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紙の本
超古代伝奇の究極!あらゆる伝奇ネタを入れ込んで、読み手の妄想力がいやでも刺激される!
2011/12/21 16:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:書子司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、歴史研究家であり日本ユダヤ同祖論を唱えた酒井勝軍の孫である、予備校講師の酒井勝一。その祖父が遺した手帳を巡って、この超伝奇物語は展開するのだが……。この主人公の設定だけでもちょっとスゴイのだが、そのストーリーたるや……。いやいや、何でもありのストーリーで驚くばかり!!「膨大な資料と奔放な想像力を駆使した、超古代伝奇」と作品紹介にあるが、タイムスリップあり、テレポーテーションなどの超能力あり、土蜘蛛なる牛ほどもある巨大な蜘蛛の怪物あり、日猶同祖論から裏天皇家や南朝天皇家、キリスト戸来村移住伝説や、キリスト・釈迦同人説、さらには高野山・空海ミイラ生存話までのトンデモネタや偽書あり、時空や重力を自在にコントロールできる伝説の超兵器があり、それを使って世界征服を企む集団があり、と想像止めどなしのオンパレード。
まァ〜よくもこれだけのものを入れ込んだもの、と呆れるほどの盛りだくさん。材料そのものは面白いものが多く、そのすべてを繋ごうという企みは悪くないし、かなり成功していると感じたのだが、それらを一人称で語られると、物語としての面白さよりも独りよがりの感が勝ってしまい、全体をとおしてみると素材を繋いだだけで、という印象が否めなかった。あまりに短兵急に物語を展開しすぎたのではないだろうか。この2倍から3倍の原稿枚数でしっかりとキャラクターを立ち上げ、3人称で、物語の背景やひとつひとつのエピソードをゆっくりと描き込んでいくと物語として楽しめたのに、と残念でならない。作者は、「バチカン奇跡調査官」や「陀吉尼の紡ぐ糸」など結構の整った作品を出している作家だけに、やはり何か意図するところがあると思うのだが……。 “読み手の妄想をひろげてくれる何かがありそう”と評すべきなのか、“読むのは時間の無駄”と言うべきなのか、読み終わった後、決めかねた一冊であった。
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