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紙の本
人物でわかるオモシロ源平合戦 (角川ソフィア文庫)
著者 武光 誠 (著)
武家でありながら、なぜ平清盛は天皇も一目置く勢力を身につけられたのか。仲間だったはずの源氏と平氏が、なぜ敵味方で争ったのか。保元・平治の乱、一ノ谷の合戦、壇ノ浦の合戦など...
人物でわかるオモシロ源平合戦 (角川ソフィア文庫)
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商品説明
武家でありながら、なぜ平清盛は天皇も一目置く勢力を身につけられたのか。仲間だったはずの源氏と平氏が、なぜ敵味方で争ったのか。保元・平治の乱、一ノ谷の合戦、壇ノ浦の合戦など、代表的な15の合戦を軸に、戦の背景から勝者と敗者のその後までを徹底解説。天皇家と摂関家の勢力争いを火種に激化していった源平争乱のドラマを読み解く。系図、人物コラム、地図も豊富で、複雑な登場人物や歴史の流れがスッキリわかる!【商品解説】
目次
- 第一章 東の源氏と西の平氏
- 一戦目 平忠常の乱
- 二戦目 源義親の乱
- 第二章 平氏全盛へのみち
- 三戦目 保元の乱
- 四戦目 平治の乱
- 第三章 平氏の退潮と源氏の旗上げ
- 五戦目 宇治川の合戦
著者紹介
武光 誠
- 略歴
- 1950年、山口県生まれ。明治学院大学教授。東京大学人文系大学院国史学科修了。文学博士。歴史哲学や比較文化的視点からの幅広い執筆活動を展開、日本の思想文化の研究に取り組んでいる。『知っておきたい日本の神様』『地名でわかるオモシロ日本史』ほか著書多数。
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背景の予習
2011/12/27 12:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
来年のNHK大河ドラマは「平清盛」だそうである。もっとも、私は大河ドラマを見る習慣はないので、どうでもいいようなものだが、史実として、平清盛は実在の人間である。この機会に、源平の戦いとは何だったのか、確認しておこう。
現在、皇室では男系の皇族がこのままいくといなくなると、悩んでいるらしい。ところが、昔は逆で、多すぎて悩み、役につけなかった親王が、臣籍降下することも珍しくなかった。その際、天皇から「姓」を賜る。桓武天皇の子どもの葛原親王の子や孫が名乗ったのがいわゆる桓武平氏、清和天皇の子どもの貞純真王の血を引くのが清和源氏(他の系統の平氏、源氏もある)、11~12世紀に覇権を争った源平は、桓武平氏と清和源氏なのである。だから、ルーツとしては同じ天皇家であって、その役目は天皇家を守ることなのだが、武力という力を持った。そこに天皇家自体の内紛・保元の乱が起き、天皇や上皇の権威を背景に戦う限り、武士の行為は正当化される。それを、知った武士は、3年後、今度は勝手に争いを起こした。平治の乱である。
保元の乱では一緒に戦った、平清盛と源義朝(頼朝、義経の父)が平治の乱で、敵味方に分かれた。両雄並び立たずと言おうか。ここで、源義朝が敗れたことにより、平氏と言うより、平清盛を抑える勢力がいなくなった。保元の乱で、貴族による摂関政治にくさびを打ち込み、平治の乱で目の上のタンコブの源義朝を討った。
ところで、中学1年のころ鎮西八郎為朝という人物が主人公の『弓張月』という本を読んだ記憶がある。高校になって、それは『椿説弓張月』という曲亭馬琴(滝沢馬琴)が書いた本を、ジェベナイル化したものだと気がついた。そして、為朝の姓が源というのまでは分かったが、源平の争いにどう関連するのか。それが、この本を読んで、分かった。為朝は義朝の弟であって、保元の乱では父と一緒に義朝の敵方にまわったという(当然、敗者)。可哀想ですね。
第一章 東の源氏と西の平氏
第二章 平氏全盛へのみち
第三章 平氏の退潮と源氏の旗上げ
第四章 平清盛の死と平氏の凋落
第五章 木曽義仲の都入り
第六章 滅亡に向かう平氏。
紙の本
源平
2019/03/07 06:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代末期から鎌倉時代初期の歴史を人物からのぞいた作品。列伝のようなもの。時系列ではないが一人一人が浮かび上がってくる。