紙の本
3つの世界がひとつに
2022/04/06 14:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
サッカースタジアムからマンションのベランダ、大臣の事務室と目まぐるしく移り変わっていきます。立場や背負っているものは違えども、誰もが勇気を試されていて運命的です。
紙の本
伊坂節の応用が利いた作品☆
2012/12/31 12:58
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投稿者:tacque - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品が3つの話でつながっているだけでなく、最後にすべてがつながるあたりが伊坂さんの作品らしかったです。
ただ、『オーデュボン』の時の伊坂さんの作品とは異なっており、最近の作品に変化を感じ始めた作品となりました。
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投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
別々に掲載された物語が1冊の本によってつながるのは面白い・・・
1冊にまとめてしまうのはさすがといった感じがする。
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三つの絡み合う物語がドミノ倒しのように一つの結末に向かっていく、というのではなく、最後に見事にひっくり返したなぁという感じで、それでも絡み合いながら、関係ないというか、この作者らしいなぁと納得の本でした。「あなたの今までのやり方よりも、より効果的に、求めていた結果が得られます」その通り!
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3つの作品の時間と人物が絡み合って、少し混乱。第一次世界大戦のきっかけの話が興味深い。本当かどうか確認してないが。
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伏線張りすぎでぐちゃぐちゃ。
引き込ませるような内容ならまだしも、
私には興味のそそられるような内容ではなかったので、
ただただ読むのに時間がかかるだけでした。
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その決断が未来を変える。連鎖して、三つの世界を変動させる。こだわりとたくらみに満ちた三中篇を貫く、伊坂幸太郎が見ている未来とは―。未来三部作。
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表題作のほか、「超人」 「密使」
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中篇三作なのだが、大きく見ると長篇一作としても読めるような仕掛けが著者らしい。デビュー以来、神様のレシピ的な大いなるなにかを書きつづけられているが、今回もその思いは根底に流れている。運命と言ってしまうには、もう少し流動的で、自らの働きかけで微妙に流れが変わっていくのが、前向きな未来を感じさせられて好ましい。表紙のドミノ倒しが象徴的である。SFのようでもあり、人生訓のようでもあり、哲学的にも感じられる一冊である。
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◎ダ・ヴィンチ2012年上半期BOOK OF THE YEAR 小説部門第4位。
2012年7月5日(木)読了。
2012-38。
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PKは外せ。子供を誘拐されたスター選手。蹴る直前に子供が解放された。PKを決めて試合に勝つ。
メールでこれから起こる犯罪と死者数が知らされる。
幼児の時、マンションから落ちたが男が受け止め助かる。その
男は新人議員だった。現在は総理大臣。数千人規模の死者の予告と総理大臣。戦争規模の予告。拳銃を持っていく。
直前に訂正メール。総理大臣はそのまま。
握手した相手の時間を6秒盗める能力。細菌による死者を防ぐためにタイムスリップさせられる。その細菌を殺す物質を過去の研究所に置いてくる。それはゴキブリ。何千年も形を変えていないゴキブリを置くは未来に影響を与えない。遊園地でヒーろーを演じ30分の時間を盗む。
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SFエンタメ系というよりは魔王やモダンタイムスのような問題投げかけ系の作品だったような気がする。一つひとつの中編は何となく物足りないけど、3作を読み終えてみると作品間のリンクや一貫性があって楽しめた。私的にはPK≧密使>超人かな。伊坂作品でゴキブリが出てくると「ごきげんようおひさしぶり」とか「せせらぎ」を思い出してしまう。
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3つの作品が絡んで、不思議な世界をつくりだす。人が抱く不安と希望が伊坂さんにかかると、こんなふうに描かれるのかーと。読後の余韻が不思議な作品です。
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超能力3部作。
ちょっとずつリンクしているけど、完全に同じ世界でもない。
著者らしい世界だった。
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読みやすく、読んででわくわくしたけど、ものすっごく難しかった。
読了後、ほかの方の感想や解説を読んで、ようやく多少納得。
そうか~!そうだったのか~~~ってのが、めちゃめちゃ心地よかった。
けど、まだわかんないこと多し・・・。
「PK」「超人」に出てくる登場人物はリンクしている。同じ人間なのになぜか微妙に立場が違う?
その理由が最後の「密使」でわかる。
過去に行けたとして・・歴史を変えてしまったら、未来がかわるのではなく、
新しい未来が枝分かれするだけ。元の世界元のまま。
元の世界の何かを変えるには、
未来が枝分かれしない程度に、過去に些細なことを起こさなくてはいけない。
それが「あった」世界と「なかった」世界・・それが「PK」と「超人」だ。
この間おすすめされた昔のゲームで「246」ってのがあったけど
このお話と同じようなコンセプト?
急いでいる。タクシーを拾う?拾わない?
ただそれだけで、自分だけでなく、誰かの未来が変わる。
自分が乗ったら、誰かは乗れずに、ものすごい世界に影響を及ぼす事態になるかもしれない。
自分が乗らなかったら、誰かが時間通りにたどり着けて何事もない世界があったのかもしれない。
そんな些細な出来事。
ようは、テーマはそういう事?かな?
PKを決めてしまったら・・
作家の浮気がばれたら・・・
未来に殺人を起こす人間を殺したら・・
未来に世界がかわってしまうのかもしれない・・・
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過去から未来につながるドミノ倒しのような連鎖。
臆病、勇気、希望。
どんなものも繋がっていくのかもしれない。その一つ一つの決定による分岐で、パラレルワールドがいくつ平衡していようとも、たった一つ、自分のいるこの世界を変えたいということだけが本当なんだろう。
自分の意思ではなく、変わっていく世界。
それを動かす見えない『何か』。
伊坂さんの最近の作品はそれを描いているものが多い気がする。
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目に見えない大きな力に対する、人間の畏れとか尊敬を感じる。
短編三部作だが、すべてがつながっていて、実はあれはこういうことなんだというのがとても面白い。
密使は一人称に注意です。