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紙の本
夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)
著者 海堂 尊 (著)
1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れ...
夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)
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商品説明
1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は?新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル。【「BOOK」データベースの商品解説】
1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現われる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は? 新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル! 解説=香山二三郎【本の内容】
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紙の本
お気楽に読めるどたばたはらはらの問題解決ストーリー
2010/01/04 16:37
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お正月、ぼんやり過ごすのに選んだ一冊。
海堂さんの、医療ものでないお話です。病院は出てこず、舞台は「ものづくり」の世界。表紙デザインも「チーム・バチスタ・・」以来の同じ作者なのでしょうが、医療具ではなく工具であることが設定世界を反映しています。「ふるさと創生一億円」でつくられた地方都市の「黄金の地球儀」を盗み出す。そこに町工場の技術・雰囲気が存分に使われています。
著者独特の「典型的キャラクター」「悪乗り気味のネーミング」などが満載。お役所仕事への痛烈な批判などが出てくるところも他作品と共通しているでしょうか。そして、スピード感のある展開。
あまり推理の深みを楽しむものではありませんが、お気楽に読めるどたばたはらはらのストーリー、と言うところでした。最後のまとめ方も、好き嫌いが分かれるところですが、「美しい」終わり方です。
初出2007の作品。解説に書かれている執筆の背景が面白かったです。ブルーバックス「死因不明社会」というシリアスな一冊の執筆に悩み、刊行を延期してもらって息をついたら思いついてこの作品を書いたというのです。う~ん、そう思うと、いささか「現実逃避」で走っていたのか、という雰囲気もよくわかります。
正月の「現実逃避」時間に読むにはたしかに最適の一冊でした。
帯の裏表紙側に「桜宮市クロニクル」「チーム・バチスタの栄光から書き継がれる海堂尊ワールド・桜宮の小史」とあります。これまでの作品がなにやら謎めいた矢印で結ばれているので、著者ワールドを読み継いできた読者にはまた別種の楽しみ方もあるのかもしれませんね。