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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平家の浮き沈みがよくわかり平氏解説の定番的存在。物語に潜む真実に迫るもの。実際の平家の興亡がどのようなものだったかに迫る。
紙の本
「物語」と「史実」
2023/11/02 13:39
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
平家物語は文字どおり「物語」であるから、平家の主な登場人物に相当な脚色がしてある、「物語」と「史実」では。どこが違っていて。どこが同じなのか、丹念に調べてある、面白い本だ
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史実の平家物語について知ろうとすると読みやすく、手に入りやすい本は少なく専門書になってしまいます。そんな中この本は読みやすく、手に入りやすい良い本です。
平家政権を六波羅幕府とみて武士による政権の始めとする説が印象的です。
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みんな名前が似ていて、だれのことだかわからなくなる。
家系図を参照しながらでないと、物語がみえてこないことを改めて再認識。
彼の歴史観のもっともおもしろいところは、
鎌倉幕府の前に、
清盛の六波羅幕府があった、とするもので、
その観点は非常におもしろかった。
いわれてみれば、そう思える事実がたくさんあり、
鎌倉幕府はそのシステムを継承、発展させたとおもわれるところが
多々あるようだ。
ただ、この本のそうした幕府としての政治システムよりは、
平家の物語を丹念に拾い上げて、分析しながら論述しているところが
中心となっているので、平家物語などを愛読したことのある方々なら、
おもしろく読めると思う。
沼田は歴史が好きだけど、日本史は不勉強で、
なじみのない人が多すぎて、
話を十分理解できなかった。
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清盛の重衡と孫維盛にスポットを当てて展開する解説書。
もう少し面白い史実などがあるかと思ったが、面白くなかった。
題材が悪いのか、文脈が悪いのかは不明瞭。
書店に”売れてます”とあったが、みんな満足しているのかなあ?
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普通の「平家」解説本じゃないところがよかった。
ていうかこの時代はまだ100パー信用できる資料が少ない時代なので、文学と史実の照らし合わせは本当に必要なことだと思った。小松家の嫡子の話とか、六波羅幕府説とか、下し文から見る土地支配とか、目からうろこだった。個人的には鵯越の逆落としが義経ではないという説に驚いた。参考文献も気になる本や論文ばかりだった
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面白かった。平家は決して一枚岩ではなかった、清盛-重盛-維盛-六代ラインが正当な嫡流というわけではない、など意外な説が披露される。また、平家物語における、宗盛、知盛のデフォルメぶりなど、やはり文学作品なのだとういうことがよくわかった。平家物語は、鎌倉の人々の平安末期に対する司馬史観のようなものなんだろうか。
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焦点を置かれているのが、平重衡と惟盛のところに興味がわいた。
清盛と重盛、宗盛と知盛といった人物比較を始め、様々な平家諸説がまとめてあり、私にとって平家関連の書籍で一番濃く読みやすい本だった。
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[ 内容 ]
「賢人」重盛、暗愚な宗盛、「運命の語り部」知盛、こころ弱き人維盛―。
それぞれ『平家物語』の描きだしたイメージでよく知られる平家の人びと。
しかし「実像」はどうだったのか。
当時の貴族社会や合戦の現実に目配りしつつ、人物それぞれの動きを丹念に追うことで、新たな「史実」が浮かびあがる。
歴史研究の醍醐味を味わえる一書。
[ 目次 ]
序章 清盛の夢―福原の新王朝
第1章 「賢人」と「光源氏」―小松家の「嫡子」
第2章 「牡丹の花」の武将―はなやぐ一門主流
第3章 内乱の中の二人―平家の大将軍として
第4章 平家都落ち―追われる一門
第5章 一の谷から壇ノ浦へ―平家一門の終焉
終章 さまざまな運命
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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高橋先生の平家本。来年の大河も視野に読みやすい新書として登場。安心のクオリティ。嫡流にポイントをおいた説明も、官位昇進スピードに着目して維盛と重衡を比較するなど説得力も抜群。個人的には、清盛ご落胤認定とか今後のデファクトになるのかな。。。とか感情の起伏が激しいという描写が血が通っててより興味深く読めた。
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「平家物語」について豊富な基礎知識を持つ読者にとってはおもしろい一冊なのかもしれません。しかし、読み手を選ぶ本であり、大河ドラマの前に軽い気持ちで読み始めた私にとっては、読み進むうちにページをめくるのがつらく感じる一冊になってしまいました。
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物語のなかで描かれる人物と実際の人物のあり方には違いがある、という。物語のなかでは話の展開のなかでの役割がある。そのために実像とは違った作為が行われるわけだ。読みながらちょっとだけこんがらがった。
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資料を参照した分析が主で、主観の少ない文章であることは好感が持てた。
資料の抜き出しは、もう少しだけ、前後も入れて貰えるとよりうれしかった。
玉葉本文を読んでみたくなった。
侍大将と侍、大将軍との関係、隷属関係もわかりやすい。
知盛の持病について、踏み込んだ分析をしている。
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様々な史料を駆使して平家物語の影響を排除して平家の人々や政権の性格を描き出そうとしている。今までも自分では平家物語はあくまでフィクションだということは分かっているつもりだったけど、jこれを読んで人物像とかかなり影響を受けていたことを再認識した。平家物語ではあんなに印象の強い知盛が実はそれほど活躍していなかったとかは今回初めて知った
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平家物語に親しんでいて大体の場面とか人物ごとのエピソードを把握している人向けだと思う。重盛、維盛、資盛が好きな私にはすごく面白かった。