紙の本
映像作品のような小説
2012/01/31 14:43
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投稿者:胡柚子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書というより、映画かドラマをみているような気持ちで読みりました。それぐらい、視覚に訴えてくる作品。
「掃除」という架空の競技をめぐる青春小説で、奇想天外、リズム感、スピード感のある作品です。
マイナー競技と思ったら、意外に裏があるという設定も魅力。
ただ、本書ではあまりに謎が多く、すぐ続編を出してくれないと……と思ったのも確か。
やっと続編が単行本ででたので、謎がどんどん明らかになることを期待してます。
紙の本
アイディアは面白いと思います
2016/02/13 22:15
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い設定と三崎さんらしい世界観で
どんな風になっていくんだろうかと
最後の最後まで期待感が続くのですが・・・
広げた風呂敷を上手く畳めなかったという印象です。
それでも細かな描写はワクワクさせるものがあるので
それなりに楽しめました。
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おもしろかったですね。
「失われた町」「刻まれない明日」と同じ世界。
スポーツとしての「掃除」などなど、三崎さんの書く世界観がよいです。
続編がもうすぐ出るので即買いしちゃいそう
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掃除というイメージできるようなできないようなスポーツやその他の設定。現実の何を模しているのか、わかるようなわからないような…。続きがあるようなので、楽しみ。
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再読。以下は初読時の感想やけど、今回は素直に面白かった。初読時と同様、苦手なキャラが多いのは変わってないけど。
三崎さんらしい、あり得ないのにリアリティのある舞台設定や、主人公の樹や偲のキャラクターは魅力的。
グイグイと引き込まれるリーダビリティもあるのだが、それ以外のキャラの魅力が僕には今ひとつわからなかったので☆-1。
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架空のスポーツ「掃除」についての小説。
日本のような日本ではない国にある、高校生の間しか出来ないスポーツ、掃除。こんな世界観は筆者らしいと思う。「となり町戦争」「バスジャック」あたりの初期からずっと、何か奇妙な世界を構築するのが得意な人だなと思っていたけれども、本作ではもっと大胆にまるでファンタジー小説のように、物語の舞台をきっちりと構築してる。
ストーリーが脈絡なく展開していったり、伏線の回収がうまくいってなかったりもしてるけどそこらへんは続編を見据えての「敢えて」なんだろうと思うけど、もう少しいろいろなエピソードを織り交ぜてもらえれば良かったなという印象。特に高校という設定が断片的にしか機能してないと思う。
だけど一気に読める小説。青春感が強いのをお好みならオススメ。
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掃除部という部活動の青春。もちろん架空。
三崎亜記の本領発揮というか、アイデア(設定)の面白さとストーリー(話)の上手さがかみ合って素敵な小説を楽しむことができた。
デビュー作『隣町戦争』からずっと、「これで文章がうまければなぁ」と思っていたけど、ついにそれを読めたと満足。
ほとんど私たちの日常生活と同じなんだけど、ちょっとだけズレていて、そのズレをことさらナチュラルに描くことでかえって心の中にさざ波をたてるようなスタイルの小説が三崎亜記の特徴。
本作品では、それは「掃除」という部活。ゴミに見立てた羽子板遊びの羽根をジャグリングのように竿で操って、最後に集めて綺麗にするという競技。
カタカナ部活ではどうか知らないけど、○○道(柔道、剣道、茶道、華道など)と名のつく部活の経験者ならきっと激しく同意するであろう伝統美様式美と流行の葛藤、私らしさと無我の共存(の楽しさとむなしさ)を描いてみせる。
マンガ『スラムダンク』の安西先生の劣化コピーのような登場人物はいただけないけれど、一つ殻を破ったような印象を受けた本作品に拍手を送りたい。
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「日本固有のスポーツ・掃除って、いったいなんのこっちゃ」と読み始めましたが、そのスポーツシーン(?)の描写の美しさにまずやられました。まるで、最初からそういうスポーツが存在しているかのよう。違和感なく、高校の普通の部活風景が描かれ、青春物語がつづられていきます。徐々に明らかになる「掃除」という競技やその歴史、技術…。意外と物語は先読みできてしまうのですが、久しぶりに三崎ワールドを堪能しました。
「中途半端にあっさり終わるなー。三崎さんらしいなー」と思っていたら、続編が出るそうで。樹と偲、梨華の関係がどうなるのか。まあ、三崎さんに恋愛小説は期待していませんが、楽しみです。
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三崎氏の世界は、スタートレックの鏡像世界(ミラーワールド)か、フリンジの「あっち側」の様に、どこかで歴史が変わった並行世界の様な不思議な感覚。
今までの作品と違い、高校を舞台とした長編だったが、テンポの良さと、完全に入り込めない微妙な感覚で楽しめた。
続編が楽しみだ。
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独特の用語と世界観に慣れるまでに少々時間がかかったが、青春部活ものとしておもしろく読んでいった。・・・と思ったら、ラストがジャンプの打ち切り最終回か!という尻切れトンボでえっ!?という感じ。後で知ったが続編出るようです。やっぱりそうだよなー。
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読み始めは独特の固有名詞や設定になかなか入り込み辛かったが、
読み進めていくうちに次第に引き込まれていった。
一筋縄ではいかない掃除というスポーツ、そしてこれまた一筋縄ではいかないヒロインや登場人物など、自分もそれらに翻弄されているかのようだった。
結構「え?こういう理由でこうなったの?」というあっさりした部分があったのは残念だったが、逆に驚くような展開もあって、緩急付けられていて読んでいて心地よかった。
続編を早く読んでみたい。
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「掃除」が国家管理スポーツとなっている架空世界を舞台に、部活としての「掃除」に自分探しを重ねる高校生達を描いた青春小説。
世界設定等は「失われた町」等と共通で、この作者独自の味わいがあり、また登場人物はある意味みんな漫画チックなキャラクター設定でわかりやすく、読んでいて素直に楽しかった。
続編を期待させる終わり方だったので、次作も期待。
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オリラジあっちゃんの書いた帯に惹かれて購入した。
これから壮大な物語が始まるのだという予感に満ち溢れた作品。
これ一冊だけだと不完全燃焼な感じもする。
続編が待ち遠しい。
有川浩の図書館戦争シリーズを思い出した。
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「掃除」という架空のスポーツをめぐる青春部活小説。しかし、ただの青春では終わらない。掃除の裏に隠された歴史や動き回る人々までたくさんの伏線。読み進めていくと解き明かされていく謎。主人公らと同じように考えて、悩みました。異世界設定に読みなれない単語が出てきて、序盤は読むのに苦労しましたが、掃除の試合や舞の描写は迫力で、興奮がおさえられません。一気に猛スピードで読みきりました。
掃除のこと、家族のこと、そして恋愛のこと、続きが気になる終わり方ですが、なんと2巻がでるそうで!待ちきれないです!
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続きが気になる。
終章の引っ張り方が良いですね。『掃除』について、明かした謎と残された謎のバランスが良いし、樹と偲の距離感も気になる。続巻が楽しみな一冊でした。