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紙の本
ベイビー、グッドモーニング (角川スニーカー文庫)
著者 河野 裕 (著)
「私は死神です。つい先ほど、貴方は死ぬ予定でした。でも誠に勝手ながら、寿命を三日ほど延長させて頂きました」夏の病院。入院中の少年の前に現れたのは、ミニスカートに白いTシャ...
ベイビー、グッドモーニング (角川スニーカー文庫)
ベイビー、グッドモーニング
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商品説明
「私は死神です。つい先ほど、貴方は死ぬ予定でした。でも誠に勝手ながら、寿命を三日ほど延長させて頂きました」夏の病院。入院中の少年の前に現れたのは、ミニスカートに白いTシャツの少女だった。死神には、月ごとに集める魂の“ノルマ”があり、綺麗なところをより集めて新しい魂にする=「ペットボトルのリサイクルみたいなもの」と言うのだが…。『サクラダリセット』の河野裕&椎名優が贈る、死神と四つの濁った魂の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
「私は死神です。つい先ほど貴方は死ぬ予定でしたが、寿命を3日ほど延長させて頂きました」 ミニスカートの死神の少女には、月ごとに集める魂のノルマがあって…。死神と4つの濁った魂の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
「私は死神です。つい先ほど貴方は死ぬ予定でしたが、寿命を三日ほど延長させて頂きました」ミニスカートの死神の少女には月ごとに集める魂のノルマがあって……。『サクラダ』の河野裕が描く死神と濁った魂の物語。【商品解説】
収録作品一覧
A life‐size lie | 8−72 | |
---|---|---|
ジョニー・トーカーの『僕が死ぬ本』 | 74−142 | |
八月の雨が降らない場所 | 144−240 |
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紙の本
連鎖する生と死、その命
2015/09/16 09:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある年の八月、もうすぐ寿命を迎える4人の男のもとに、中学生くらいの少女が現れる。どこにでもいそうな少女は、自分のことを死神と名乗り、彼らにその死を告げた。
病室に少年がいる。彼のもとを訪れるのは、佐伯春花という友人だけだ。その少女ももうすぐ転校でいなくなる。そして彼も死ぬ。再びこの街に戻ってくると言う彼女に、少年はどんな言葉を残せば良いのだろう?
ここに一人の作家がいる。かつては児童文学のベストセラーを生み出した作家だったが、その作風に納得がいかず、理想の文章を求めてさまよい、未だ何も生み出せていない。そんな彼のもとに届くのは、彼が最後に書いた作品に添えられた一文だった。
青年はもうすぐ死ぬ。延長された寿命は僅かに十日間。その時間で彼は何をするのだろう。死神の少女は、その十日間の対価に、彼に一人の女性を救って欲しいと言う。
一人の老いた道化師がいる。彼には最近、初孫が出来た。しかしその初孫は、先日、大切な友人を亡くしてしまった。そしてその初孫が新たな拠り所に仕掛けている自分ももうすぐ死ぬ。道化師として彼女を笑わせるために、何をすれば良いのだろう?
そんな死と生を描く連作短編集。これを読むと「サクラダリセット (7) BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA」のラストに新たな解釈を見いだすことが出来るかも知れない。それは相麻菫にとっての救いとなる解釈かも知れないと思う。
本作の関連として「グンナイ、ダディ-死神のスタンス」も公開中。
電子書籍
WEBサイトの番外編とやら、再掲してくれないかなぁ
2022/01/16 06:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死神の少女が回収しに訪れた4つの魂の持ち主達の短編連作集。
ラストの全ての物語が集約した結末を読んでこそわかるタイトルの秀逸さがすごい。
扱っているテーマは「死」かもしれないが、描かれているのは間違いなく生命賛美。
「八月の雨が降らない場所」が一番好きだったかも。
上昇気流を捕まえる辺りのくだりの、勢いと言葉の美しさが。
さすがは「サクラダリセット」のコンビだったわ。
プロローグ、あるいはエピローグのようなあれは、RADWIMPSの「オーダーメイド」を思い出しちゃった。
「回収した魂のきれいなところを集めてリサイクルするのです」淡々と告げられたあの言葉が、ものすごく重要だったのに気付いた瞬間ちょっと鳥肌が立った。
濁りのなく澄んだ魂の方がいいから、回収の前に少しだけ死にゆく者のほんとうと向き合わせる。
未練は自然だから濁りには関係ない。
でも、死んでもいいみたいな捨て鉢な気持ちは濁りになる。
全部ラストで明らかになったね。
生きたいと思う魂が澄んでいて、だからこそ再利用できるというのは納得だ。