も、そのような、まさしく藤原作品の原点と言える作品集でした。
特にラストを飾る「私は」という作品。少女と老店主の会話に深い余韻があり、この作品に出会えてとても良かったと思いました。
昔と
2022/10/28 05:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
発売当時に読んだ時は、コメディが好きで山田や表題作が印象に残っていた気がする。
でも、10年以上してから読み返すと、特に今の自分には「私は」がとても響いた、いや沁みたといった表現のほうが合っているのかな。
大人になると、彼女とおじさまの感じる孤独のようなものにも馴染みがあって、このタイミングでまた読んでよかったなと思えた。