求愛者の恋 （角川ルビー文庫）

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投稿者：くまちゅう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「恋シリーズ」５作目の作品で「誘惑者の恋」の続編になります。「恋シリーズ」の楽しみの１つにリンクしている「ロッセリーニ家」の誰が登場するかですが「守護者」の存在感のある脇役の和樹が主人公で、「守護者」での主人公の頼れる友人の和樹と、本作の恋人に甘える和樹との差を比べるのも面白いです。イラストも２シリーズ共同じ蓮川愛先生で同じ登場人物でも違和感を感じないのもいいと思います。

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投稿者：ミケ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

スーパーセレブのアシュラフ王子の庇護下に進む大学生カズキとの恋。
「おい！誰だ！ホテルマンなのにカズキの居る場所教えたヤツ！成宮ＧＭに言いつけるから！」
アシュラフの秘書にも伯父の元部下クドウにも別れるように言われたカズキと、護衛の振りしてアシュラフを攻めるクドウ。
結論はクリスマス、夜景の綺麗なＮＹでプロポーズってオイオイ！
アシュラフも東京に別宅、京都に別邸、軽井沢に別荘を一度に買わないでぇ～！スーパーセレブ過ぎ！！
外交官を目指すことにしたカズキもどうなるのか続きが読みたいです！

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投稿者：コリラックマ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

アシュラフ×東堂和輝。恋を成就させた2人に立ちはだかる、最初の壁をどう乗り越えるのか、というところが見どころでしょうか。

遠距離恋愛と過去の失敗からか、プレゼント攻勢などで気持ちを伝えようとするアシュラフと、そんなものはいらないし対等で恋愛したいんだよ、と考える和輝の微妙なズレに加えて久遠という横槍が入ったことよって、予想の斜め上をいく結末が待っています。
どちらかといえば今まで余裕の恋愛をかましてきたアシュラフが、本気で惚れ抜いた和輝に対して大マジで向かい合う内容でした。
久遠にしてみれば10年以上も好きだった和輝をアッサリとアシュラフに持っていかれ(いわゆるトンビが油揚げ攫った状態)、まぁそうなるよねっていう感じではありますが、結構粘り強く待ちそう。アプローチ始めようとしたら持っていかれた後なんて、ショックだろうな…。
彼にも良い人ができるといいなと思う反面、これだけ好きだった和輝を諦める選択肢はなかなか選びにくいだろとも思ったんですが、アシュラフの本気が久遠の毒気を抜いたとも言えるので、どうなるかな？
秘書のユリウスのえげつないジャマもありますが、親友の後押しもあり2人の道を探そうとする和輝がとっても男前です。親友の背中を押した過去が自分を助けるという和輝らしい展開です。
岩本作品は攻がお金持ちのスパダリ設定が多いけれど、受けがそこに価値を見出さずに対等の関係を築きたいと並び立とうとする姿がカッコよく、その潔さについつい読んでしまうんですが。結局人の心を動かすのは打算ではないときっちり思わせてくれるお話です。
ダーリンとしての極上さ度合いでは、水上ルイ先生のシリーズ豪華客船船長で財閥跡取りのエンツォといい勝負をしていると思いつつ、読んでいます。甲乙つけ難い。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

『誘惑者の恋』の続編
マラークで結ばれた二人だがアシュラフはビジネスで世界中を飛び回り、和輝は日本で大学とバイトの日々
和輝はアシュラフの秘書には「足を引っ張るから早く別れろ」と言われ、兄と慕う人間には「アシュラフと付き合うことは、自分だけの問題ではなく親や周囲の人間にも影響を与える」とか、果ては「国家間の問題に」とか言われてグルグル
アシュラフはアシュラフで色々考えたようで思っても見ない行動を・・・

結果めでたくすべて解決して、内容の濃いいい話だった

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投稿者：Keiko　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

シリーズとして2冊目が出ましたが、著者が言うように前作の話を続きとして出して良いのかと戸惑っていたようですが、読み手の私からすれば今回の続きはとてもよかったと思っています。

よく前作を読まないと、続きが読んでいても良く分からないと言う物も少なからず有る中で、前作を読まなくとも十分話は通じると思いますし、このシリーズは著者の出した本の「ロッセリーニ」シリーズとも繋がっているようです。
ただ、私はロッセリーニのシリーズは全く読んでいないのですが、このロッセリーニシリーズに登場する人物像についてもきちんと簡単ではありますが書かれているので、何の違和感もなく読むことが出来ました。

前作が砂漠物として舞台が中東でしたが、今回は日本を舞台にして展開しています。
何て言うのか、途中出てくる今の日本を代表する政治問題に関する言葉が出てきたり、スマホとか出てきた辺りはちょっとびっくりしました。
今の政治的問題とか、話題の商品を何も本の中で出さなくても・・・とｗ
半分フィクションで、半分ノンフィクションみたいな感じに思えましたね。

前作でも最終的には結ばれた・・・と言っても良いのですが、やはりその後の将来的な観点から見れば完全に結ばれたとは言い難く、主人公が日本に帰国してから色々と問題になり、周囲に諭され（半ば脅し？）かなり悩んだ末に、恋人のアシュラフが急遽日本に極秘来日（プライベート）してから急展開。
でも本作品はそのアシュラフが来日し、次の目的地へプライベートジェットを飛ばすまでの僅か3日間のやり取りを集約した物。
が、流石は作者・・・この3日と言う期間の中での主人公和輝と、恋人アシュラフの苦悩や解決に向けてのそれぞれの行動、そして主人公の和輝を幼い頃から見てきた兄貴分の和輝への思い・・・。
色んな物が集約されています。

最終的には「え？！そう来たか！！」と思うような結末を迎えますが、恋人のアシュラフならば、その時でなくとも必ず起す行動なのだろうなと思います。

ただ前作でも思った事は、文章中に度々要らぬ主人公の補足や心境が入ること。
読んでいて何故ここで補足みたいに書くんだろうと・・・。
それさえなければ凄く良い作品で、読みやすいのに。
今のままでも読みやすいし、1日で読破するくらい集中は出来るのですが、所々にそれがある所為で読み疲れが出てきてしまいました（私の気持ちだと思いますが・・・）

イラストも綺麗ですし、著者とイラストレイターとのコンビ、凄くいいと思います。
もし今後このシリーズが出るとなれば、確実に手に取るでしょうね＾＾；
でも中身としては完結に近いので、グダグダ出すよりはこの作品で終結の方が綺麗な終わり方かも。

個人的にはまた舞台を中東マラークへ移して、外交官を目指す主人公の話が見たい・・・かな？

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投稿者：みゅー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

思いの外、辛い1冊でした。ラブラブのままかと思いきや、えー！？な展開。
しかも急に。アシュラフはずっと不安だったという事かな。こちらからすると和輝の方が不安要素沢山のように見えたけど。
今回は色んな要素から和輝にストレスが降りかかり、事件が起きたわけでもないのにかなり辛い展開でした。
それでも離れたくないという二人の強い気持ちで乗り越えられてホントに良かったです。
まだ続くそうなので次巻はどんなお話なのか楽しみです。