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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分をいかして生きられたらいいなぁ。でも、昔どこかの標語で
「楽しいことをするのではなく、することを楽しむ」というのがあった。つまり「いかして生きる」というより仕事なども、取り組む時に、いかせる方法を考えることが大事なんだろうな。
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前作の「自分の仕事をつくる」は確か就活中に読みました。
今作は、前作のようなインタビュー・取材形式ではなくて、前作の取材を通して著者が感じたことや考えたことが書かれている。
職業観とか人生観とか、本当に人それぞれです。
かっちりと自分の軸を持てている人は良いと思うんだけど、なかなかそういう人ばかりじゃないよね。
自分はとてもぶれぶれです。
だからこういう本読んで、頭を刺激するのは好きです。
<自分自身>―<自分>―<社会>
この捉え方は面白かった。
ゆっくり考えてみたい。
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良く生きる、善い仕事をする、じゃなく、「より生きている」ようになる、自分が「いる」仕事をする。すごく納得。理想。
でも、そりゃインタビュイーの人たちはみんな成功してて素敵だけども、自分は、、って部分がどうしても拭えない。本の中でその部分にも言及されているけれど、それでも拭えない。社会の価値観とか親の意見とか周りの人がどう思うかとかみんなはこうしてるとか、失敗したらどうしようとか、悶々。自分が何を感じているかを感じる間もないってまさに。「より生きている」ようになれる仕事じゃなくても、それなりに働いて生きていければそれでいいような気もする。それでも、「耐えがたい」ことを無意識にスルーしてしまわなければ、それは滋養にもなるらしい。ふむふむ。
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ひさびさに食い入るように読めた本。
ひとつめ。
とにかく今できることをやっていく決意。
どうなるか、何が出来るのか、何をやりたいのかは考えることではなく、きっと浮き出てくるもの。
そのアンテナはいつも張り巡らし、しかるべき時に出会う人に会い、本を読み、練磨していきたい。
ふたつめ。
そうか、今の仕事の多くは労働であり、
お金を基軸にした奴隷社会の生贄のような側面がある。
大事なのは生きることであるのに、
その生きることが「お金を使って食うこと」になってしまっている。
学習とは体験を一度抽象化して、他の物事にも適用でいるようになること
他の誰がやっても構わないような取り組み方はしない。やるからにはどんな仕事も自分の仕事にする
考え方や価値観は私はこう考えるという具合に言葉で伝えることが出来るが、あり方や存在は言葉による表現があまり得意でない。会えて言葉を用いるならば、身体の感覚をともなう形で自らをあらわす。居てもたってもいられない、腹が立つ、呑み込めない。
学校教育の世界ではどちらかというと、技術や知識にウェイトを置いた形で学習や成長が商品化される
職人の世界では学ぶものに、あり方や存在をも含むこの仕事の全体を伝承する関わり方をとる
わたしがいることにより、相手がよりいるようになる。そんなエネルギーの還流を生みだすこと
世界中の心地よい空間の大半はデザイナーや建築家によるものではない
丁寧さや品質というのは、自分がいる状態で行われる仕事に、自然に付随する要素にすぎないのでは?たとえば時間が足りず、十分に手をかけられなかった仕事もそこに人がいる感じがあれば少なくとも納得感は得られるように思う
なにをくれるとか、してくれたということ以前に、相方がたがいにいる状態を更新すること。よりいるようになることが贈り物の本質的な役割なのだと思う
いいデザインなどどうでもよくて、自分はいい仕事を求めているんだなということ、いる感じがする仕事に満足を覚える
手がけた仕事に対して、面白いとか興味深いではなく、ありがとうという言葉が返されてくるとき、そこに込められてる物を大切にしたい
それに触れた人が生き生きとした状態になること。存在の輪郭がよりはっきりすることに喜びを感じる。クリエイティブという言葉が指示しているのも、実は創造物よりも、この生まれなおすような人間の創造性の方なんじゃないか。
より生きているようになることを助ける働きがいい仕事なんじゃないか
真夜中の交通整理のおじさん。思わず背筋が伸びて少し呼吸が深くなるあの感じはその仕事をなしている存在を目撃した自分の存在がより生きることに向かって身を整えた、小さな反応なのだと思う
働くことを通じて之が私ですと指し示せる仕事を求めているんじゃないか
創造性とは仕事の内容よりもむしろやり方やそれに対する姿勢、ひいてはあり方に関するもの。
賢さや間違いのなさを求める観念には今この瞬間��ら引き剥がす作用がある。いつもなにか他にどこかよそに正しい答えがあるんじゃないかと気を散らす
人の弱みや不安な気持ち之足元を観るようにして、さまざまな商品が差しだされていること、人間が自ら摘みあげた二次情報の暑いかべの中で生きるような社会
一番できてないとおもえること。それが可能性にもなる
自分の真実に近い言葉を語った人は心のそれまいた場所にはもういられなくなる。知ることは変わらずにはいられない体験。
待つ姿勢。待つことは信頼、待たないことは怖れに出る。
生きていくための資源。得意なことを集中して伸ばせる社会。それは人間の生の全体性を損なわせ、お金を使って生きる方向に向かわせる。使いたくないのにつかわざるを得ない世界。
地縁や血縁でお金を使わずに生きていける共同体、関係資産。
最初に価値の交換に用いたのは塩やさくら貝。
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仕事、働き方について考えていた際に感じた違和感を掘り起こし、
空気を入れてもらった感じ。
土や肥料は自分で。肥料は自然のものを。雨水もね。
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タイトルの第一印象は、我が思うままにいつまでも生き方を探すモラトリアムのような感じがあった。確かに日記のような文でもあるけれど、節々に自分に突き刺さるものがあって、自分の生き方に見て見ぬふりしていられないなと改めて思った。
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自分の気持ちに素直に生きること。
単純なことだけど難しいことでもあり、世の中には面倒なしばりも多いから、余計に自分の本質を見失ってしまう。
何が正しいのか、間違いなのか。もはやそこに万人共通の答えなど存在しない。最終的には、なんでも自分次第なんだな、と思いました。
この本も、こうするべき、というような何か明確な答えを示しているわけではありません。
読者一人ひとりに、仕事をするということについて自分なりに考えるきっかけを与えてくれる本だと思います。
目的や答えばかりを追い求めることから少し離れて、じっくりと時には遠回りして自分と向き合うことも大切。
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前作に比べて、より哲学的な内容になっている。
自分の中のもやもやしたものが幾分すっきりし、腑に落ちる感じがしてうれしかった。5年後10年後にもきっと読み返したくなると思う。
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前著「自分の仕事をつくる」(←こっちもおすすめ)の続編。
「ものであれサービスであれ、私たちが受け取っているのは上の成果だけでなく、(その人の存在・あり方)丸ごと全部なんじゃないか」p23
自分の働き方・生き方を問い直すきっかけをくれる一冊です。
【長崎大学】ペンネーム:K
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『自分の仕事をつくる』の6年越しの続編。「働き方研究家」による、ワークスタイルとライフスタイルの探検報告・第2弾だそうです。個人的には就職活動をしている学生に読んでほしいです。
前作の「自分の仕事をつくる」とこの本を僕は同時に読んだんですけど、まさかこの2冊の間には6年もの開きがあるとは思いませんでした。『仕事』というものに今の今までてんで向き合わない、例えていうのならば極楽トンボのような人生を送ってきた身の上には耳の痛い話が結構多いです。個人的な話ですが、大きなものをそのせいで失ってしまいました。これは自分の人生での大きな痛恨事となるでしょう。
その話はさておいて、個人的にはデザイナーから蕎麦屋に転職して店を開いている男の話が一番興味深かったです。彼の造るそばを一度味わってみたいと思いました。彼へのインタビューが非常に含蓄のある内容で、僕は好きです。今、学生さんも就職活動が大変だと伺いましたが、あまりにも切羽詰って『どこでもいいから入りたい』という気持ちで就職すると、確実に3年以内にやめますんで、これは自分の経験からお話しますけれど。
この本を読んで、どうかご一考をと切に願っています。以上、病葉からの僕からのささやかな忠告でした。まる。
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どのような状況でも自分を失わず、精神の持ち場を離れずに、その働きを成すこと。
落ち着いた気持ちになる本。
ひさびさにいっきに読んでしまった。
やさしい文体。
読み返したい本。
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デザイン・ディレクターであり、働き方研究家である著者による、「はたらいて、いかして、生きる」をテーマにした本。
クリエイティブならではの表現が見事で、ビジネス書というより、哲学書。
そして、文章の中で一貫しているのは、やさしさ。
働くことに悩んでいる人を、やさしく受け止めてくれるだろう。
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図書館で借りた本。読んでる途中から「何度でも読みたい」衝動にアタックされまくり、購入するにいたりました。〈自分自身〉と〈社会〉、その間に立っている〈自分〉。
どのページをとっても私が「真実」と感じることが書かれています。哲学書よりも現実的で、決して机上の論議ではない。心理学の本よりも真剣で、著者の「伝えたい」感覚が生々しい。それに、他のどんなビジネス書も開く気が失せるほど的を得ている。
抜粋したい箇所はたくさんあるが、部分的に読むより全体を通じて見てもらう方が著者の感覚を受け取りやすいと思うので、ぜひ、ご自身で読んでみてくださいませ。
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働くこと、生きることに対して、真摯に向き合っている本。
こういう風に考えなさい!というような世にあふれているビジネス書の類とは趣がちがって、作者自身も迷いながら働くことについて考えた思考の過程をなぞっていく、という感じの内容だった。
否定的な感情も肯定していいのだな。
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「自分の仕事をつくる」の流れで読んでみる。
まえがきで、「たぶん長い手紙のようなものになるとおもいます」とあるとおり、本当に長い手紙のようでした。観念的なことがおおく、多くはほとんど一人ごとに近いような感じです。前作がインタビューを基にした具体的な話だっただけに、よりそう感じるのかもしれません。
また、自分を「いかす」ためには生活が必要であり、収入が必要でしょう。それを抜きにして「仕事」を労働とは違うといってもなぁ。貨幣を使わない共同体もあるなどど「あとがき」で申し訳程度に触れられているけれど、重要な問題ではないでしょうか。南の島だって、もはや世界的な経済の中に組み込まれているのに、日本でお金がなくても生きていける「地縁や血縁で結ばれた共同体」があるとすれば、あとがきなんかで触れるのではなく、本編で具体的に紹介してほしいと思います。
ところどころ、こころを打つところがあるものの、具体性に欠け考察が甘いのでないでしょうか。