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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 23件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/07/27
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/171p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-380680-8

紙の本

紅梅

著者 津村 節子 (著)

二〇〇五年二月に舌癌の放射線治療を受けてから一年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあと、夫は「いい死に方はないかな」とつぶやくようになった。退院後は夫婦水入らずの平穏な日...

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紅梅

税込 1,257 11pt

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商品説明

二〇〇五年二月に舌癌の放射線治療を受けてから一年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあと、夫は「いい死に方はないかな」とつぶやくようになった。退院後は夫婦水入らずの平穏な日々が訪れるも、癌は転移し、夫は自らの死が近づいていることを強く意識する。一方で締め切りを抱え満足に看病ができない妻は、小説を書く女なんて最低だ、と自分を責める。そしてある晩自宅のベッドで、夫は突然思いもよらない行動を起こす—一年半にわたる吉村氏の闘病と死を、妻と作家両方の目から見つめ、全身全霊をこめて純文学に昇華させた衝撃作。【「BOOK」データベースの商品解説】

癌に冒され、徐々に衰弱していった「夫」は、自らの死を強く意識するようになる−。1年半にわたる作家・吉村昭の闘病と死を、作家でもある妻が冷静な筆で描く。『文學界』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

津村 節子

略歴
〈津村節子〉1928年福井県生まれ。学習院女子短期大学文学科卒業。53年吉村昭と結婚。65年「玩具」で芥川賞、98年「智恵子飛ぶ」で芸術選奨文部大臣賞、2011年「異郷」で川端康成文学賞受賞。

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著者/著名人のレビュー

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ジュンク堂

内省的でいて乾いた文章がいつまでも胸に留まり続けます。

東日本大震災以来、小説『三陸海岸大津波』が大きな話題を呼びました。
常に「記録」に取り組み、読者の「記憶」を呼び覚まし根づかせる作家吉村昭氏の文学は、現在も多くの人々に衝撃を与え続けています。

吉村氏がこの世を去って5年が経ち、妻で作家の津村節子氏が小説『紅梅』で描く夫の闘病と最期の日々。
壮絶な最期については雑誌や新聞記事などで報じられていましたが、夫を看取る妻の秘めた思いまでを図り知ることはできませんでした。
この小説は、夫への感謝や悲しみだけでなく、最期の瞬間に押し寄せた自責の念までも書かれており、
その苦みや後ろめたさも真実として記録する作家津村節子氏の強さが読む者の背中を押します。

男女問わず、今年最も読んでいただきたい作品のひとつです。

書店員レビュー

ジュンク堂書店天満橋店

折り重なったり隔たっ...

ジュンク堂書店天満橋店さん

折り重なったり隔たったりしながら関わりを持ってきた
親しい人たちとの愛しい時間を淡々と綴りながら
避けることのできない死別という結末を描いた津村節子渾身の力作。

気丈な夫が少しずつ削り取られるように弱っていく心細さと苦しみを
感傷にとらわれすぎず書き残すことで
作家吉村昭の人となりや人生への覚悟が熱い思いを伴って
浮かび上がってきます。

人の心の有り様を深いところからゆっくり掬いあげるようにして描いた
凛とした素晴らしい小説です。

文芸担当 やました

みんなのレビュー23件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

心の結晶のような傑作

2011/09/01 08:20

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 作家吉村昭さんが亡くなって五年が過ぎました。「自分のことは三年間は書くな」と妻である作家の津村節子さんに言い残したそうです。
 津村さんは夫との約束を守りました。しかし、もし遺言がなかったとしても津村さんは書けなかったのではないでしょうか。いくら作家だとはいえ、最愛の夫であり尊敬すべき作家の死の真実をそうたやすく描けるはずもありません。
 津村さんには三年以上の歳月が必要だったのだと思います。
 そして、できあがったのがこの『紅梅』。みごとな心の結晶です。
 津村さんはこの小説を描くことで、吉村昭という人物を自身のなかで永遠に保存されました。今後どのような吉村昭像が描かれようと、妻であり書くことの戦友であった津村さんにとっての吉村昭は、この作品のなかの「夫」以外に現れないでしょう。

 人は生まれ、そして死んでいくものです。永遠の生命(いのち)などありません。
 死んでいき、なおかつ残されたもののなかで生き続けるから、人は美しいともいえます。
 はかなさは美しい。
 癌の発病から闘病、そして死へとつらなる一年半のある作家夫婦の、それはもちろん吉村昭さんと津村節子さん夫婦の姿ではありますが、生活を描いて、感傷に流されず、淡々と描く手法は、すでに吉村昭さんが自身の弟の死を描いた名作『冷い夏、熱い夏』でとられたものと同じですが、津村さんの本作の方がより物語化を意識しているように感じました。津村さんの作品は近づこうとする事実を手に押しのけるようにして描かれています。そうでもしないと描けなかったのだろうと推測します。

 いくたびか自身を苛める言葉がでてきます。
 癌と闘う夫が妻である育子に毎日病室に来ることはないといいます。そんな時、「物を書く女は最低の女房だと言われている。そんな女を女房にして気を遣っている夫の不幸を思わずにはいられない」と、自身を責めます。
 また、死が近づいた夜、「せめて隣のベッドにいてやったら、孤独がいくらかまぎれたかもしれない」と、「生涯救われることはない」と思います。
 死にいくものにあれもしてあげたらよかったという感情は喪失感と相俟って、残されたものを責めます。そのことへの贖罪のためにも、作家はこうして一篇の作品に仕上げなければならなかったのです。

 夫の死の直前、育子はこう叫びます。「あなたは、世界で最高の作家よ!」と。
 それは妻として「あなたを愛しているわ」でもなく、「私もすぐ行くから」でもありませんでした。
 しかし、津村節子さんにとって、若い頃から吉村昭さんとともにめざしたのが「最高の作家」だったのです。
 きっと津村さんの胸には、自分が夫として選んだ男はやっぱり「最高の作家」だったという満足感が去来したことでしょう。

 そんな吉村昭さんを描いたこの作品もまた、近年まれにみる傑作です。

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紙の本

節子さん、あなたは最後まで妻としての義務を果たしたのですよ

2012/01/15 10:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る



作家である夫吉村昭の発病から死までを、同じ作家である妻が、事実にもとづいた小説にしたもの。舌ガンの治療の途中で膵臓ガンが発見され、その手術が行われた結果膵臓全体と十二指腸、胃の半分を失った夫を懸命に看護する妻の真情が随所で伝わって来る。

終始冷静な筆致で描かれてきたこのドキュメンタリータッチの私小説は、最後の最期になって大きな衝撃と動揺と共に劇的な転調をみせる。突如夫は「もう死ぬ」と告げて胸に埋め込まれたカテーテルポートを引きちぎる。それはこれ以上の延命治療を拒んだ作家の決死的な行為、というよりどこか渡辺崋山を思わせる潔い侍の自裁であった。

完璧な遺書をあらかじめ用意し、自分の文学館を作りたいといって来たある町の役人に対して、そういう目的のために税金を投入するのは恐れ多いといって辞退するこの作家は、おのれの恣意で周囲に迷惑を及ぼすことを好まず、人並み外れた廉恥の心の持ち主だったのだろう。

 死を待つのではなくみずから死を準備し、実行し、無意識のうちに南枕を北に変えようと身をねじる夫の姿は壮絶なものがある。しかし「残る力をふりしぼって身体を半回転させたのは情の薄い妻を拒否したからであり、自分はこの責めを死ぬまで負ってゆくのだ」と書く妻は、少し自分を責めすぎではないだろうか。

わたしはあえて言いたい。「節子さん、それはあなたの考え過ぎです。ご主人は混濁した意識の中で誰の助けも借りずに死者になろうとしたのです。あなたは最後まで妻としての義務を果たしたのですよ」と。

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2011/11/12 11:26

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2011/09/11 16:30

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2011/09/16 04:00

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2011/10/11 17:45

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2011/11/01 23:39

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2011/12/02 09:46

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2012/05/18 12:38

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2012/01/20 07:45

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2012/01/21 14:31

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2012/02/06 16:02

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2012/04/03 17:02

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2012/04/27 18:06

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2012/11/23 11:29

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