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商品説明
革新派はもとより、保守派をも批判して「保守反動」と見なされた福田恆存。その思想の一貫性と現代性を、彼のテキストにもとづきながら、「生き方・歩き方」の問題として甦らせる評論。【「TRC MARC」の商品解説】
◆2012年、生誕百年の再評価◆
福田恆存という人をご存知でしょうか。シェイクスピアやD・H・ロレンスの翻訳で知られた英文学者・劇作家です。文芸評論家としても、小林秀雄の跡を継ぐ人と期待されましたが、平和憲法を批判したり革新系の知識人はもとより、清水幾太郎、江藤淳などの保守派の友人たちをも徹底的に批判し、何を言いたいのか分からないとして思想的に孤立化しました。一方で、新左翼の学生たちからは「支持」されました。福田はほんとうは何を言いたかったのでしょうか。本書は、あくまで彼の書いたものを忠実にたどることで、誤解にまみれた福田恆存の実像に迫ります。初期の文学論から、中期の芸術論、そして国語改革批判まで、彼の「歩き方」「生き方」に連続性・一貫性を見出すことで、硬派の思想家・福田恆存の全体像を描き上げます。来年の生誕百周年を前に再評価の起爆剤になりそうな、気鋭渾身の力作です。【商品解説】
目次
- 福田恆存 思想の〈かたち〉――目次
- 序 章 福田恆存と「保守」
- Ⅰ 戦後史における福田恆存評価――一九八〇年代まで
- Ⅱ 江藤淳からの距離――福田恆存の「保守」派批判
- Ⅲ 三島由紀夫からの距離――福田恆存の二元論
- Ⅳ 「国家」からの距離――福田恆存の清水幾太郎批判
- Ⅴ 本書の立場――その構成・方法・課題
- 第一章 福田恆存と「近代」――原点としての「イロニー」
著者紹介
浜崎 洋介
- 略歴
- 〈浜崎洋介〉1978年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。学術博士。文芸評論家。東京工業大学非常勤講師。
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紙の本
驚異的な読みやすさ!
2012/01/27 17:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:fancygirl - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は高度、資料も十二分に吟味してあり、準備万端整えて、「福田恒存LOVE!」の溢れる気持ちに流されることもない。
正直、著者の経歴を最初に見たときは、嫌な予感がしなくもなかったが、この文章の読みやすさは、科学的な思考の出来る人だからこそ、かもしれない。
世間の文藝評論家を名乗る人達に向かい、いっぺん顔洗って出直してこい!と言える、誠に頭の下がる一冊です。おそれいりました。