紙の本
繭墨との天秤は釣り合うか?
2010/03/28 20:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
またしても繭墨あざかを狙う者が現れる。襲撃者の一族の当主水無瀬白雪は、繭墨の身を守ることを申し出るが、その背景に何があるかは黙して語らない。まあ、白扇に墨蹟を表すことで意思疎通をする人なので、どちらにしろしゃべらないけどね。
白雪は繭墨の黒に対して、真っ白い衣装を着ている。そして、繭墨が一族の束縛から抜け出している存在であるのに対し、白雪は一族に縛られているという点でも対称的だ。
1巻にも見られたが、強制的に奪われた何かを取り返す、ということがテーマになっていることが多い。普通の方法では取り戻せないことは明らかだから、異能や禁忌の手法に頼るわけだ。このとき、奪った側が嫌な奴だったりすると、襲撃者に対する同情の余地が生まれる。
そしてこの同情を抱かせるのが小田桐勤の能力だ。腹の中に鬼を抱える小田桐は、意図せず周囲の者が心に抱える想いを読む。これを利用することで、読者に敵方の想いが伝わる。だから、小田桐視点の描写でも全体像が描けるのだ。
新キャラが何名か登場。そしてラストで次への布石が明らかになる。
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前巻ほどの病んでいる人の数は少なかったのですが
よかったです
個人的に帯の煽り文句というかアレはいかがなものかと思います
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間違って2冊購入orz まあそれだけ読みたいと思ってたからなんですが買ってすぐ読まない習慣をつけるとこういう失敗をする…。さておき、
好きなシリーズです。ややグロい表現もあり小中学生には少々刺激強い気がしますが死や大量出血というシーンへの経験がないためむしろ耐性があるんでしょうか。今回は水無瀬家当主の哀しみをたくさん受け止めすぎて、かなり読みながらブルーが入ってしまいました。いつもできるだけ感情移入して本は読むようにしてるのですが今回は彼女の側近の一人になった気分だったのです。次巻も楽しみにしてます。
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前巻同様ヒロインが魅力的なこの作品ですが、
欲を云えば内容にもう少し魅せる物があると、
もっと好きになれそうなのですが…。
オカルトについても、私は割とそう云う内容の本を読んでいるので、
もっと知識に基づいた内容だとぐっと深みが出る様な気がします。
オカルト…というよりはダークファンタジーなのかしら?
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一巻に続いて二巻もあいかわらずグロイ表現多数ですぅ~
一巻の方が個人的に好きですけどこのシリーズはお気に入りになりました。
チョコレート食べたくなります。
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前巻は短編の集まりが本編なっているという感じだったのだが、今回はそういう短編的なのは金魚の老人の部分ぐらいで完全に水無瀬家の話。
相変わらず醜悪に美しいがお似合いの作品。今回も人の狂気的なのは出てたけど、内容的に軽いと感じるものだったのか、既に自分が訓練されてしまっていたのか・・・
それにしてもこのシリーズで笑うところがあるとは・・・完全に油断してた。「歩く『神』」を想像して軽く吹いたwww
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ゴスロリで偏食キャラって神様のメモ帳と被ってないかな?なんて思うけど、どちらが先かは知らないし最近はそういうキャラが多いもんね
二巻も重ったく読めました。書店でなかなか見付からなかった
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1巻に比べてものすごく文章が自然になった。へんなくせがなくなって情景が浮かびやすくなった。
つるんと読めました。
ていうか幸仁の『神』がすてきに楽しい。笑えていい。
したがってこれはなかなか好きな類の作品になりつつありげ。
いまだストーリーの行方的なものには関心がわかないままだけど。
やはり動機に意外性がなくてどうも結末が気にならないのだよね。
そんな感じですが取り敢えず人物同士のやりとりが楽しくなってきたので3巻に大いに期待してみます。
それから、繭墨の小さなしぐさひとつひとつに性格や気分みたいなのがよく表れてるなぁと、2巻目でようやく気づきました。
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醜悪に美しいミステリアスファンタジーの第2弾。
1巻を読んだ時にも思ったのですが、自分自身は異能とか血生臭いものとか好きじゃないということとkonaさんの描く繭墨あざかがすごく好きということ。
今回もそれ以上の感想はなかったなぁ。
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普通に面白かったが、一巻を読んだ時の感動はなかった。
相変わらずチョコレェトが食べたくなった。
一巻と比べて、服装についての描写が増えたのはゴスロリ愛好家として嬉しかった。
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ミステリアス・ファンタジー2巻! ダークでドロドロしているけど耽美で魅力的なダークライトノベル。繭墨さんが素敵です。あとやっぱり主人公モテるのね。
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内容…★★★
人物…★★★★
文体…★★★
お腹痛くないけど、小田切くんが辛い。
なんか場面転換が多いというか、短編集読んだみたいな。
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1巻よりもかなり良い。元々世界観と雰囲気は素晴らしかったし、素直に面白かった。
これは3巻も読みたくなる。
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「まあ、どちらにしろ、退屈な話なんだけれどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。゛動く落書き゛の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は、僕と繭墨を異能の一族・水無瀬家の誇りと絶望と裏切りの渦中に巻き込んでいく。自らの矜持のため、人の命を踏みにじる彼らに僕は怒りを覚えるが――。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、大反響の第2弾!!
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繭墨家と同じく異能を操る家系である水無瀬家から離反者が出てしまい、あざかのもとに依頼が持ち込まれます。
小田桐は、前巻で登場した少年・嵯峨雄介(さが・ゆうすけ)とともに、ストリート・アートを動かす能力を持つ少年・幸仁(ゆきひと)を取り押さえます。このことがきっかけとなって、あざかたちは水無瀬家の当主・水無瀬白雪(みなせ・しらゆき)の依頼を受けることになり、水無瀬家のお家騒動に巻き込まれることになります。
白雪や、小田桐の下宿先の孫娘・七瀬七海(ななせ・ななみ)のキャラクター造型がライトノベル的で、前巻に比べるとかなりコメディの方向に振ってきたという印象です。もっとも個人的には、こういったテイストの作品の方が好きなので、楽しんで読むことができました。