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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 33件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.4
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:20cm/274p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-560-09015-2

紙の本

ヴァレンタインズ (エクス・リブリス)

著者 オラフ・オラフソン (著),岩本 正恵 (訳)

「一月」から「十二月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた12篇。研ぎ澄まされた感覚、洗練されたユーモアが端正な文章の行間に漂う。アイスランド出身の...

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ヴァレンタインズ (エクス・リブリス)

税込 2,640 24pt

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商品説明

「一月」から「十二月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた12篇。研ぎ澄まされた感覚、洗練されたユーモアが端正な文章の行間に漂う。アイスランド出身の実力派による、珠玉の第一短篇集。“アイスランド文学賞”“O・ヘンリー賞”受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】

【アイスランド文学賞(2006年)】「1月」から「12月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた12篇を収録。研ぎ澄まされた感覚、洗練されたユーモアが端正な文章の行間に漂う短篇集。O.ヘンリー賞受賞作「4月」も収録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

一月 5−27
二月 29−45
三月 47−78

著者紹介

オラフ・オラフソン

略歴
〈オラフ・オラフソン〉1962年アイスランド生まれ。ウィーン奨学金を得て、アメリカのブランダイス大学で物理学を学ぶ。ソニーなど企業で活躍するかたわら、86年から小説を執筆。戯曲を含む多くの作品を発表。

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みんなのレビュー33件

みんなの評価3.7

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

あたたかく つめたく きびしく やさしい それら全てが愛である

2011/07/12 00:51

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 【新しい世界の文学シリーズ】として白水社から刊行されている《エクス・リブリス》シリーズの第14回配本作。今回は、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントの初代社長、タイム・ワーナーの上級副社長というビジネスでも成功しているオラフ・オラフソンのO・ヘンリー賞受賞作を含めた12の短編集である。
 表紙にはずらりと指輪が並んでいるが、一つだけ赤い宝石がついており、とても目立つ。人が人を最初に愛する時もそんな感じだろう。数多いる人間の中で、自分にとって特別な人だけが輝いて見える。ところが時が経つにつれて、その宝石の輝きは色褪せる。見る側が見飽きてしまったのか。それとも、見られる側が変質していったのか。本作収録の12篇は、愛が変わる―あるいは、変わってしまったと感じる―瞬間を、冷静なる観察眼で捉えている。
 受賞作『四月』(On The Lake)は、息子を心配そうに見ている妻と、来客に気を使いながら妻に軽口を叩く夫が登場する。二人の間のこの不穏な雰囲気は何なのだろう?と思った時、その日起こった出来事のそもそもの始まりが語られる。倒叙法を使うことにより、読者は夫よりも先に、この二人に訪れるクライマックスを予測することが出来るため、来るべき破局に向けて、サスペンス小説を読むがごとく、じりじりしながら頁を繰るだろう。
 『四月』に限らず、ここに登場するのは、わかりあえない感情のずれで破綻をきたす恋人たちだ。自分と他人が同じ考えをするはずがない事は百も承知であるのに、自分の愛する人にだけはわかってほしい、いや、わかってくれるはずだと思う。身勝手な幻想といってしまえばそれまでだが、人間が幻想を求めてやまないのも事実だ。だからなのか、全短編とも、人間の最後の希望を打ち砕いたエンディングとはなっていない。例えば、『一月』では十年前に別れた恋人が入院することを知った主人公が、早朝チェックアウトする場面で終わっているが、彼がどこに向かうかは明示されない。実際、既出の書評では、「彼女の元へ行った」「病院に寄らず空港へ向かった」という全く逆の解釈が為されていた。どんな愛にも破局は必ずある。だがそれが関係の終わりではない。物語の本当の終わりをかたちづくるのは、私たち読者なのかもしれない。

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紙の本

愛が失われ、絆が失われ、人にはいくつもの傷痕が残される。それをときどき舐めるように自分で癒す姿は、人に見せるべきではない。ビジネス界の成功者でもあるオラフソンの短篇小説は、そういう掟を遵守できる人の知性と上品さに満ちている。

2011/06/02 22:11

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 経済人にして文学者としてもひとかどの……というと、日本ならば歌人の川田順、詩人で小説家の辻井喬の名が思い浮かぶ。
 川田順は住友本社の大番頭の地位まで登りつめながら財界を退いた。歌詠みとしての道に専念し、仲間であった人妻と恋に落ち、話題となる。その川田順を小説『虹の岬』に著したのが辻井喬である。辻井は財界人・堤清二の筆名で、堤清二は西武流通グループ、のちのセゾン・グループの総帥であった。

 オラフ・オラフソンとは不思議な響きの名だが、アイスランド出身の作家で、米国の大学で学んだ後は、ビジネス界に入り活躍しているという。それもソニーのゲーム機「プレイステーション」を世界に向けてプロモーションし、現在はタイム・ワーナーの上級副社長の地位にある。
 ちなみにアイスランドは、リーマン・ショックの1年余り後に、国家として経済的に破綻している。
 オラフソンはビジネスの世界で第一線を走りつづけながら、本書「ヴァレンタイズ」がアイスランド文学賞に輝き、長篇作品はアイスランドで記録的なベストセラーというように、「二足のわらじ」ならぬ「二足のベルルッティ」「二足のジョンロブ」を履く人なのである。

 ここに収められた短篇小説の作風は、どれも恐ろしいぐらいにクールで、成熟した知性に貫かれている。さりとて、厭味なわけではなく、すこぶる上品である。

 カバーのところに刷られた作品紹介には、「この抑制のきいた端正さは、荒涼とした自然のなかに人間が点々と存在しているアイスランドの風土と深く結びついている印象を受けます」と訳者見解がある。その通りなのだと思う。そう納得しながらも、むしろ私には、ビジネスの世界で仕事のできるある種の人のクールさ、知性の方に思い当たるところがある。
 つまり生まれ育った土地の持つ霊性を帯びたというよりは、「余計な愚痴やジョークを口にせず、必要最小限の一言で物事を前に進めたり、場を好転させたりしてしまう」「自分の手にしているプライオリティに慢心せず、自制を意識しながら言動を心がけ、なおかつ、人のミスをあげつらわず、うまくカバーしてあげる」というように、ビジネスという修羅場で鍛え上げられた人間の雰囲気が漂っている印象の方が深い。

 短篇の見出しは、「一月」「二月」「三月」という具合で、「十二月」までの計12篇。どうですか、これなんぞも……。何か質感のいい革の手帳のダイアリーか、スマートなモバイルパソコン中のカレンダーのようだ。
 出てくる人物たちは、米国に出て成功した人物や、その家族が多く、舞台もニューヨークにロングアイランド、スキーリゾートや湖畔の別荘といった、さもありなんという場所である。

 「三月」という短篇は、スキー旅行で出会ったカップルの、どうにも埋められない夫婦間の溝と哀しみを書いた作品である。子のない2人は、リゾートでの休日を楽しみに暮らしていて、この度は、妻イェニがスクリーンセーバーに写真を落として眺めていたスキーリゾートにやって来た。
 着いてすぐ、夫婦はホテルのジムで汗を流すことにしたが、夫のカールがランニングマシーンで足を痛めてしまう。ジムに行くことになった経緯には、夫婦間のちょっとしたすれ違いがあった。その上に、カールはスキーを楽しめなくなってしまったのだから、ショックも大きい。
 何とか、妻がホテルで知り合った人々とスキーを楽しむようになり、カールもカールなりに息の合う話し相手を見つける。しかし、夫婦2人ではなく、1人で人と話をすることになったがため、カールは面倒な説明を省き、状況を簡潔に説明するためのうそをつく。それがどういう波紋を生むのかも意識せず……。

 「四月」は、小さな息子のいる三人家族の、何ともやり切れない悲劇を扱った作品である。妻が実家から受け継いだ湖畔の土地に建てた別荘に、家族で遊びに来ている。
 父子は湖でのポート遊びに出かける。一家の別荘からやや離れたところには、若い男性たちが休日を過ごしに来ていて、やはりポート遊びをしていた。それがワイルドな操縦だったため、子どもはそのようにしてほしいとせがむ。大人げない父親が、子どもの期待に応えようと発奮したのがたたってポートは転覆。たまたまそれを見ていた男性たちの助けで、父子は九死に一生を得る。
 離れたところで双眼鏡を覗いていた妻は、夫の許しがたい過失を目撃してしまう。転覆は、ボートだけでは留まらなくなるのである。

 たまたま選んで紹介しようという3篇が、いずれもバカンスに絡んだ作品なのはどうしたわけか。「六月」という作品も、日常生活を離れた場所での出来事を書いたものだ。
 結婚したばかりの末娘ソウリは、父親ハーマンの気質をゆずり受けた行動的な女性で、父はこの娘がお気に入りである。ハーマンは娘夫婦を自分の生まれ故郷であるアイスランドへの旅に誘う。2人をどうやってもてなそう
か、氷河訪問か、妻の出身地へ連れて行こうかと考えており、ツアーの予約をしようとしたところでラフティングの案内に目が行く。 老いて尚エネルギッシュな肉体を自負するハーマンは、衝動的にラフティングツアーに申し込みをし、3人で豪快に楽しもうと考える。
 だが、川の激しい流れを目にしたソウリの夫はツアーへの参加に臆し、自分には無理だと言う。それでも父親は強引に勧め、3人はボートに乗り込むのだが……。

 暮らしぶりは良く、人がほしいと願う物や社会的地位を獲得できたとしても、愛や好意が消滅していく、絆が消滅していくことが避けられない。12篇は、どれもこれもそういう話だ。
 誰の人生にも、どこかに傷痕があり、それをときどき舐めるように自分で
癒すのだけれど、その姿を人目に入らないように隠す。わめき散らすことなく必ず「隠す」という掟が、オラフソンのクールさ、知性、品の良さに関係しているのだと思える。

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紙の本

アイスランド人作家によるOヘンリー賞受賞作を含む12編からなる恋愛短編集。特筆すべきなのは、いずれも甘い内容じゃなくって身につまされる内容であるということ。 恋愛をモチーフにして“人生を描いている”っていう感じですね。

2011/09/20 15:20

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

“オラフソンの作品を読んでいると、ひんやりとした希薄な空気と透明な光が行間に広がるのを感じます。それは抑制のきいた文章だけでなく、登場人物たちが感情を胸にしまい、行動を慎みがちなところからも生まれています。(中略)この抑制のきいた端正さは、荒涼とした自然のなかに人間が点々と点在しているアイスランドの風土と深く結びついている印象を受けます。”
(訳者あとがきより)

白水社の《エクス・リブリス》シリーズの一冊、岩本正恵訳。

タイトル名の『ヴァレンタインズ』(Valentines)、日本語に訳すと“恋人たち”ということですが、敢えてカタカナとしているところが作品の内容を如実に表しているのですね。
そう、この作品の内容はそんなに甘酸っぱい恋愛模様を描いたものではありません。
愛の破滅というか破綻、そして終焉を描いてます。
そうですね、辛い話がほとんどです。

でも内容が内容であるだけに郷愁感が漂っています。
女性作家だともう少しドロドロ感があるか、それとも男性を滑稽に描くんでしょうが、本作には緊張感が漂ってます。
だからどちらかと言えば共感できるという意味合いにおいては男性向きの作品なのかもしれません。
抱えているものが多い人ほど共感できると確信しています。

事実、社会的に地位のある職業につく主人公たちがほとんどで、まわりから見たらどこに不満があるのって感じなのでしょうが、やはり隣の芝生は青く見えるのですね。
すべての登場人物に共通して言えるのは、人間の脆弱性を持ち合わせていることですね。だから他人事と思えずに共感できます。 タイトル名が1月から12月までで季節感が端的に表れていて、日本人には受け入れやすいです。

全12編はずれはなくどの物語も甲乙つけ難いほど素晴らしいのですが、最初の「一月」がもっとも印象的というか私には挑戦的に感じられました。
ラストで過去の恋人の見舞いに病院に行くか行かないかというシーンがあるのですが、私の読解力不足かもしれませんが、行ったか行ってないかはっきりわからないのですね。
たぶん行かないということだと思うのですが、逆に読者に委ねられていているように感じられ、まるで自分が試されてるかのような錯覚に陥ります。
そしてその部分(委ねられている)がこ作品集全体を凝縮してるようなところがあると、私的には捉えています。
そう、読者が13番目の主人公なのですね。

まるで私にとっては人間は自分が一番かわいいんだけど、それでいいのかい?傷つくの恐れてないかい?と作者が問いかけてくれているような気にさせられました。
自分の弱い部分を見つめなおすのにはチャンスとなる読書だったと言えるでしょう。
胸の中につかえているものが多い人ほど身につまされます。
これから生きていく上で岐路に立たされた時にきっと思い出させられることだと思います。

驚いたのは作者のオラフ・オラフソンが超一流のビジネスマンということ。
天は二物を与えますね(笑)

それにしても訳者の岩本正恵さんの訳文、素晴らしいです。
女性がこんなに巧みに男の儚さを日本語で描写できるとは、恐れ入りました。

これからの季節にぴったしの一冊だと自信を持ってお勧めします。ぜひ一編ずつ味わってお読みください。

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2014/05/17 22:31

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2011/05/13 20:35

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2011/09/14 12:48

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2011/10/18 10:16

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2011/06/28 07:55

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2011/09/13 21:19

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