紙の本
本当にこんな仕事があったなら
2022/08/03 12:42
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故物件に短期間だけ住みロンダリングするという仕事。こんな仕事が本当にあるのなら、やってみたいと思いました。キャリーバッグとボストンバッグだけ持って、どこへでも移れる主人公に羨ましさを感じました。
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ありのままで
2022/08/30 16:01
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投稿者:パンプキン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロンダリングを生業とする女性の話。清々しく面白く、何度もこちらの感情を揺さぶられた。読んでいくうち、場面の映像が立ち上がってきて、出来のいいドラマを見たあとのような感慨が残った。次は、失踪.comを読もうと思う。楽しみ♪
紙の本
不幸オーラ纏った女の再起
2016/12/10 20:12
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『失踪.com』を先に読んでしまって、こっちが後になったけど全然問題なかった。つながってるけど独立したお話し。
不幸オーラをまとったりささんが失望から立ち直る前夜みたいなお話し。
『失踪.com』でりささんが大変な目に合った的な事が書いてあったので、どんな大変な事かと思ったけど想像してたのと違った。
でも、サラリと読めて面白かったです。
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訳あり賃貸物件を全く関係のない人間が一定期間住んでロンダリングする、本当にこんなことってやっているのかなあ。
ちょっと面白いけど、こんなことやる人間って余程神経が図太くなくっちゃ自分がおかしくなってしまいそうだ。
最後にちょっと人間らしさを取り戻しつつあるりさ子さんと、菅さんに安心した。
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再読。事故物件に短期間住む、ロンダリングという仕事をしている女性の物語。最後、「お義父様からいただいたお金、ぱーっと使っちゃいました」と電話したのがいいなぁ。
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結構怖いことを淡々とこなしてる、りさ子。離婚したということだけで、このように世間から遠ざかってしまえるのか、かなり不思議!でも新しい関係も築き始めることができ、男前の亮さんがついていてくれれば大丈夫、という気がします。
交感神経と副交感神経、どちらも大切なんですね。
2015,9,7再読
静謐とは少しちがうような気がしますが,蝉の声がやむということに象徴されるような,静かな世界が漂っている感じがします.良いことなのか悪いことなのかは置いておくとして.
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設定が面白いです。わけあり物件に短期間だけでも誰かが住めば、次の入居者にはそのことを告げなくてすむ。なるほどそういう「仕事」もありなのでしょう。
だからこそ、そういう物件のいろんな「わけあり」を丁寧に描いてほしかったなあ。そっちのほうは簡単で、主人公のバツ一の女性がなぜ離婚に至ったのかを謎ときにしたようなドラマになってしまって、ラストはちょっと安易だったなあ。
もう一回、続編として、今度は丁寧にそのお部屋についての物語を書いてみたらどうかなあ。そしたら連ドラの話もやってくるのでは?なんて余計なことをいろいろ考えました。
もしやるなら、真木よう子さんだなと思いながら読みました。
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原田ひ香さん。
なんなんだこのタイトルは?というわけで
単行本になってたので読んでみた。
ネタだけで勝負したような話だったけど面白かったです。
ワケアリ物件を浄化するロンダリングの仕事を請け負う女性の話。
人が死んだ部屋って次の賃借人にはそのことを告知する義務があるらしいんですが、
誰かが1カ月程度住んじゃえばその次の賃借人には情報開示する必要がないらしい。
そのルールを逆手に取ればワケアリ物件を浄化するビジネスが成立してしまう。
ただその部屋に住むだけでお金がもらえるという、
人の変死なんて日常的によく起こる大都市東京ならではのニッチな仕事。
そんな不思議な仕事で東京のワケアリ物件を渡り歩く幸薄そうな女性の日常が淡々と描かれています。
普通の人が住めないような豪華なマンションで漫然と時を過ごす生活、
一見うらやましくはあるけど、でもやっぱり人間としてどうなの?
っていう疑問がむくむくと湧き上がってきて、
イヤイヤ始めた最低賃金が精いっぱいの定食屋のバイトが
生きる拠り所みたいになってきて。
人間やっぱりバランスって大事なんですね。
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大都市を舞台とした平成のメルヘン
タイトルの「ロンダリング」でまず思い浮かべるのはマネー・ロンダリングだろうが、本書の題材は、「不動産ロンダリング」である。
事件や事故の現場となってしまった、いわゆる瑕疵物件の場合、不動産屋は次の入居者にどのようなことがあったのかを知らせる説明義務を負う。具体的には自殺や孤独死がその部屋で生じた場合、次の入居希望者にそのことを隠して賃貸には出せない、ということだ。但し、その説明義務は、事件・事故の直後に入る相手に対してしか生じない。そのため、一度、事情を知る人間に一定期間住んでもらい、物件を「シロ」にすることを「ロンダリング」と言っている。
これを実際に職業としている人が本当にいるのかどうか、寡聞にして知らないが、ともかくも、本書の主人公は、事情があって、「ロンダリング」で生計を立てることになった女性である。
背景こそ現代的であるが、読んでみるとこれが思いの外、「いい話」であった。
都市の寂寞感や、下町の人情や、土地に関わる陰謀めいた大きなプラン。さまざまを幕の内弁当風に盛り込みつつ、物語が向かう結末はある種の希望である。
東京って街は、万華鏡みたいにいろんな顔があって、それこそ、全体がロンダリング・システムみたい。東京でなければ成立しない話だなと思う。
主人公・りさ子の人格がややちぐはぐに感じるとか、不幸や幸福が「降って湧いた」ように起こりすぎだろう、とか、話の展開に都合がよすぎる部分がある、とか、いろいろあることはある。
が、全体として、この話、私は結構好きだ。
りさ子のロンダリング仲間である、年配の菅先生にうってつけの仕事、なんてくだりではうるっとしてしまった。
いいじゃないか、先行きの見えない時代、時にはメルヘンで夢を見たって。
物語のカタルシスは明日への活力である。
*見返しの著者写真。美人だ。シナリオライターでもあるらしい。本書もドラマの題材に向きそうではある。
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おもしろかった。中盤までが特に。後半からラストは、あ、こういう終わり方?という感想。ところどころ、うーん、と引っかかる部分を感じながらも、最後まで引き込まれて読みました。ドラマにした方がおもしろそうだなと思います。
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2011年10月4日購入
朝日新聞の書評で読んで舞台設定が面白そうなので読んでみた。
宅建の資格を取ったときに
そういや説明義務なんてのも習ったなあと思い出した。
訳あり物件を普通の物件に変える仕事という設定はなかなか面白いが
読後の感じとしてちょっと厚みが足りない気がした。
物分かりのいいヒーローが出てくるのが安易な気がする。
長くてもいいから
もっと食えないキャラを出して
ごたごたして欲しかった。
続編があってもいいなあと思う。
若い作家さんなので今後を期待して星4つ。
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タイトルに惹かれて、久しぶりに本を読みました。
想像よりディテールが細かく書き込まれていて、入り込んで読めました。
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亡くなった人の部屋に住むことを仕事にしている女性の話。
何でこの本を読もうと思ったのか忘れてしまったけど、想像していた話と違って、ほんわかした気持ちになった。
主人公みたいに、こういう感じの生き方をしている人って、実は多いような気がする(職業ではなく気持ちが)。
個人的には、東京の割り切った無関心さは居心地よくて好き。
なんていうか、東京のある一面の雰囲気がよく出てる小説だと思った。
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本当にあるんだろうか、この仕事。最近は自殺者が増えているからなあ。我が家の近くのアパートでも硫化水素の自殺者が出たが、その後誰かが住んでたみたいだったから、そういう人だったのかな。
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面白かった。告知が必要な問題のある賃貸物件に居住することで、問題物件の告知義務を解消する仕事。本当に存在する仕事なのかどうか分からないが、有り得る範囲の話でとても印象に残る1冊になった。
主人公が自分自信を回復していく過程も自然に描かれていて読みやすい小説であったが、一方でもう少しエピソードに広がりがあっても良いのではないかとも思った。