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紙の本
孔子 改版 (新潮文庫)
著者 井上 靖 (著)
二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目...
孔子 改版 (新潮文庫)
孔子(新潮文庫)
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商品説明
二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的としていたのか。孔子と弟子たちが戦乱の中原を放浪する姿を、架空の弟子が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した最後の長編。野間文芸賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【野間文芸賞(第42回)】【「TRC MARC」の商品解説】
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電子書籍
昭和の論語
2018/07/29 16:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みつひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
井上靖の最晩年の長編小説である。この名作には既に多くの評価がなされているから私の愚考を重ねても無意味である。
架空の孔子の弟子の語りが中心となるこの作品は紛れもなく作者自身の孔子に対する思いを述べたものである。孔子という人物の事績が弟子の記録によって言語化されていることを考えるならば、この作品は紛れもなく昭和の論語といえるだろう。
一人の作家がたどりついた一つの境地を窺い知るためにもこの作品の価値はある。
紙の本
今思う孔子の教え
2004/02/07 17:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーヒーノキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説の主人公は、孔子本人ではなくその弟子である。物語は、孔子の死後三十数年たってから、主人公がかつて孔子と過ごした日々を、孔子を研究する人々(孔子研究会)の前で回想し、孔子の残した言動について問答していくものである。作中には、高校時代に授業で出会った(記憶のある)言葉も登場しており、中でも有名な「天命」の解釈には、多くの登場人物が独自の解釈を披露している。この天命という言葉は、授業で聞かされた頃は何ら感動も覚えなかったのだが、今読んでみると宗教とは一味違った厳しい教えであることに改めて気付かされる。宗教には神仏がおり、それらを信ずることによって救われたり成仏したりするのだが、孔子は、人間が正しいと思う道を信じ、それを正しく行おうとも、天は必ずしも救いはしてくれない。天はただ嘉するだけであると言う。当たり前のようだが、なかなかそう思えないのが人間であり、だからこそ孔子は命がけで多くの人に伝えようとしたのだろう。
回想には、孔子を支えた弟子たちも興味深く描かれており、孔子一門が目指した世界に奥行きを持たせている。また、当時の歴史的背景も随所に織り込まれているため、中国史に興味がある方も楽しめると思う。
紙の本
理解の一助に
2002/07/20 22:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MFTR - この投稿者のレビュー一覧を見る
孔子の弟子(といっても架空の弟子)の一人が、昔を回想する形で、孔子の生きた時代、そして孔子そのものを描き出そうとしている歴史小説。どこまでが史実で、どこからが創作かがはっきりしないが(これは歴史小説である限りしかたのないことだが)、その時代の雰囲気が伝わってくるような気がする。井上靖氏の静かな文章が孔子というテーマによく合っている。
紙の本
小説形式
2022/04/13 16:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:fks - この投稿者のレビュー一覧を見る
偉人とされている孔子について学びたいと思っているので今とても気になっている(まだ読んでいない)。この作品を通して新たな知見や発想が知りたいと思う。