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紙の本
B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない (ファミ通文庫)
著者 綾里 けいし (著)
「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけれどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。“動く落書き”の犯人を捕ま...
B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない (ファミ通文庫)
B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない
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商品説明
「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけれどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。“動く落書き”の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は、僕と繭墨を異能の一族・水無瀬家の誇りと絶望と裏切りの渦中に巻き込んでいく。自らの矜持のため、人の命を踏みにじる彼らに僕は怒りを覚えるが—。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、大反響の第2弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
「ボクは自分の不運は嘆かないが、他人の過ちも好まない。」【商品解説】
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繭墨との天秤は釣り合うか?
2010/03/28 20:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
またしても繭墨あざかを狙う者が現れる。襲撃者の一族の当主水無瀬白雪は、繭墨の身を守ることを申し出るが、その背景に何があるかは黙して語らない。まあ、白扇に墨蹟を表すことで意思疎通をする人なので、どちらにしろしゃべらないけどね。
白雪は繭墨の黒に対して、真っ白い衣装を着ている。そして、繭墨が一族の束縛から抜け出している存在であるのに対し、白雪は一族に縛られているという点でも対称的だ。
1巻にも見られたが、強制的に奪われた何かを取り返す、ということがテーマになっていることが多い。普通の方法では取り戻せないことは明らかだから、異能や禁忌の手法に頼るわけだ。このとき、奪った側が嫌な奴だったりすると、襲撃者に対する同情の余地が生まれる。
そしてこの同情を抱かせるのが小田桐勤の能力だ。腹の中に鬼を抱える小田桐は、意図せず周囲の者が心に抱える想いを読む。これを利用することで、読者に敵方の想いが伝わる。だから、小田桐視点の描写でも全体像が描けるのだ。
新キャラが何名か登場。そしてラストで次への布石が明らかになる。