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読割 50
紙の本
相剋 (中公文庫 警視庁失踪課・高城賢吾)
著者 堂場 瞬一 (著)
捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴...
相剋 (中公文庫 警視庁失踪課・高城賢吾)
相剋 - 警視庁失踪課・高城賢吾
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商品説明
捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できない。だが、少女の家族の態度に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式に調べ始めるが…。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
凄い小説か?って聞かれれば、違うって答えざるを得ません。でも、面白くないわけではない。なんていうか質の高いテレビドラマの世界。だから、ハマります。分厚くても一気に読める快感!
2009/12/30 20:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く知らない作家でした。とはいえ、うっすら気づいていなかったわけではありません。知っていながら無視していた人でした。堂場瞬一っていう名前がよくないんです。私の中では何故か、新堂冬樹と童門冬二と同列なんです。敬して遠ざける、というか無縁というか。しかもです、カバーデザインがダサイ。これって安っぽい事件小説でしょ。
ところがです、ものの弾みっていうのがあるんです。長編命の私には、この本の厚み、いえ頁数が気になるんです。つまらなきゃ途中で止めればいいじゃん、そんな気持でついつい手が伸びて・・・。或る意味、運命的な出会いとでもいうのでしょうか。感動はしません。描ききってないなあ、これってシリーズでダラダラ続くんだろうな、って思うんです。でも、悪くはありません。むしろ、ハマル、と言ったほうがいいかも。
カバー後には
*
捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提
供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと
主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に
捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。
友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索
願は受理できない。だが、少女の家族の態度
に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式
に調べ始めるが……。 書き下ろし長編
*
とあります。
主人公は高城賢吾、45歳。新たに設けられた失踪人捜査課三方面分室の管理職にある警部です。7年前に7歳の娘・綾奈が行方不明になり、以来、発見されていません。その時、高木が仕事を優先したために対応が遅れたこともあって、結婚生活は破綻。今も生死不明の娘のことを思って悔やんでいます。
ちなみに、高城の所属する失踪人捜査課三方面分室ですが、刑事部失踪人捜査課は桜田門の本庁にありますが、大三分室は渋谷中央署に間借りしています。仕事の特殊性、構成員が寄せ集めであり、わけありのところがあるので、他の部署からは白い目でみられています。だから、室長の阿比留真弓は、手柄を立てて本庁復帰を願っています。
ちなみに、阿比留は自分の上昇志向を隠すことはしませんが、権力に迎合するタイプではありません。とはいえ、自分のことを部下に明かすこともなく、彼女の家庭のことも、執務室に飾られているものの、部外者には決して見せられることのない写真のことも高城は知ることはありません。
で、娘のことを引き摺る高城が担当させられることになったのが、もし娘が生きていれば同じ学年の少女の失踪事件でした。少女の名前は里田 希、15歳、生活指導が厳しくて有名な杉並区黎拓中学三年の、資産家の娘です。物語ににはありがちの美少女で、しかも成績優秀、天才とまで言われ、将来の東大進学は確実視され、春から有名進学校に行くことになっていました。
少女の失踪を警察に届けたのは、希の中学三年の友人の一人・川村拓也で、友人代表で動いていますが、恋人というわけではありません。一方、希の父親で、IT関連の上場したばかりの会社デジタルプラスワン社長・直紀は、杉並区の4億ともいわれる豪邸を構えていますが、普段は家に帰らず会社に寝泊まりし、娘がいなくなってもその習慣を変えません。希の母親で、30代にしか見えない愛華、娘の失踪について沈黙を守り通します。
高城は、3人の子持ちで、間もなく4人目が生まれるという体育会系の、返事は決まって、「オス」という俊足の部下・醍醐 塁とともに希の行方を突き止めようとしますが・・・
高城の自堕落な生活ぶりにはあまり感心しません。同じ警察ものでも海外のR・ヒル「ダルジール警視」、P・ラヴゼイ「ダイヤモンド警視」、R・D・ウィングフィールド「フロスト警部」たちは、デブで薄汚くて汗臭いにもかかわらず、そのバタ臭さがかえって魅力となっているのに、高城にはそれがありません。ユーモア感覚の欠如、文化の香りがしないことなどが大きいと思います。
そういう意味で救いは、失踪人捜査課三方面分室の他のメンバー、「オス」の醍醐塁であり、合コン命の六条舞であり、舞にいいように扱われる森田純一であり、わけあり風の室長・阿比留であるわけです。ちなみに、杉並事件を担当する法月大智ですが、心臓の病気で倒れるまでは、捜査1課にこの人ありと言われた名刑事ではあるものの、弁護士である娘・はるかともども魅力はありません。
私としては、もっと話が凝縮した感のある横山秀夫の作品や、人間の掘り下げが見事な英国の警察物のほうが好みですが、案外、日本人には堂場のこのくらいのお話のほうが好まれるのかな、なんて思います。繰り返しますが、悪くはありません。それにしても高城の娘はどうなったのでしょう。気になって仕方がありません。やはりハマル可能性、大です。
紙の本
堂場瞬一氏が読者に贈る「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズの第2弾の傑作です!!
2020/08/04 10:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「アナザーフェイス」シリーズ、「捜査一課・澤村慶司」シリーズ、「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズなどの大好評シリーズ作品を次々に発表されている堂場瞬一氏のこれまた読者から大好評を得ている「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズの第2弾でもあります。同書の内容は、捜査一課から失踪課に来た協力要請による事件がテーマとして繰り広げられる物語です。情報提供して消えた目撃者捜しだというのですが、筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じます。時を同じくして、ある一人の少女が失踪します。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できないと拒みます。しかし、少女の家族の態度に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式に調べ始め、そこには大きな謎が隠されていたことが分ります。一体、この謎とは何なのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。