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商品説明
予備校講師を務めている酒井勝一には、異端の歴史研究家だった祖父がいた。名を、酒井勝軍。日本人とユダヤ人が同祖であるという説を唱えた先駆け的存在である。祖父が遺した手帳がきっかけで興味を持ち浦島伝説発祥の地に向かう計画を立てた勝一は、恐ろしい陰謀と暗闘に巻き込まれていく…。膨大な資料と奔放な想像力を駆使した、超古代伝奇エンタテインメントの傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
異端の歴史研究家だった祖父が遺した手帳がきっかけで興味を持ち、浦島伝説発祥の地に向かう計画を立てた勝一は、恐ろしい陰謀と暗闘に巻き込まれていく…。超古代伝奇エンタテインメント。『小説宝石』掲載をまとめ単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
藤木 稟
- 略歴
- 〈藤木稟〉大阪生まれ。1998年「陀吉尼の紡ぐ糸」でデビュー。著書に「堕ちたイカロス」「バチカン奇跡調査官」など。
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著者/著名人のレビュー
学校で習った日本史だ...
ジュンク堂
学校で習った日本史だけが正しい歴史とは限らない…。考古学からは異端視扱いされている古史古伝をもとに著者が織りなすSF小説。実在の異端児、酒井勝軍の孫、酒井勝一が謎の組織に追われ、不思議な力を持つ同士、当麻と共に伝説の宝探しを続ける内に、日本の成り立ち、そしてキリスト教、仏教と日本の神道の奇妙な融合を知ることになる…。想像力を刺激される壮大な超古代ロマン。
紙の本
超古代伝奇の究極!あらゆる伝奇ネタを入れ込んで、読み手の妄想力がいやでも刺激される!
2011/12/21 16:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:書子司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、歴史研究家であり日本ユダヤ同祖論を唱えた酒井勝軍の孫である、予備校講師の酒井勝一。その祖父が遺した手帳を巡って、この超伝奇物語は展開するのだが……。この主人公の設定だけでもちょっとスゴイのだが、そのストーリーたるや……。いやいや、何でもありのストーリーで驚くばかり!!「膨大な資料と奔放な想像力を駆使した、超古代伝奇」と作品紹介にあるが、タイムスリップあり、テレポーテーションなどの超能力あり、土蜘蛛なる牛ほどもある巨大な蜘蛛の怪物あり、日猶同祖論から裏天皇家や南朝天皇家、キリスト戸来村移住伝説や、キリスト・釈迦同人説、さらには高野山・空海ミイラ生存話までのトンデモネタや偽書あり、時空や重力を自在にコントロールできる伝説の超兵器があり、それを使って世界征服を企む集団があり、と想像止めどなしのオンパレード。
まァ〜よくもこれだけのものを入れ込んだもの、と呆れるほどの盛りだくさん。材料そのものは面白いものが多く、そのすべてを繋ごうという企みは悪くないし、かなり成功していると感じたのだが、それらを一人称で語られると、物語としての面白さよりも独りよがりの感が勝ってしまい、全体をとおしてみると素材を繋いだだけで、という印象が否めなかった。あまりに短兵急に物語を展開しすぎたのではないだろうか。この2倍から3倍の原稿枚数でしっかりとキャラクターを立ち上げ、3人称で、物語の背景やひとつひとつのエピソードをゆっくりと描き込んでいくと物語として楽しめたのに、と残念でならない。作者は、「バチカン奇跡調査官」や「陀吉尼の紡ぐ糸」など結構の整った作品を出している作家だけに、やはり何か意図するところがあると思うのだが……。 “読み手の妄想をひろげてくれる何かがありそう”と評すべきなのか、“読むのは時間の無駄”と言うべきなのか、読み終わった後、決めかねた一冊であった。