紙の本
万城目氏はエッセイの達人
2023/03/17 09:37
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
スポーツ観戦企画(湯治と観戦、北京五輪、サッカー北朝鮮戦等)、様々な小エッセイに各章の終わりに「渡辺篤史の建もの探訪」コラムという構成。私は、読書エッセイ(読書歴、芋粥企画)や関西人のギャグセンス(「ドイツんだ、オラんだ、ジャーマンやがな」のバウムクーヘンギャグ3連発)、ちょっと不思議な脳の話(室伏の夢)、消えたシャーペンとの邂逅、美術品の鑑賞(ピカソ作品)の小作品が秀逸でした。小気味の良い文章に退屈させないユーモア溢れるエッセイの数々。万城目氏はエッセイの達人でもありました。
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渡辺篤史の建もの探訪
2020/02/23 14:09
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
万城目さんはエッセイも面白い。第1章は湯治と観戦と銘打って、温泉巡りとスポーツ観戦のはずでしたが・・・、第2章は万城目さんの読書履歴、井上靖の全作品を読む企画、司馬遼太郎評等々、第3章は雑記、第4章は北京オリンピック等の観戦記、第5章は北朝鮮旅行記。そして各章の終りには必ず「渡辺篤史の建もの探訪」の感想と飽きない内容です。中でも、北朝鮮旅行記は一読の価値ありです。それにしても、少し前は北朝鮮に行けたのですね。また、司馬作品の中で「花神」が最も好きな作品とのことで、私も同感で、何だか嬉しくなったのでした。
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転んでもただは起きぬ
2017/10/24 04:33
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然の著者のアキレス腱断裂のけがには心配してしまいました。創作活動に活かすしたたかさも伝わってきました。
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2012/5/19 Amazonより届く。
2013/10/15〜10/22
万城目さんのエッセイ集、第二弾。一作目でも感じたが、この人は関西でいう、「ちょけ」、「いちびり」な子どもだったんだろうな。それがそのまま大人になった感じ。何といっても、渡辺篤史の建物探訪をいじるシリーズが秀逸。北朝鮮訪問記も面白かった。作品とともにエッセイもたくさん出して欲しい。
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北京五輪にバルセロナサッカー観戦、はたまたビーチバレーまで。「湯治と観戦」という雑誌連載の企画を軸に、万城目さんが日本を、世界を、掛け回って綴ったエッセイ集。巻末収録の「眉間にシワして、北朝鮮」は、北朝鮮WC観戦ツアーの記録。全く知らなかったあの国の素顔に触れる、大変興味深い旅行記でした。
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万城目学が、世界を日本を駆けめぐる。
北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナで不遜にもピカソに共感!?
全国の湯治場でアキレス腱のリハビリに励み、国会議事堂で大物代議士をちらり見する…。
世界のあちらこちらでの驚きや感動を綴ったエッセイ集。
万城目学さんが様々な新聞や雑誌に掲載したエッセイを1冊にまとめたものです。
エッセイでは格別不思議なことも起こりませんが、どことなくユーモラスで「ぷっ」っと笑えてしまう箇所が沢山あります。
・「現場から万城目学です」(その一 鹿男あをによし その二 本屋大賞授賞式 その三 鴨川ホルモー )
・「万太郎がゆく」湯治と観戦」(第一回 草津編 第二回 山形編・・・
今月の渡辺篤史(1篤史とは何ぞなもし 2至高のハーモニー 3明かされた真実)
・ 『小公女』、11月を11度、わがこころの「秀吉・トヨトミ」、『花神』について、 悠久なる芋粥への挑戦、「さらばアドリア海の自由と放埓の日々よ」
万城目学の国会探訪、資格、彼は『鹿男』を観たのか?「今月の渡辺篤史」
・のろいのチャンネル、まちくらべ、懐かしのローカルCM、カウンターの三賢人、しずお蚊、室伏の夢、東の年越し、バルセロナのピカソ、語ること 失うこと、二月十三日のさすが大阪、ひょうたんみやげ話、めぐりめぐりてキミに出逢う 「今月の渡辺篤史」
・世界のことば、万太郎がゆく 北京オリンピック観戦記
エッセイだけに感想を書くのが難しく、ダラダラと題名を並べてしまいましたが...
どれも面白かったです♩
個人的には『ザ・万歩計』のエッセイの方が笑えた回数が多かった気もします(^_^;)
まだどちらも読んでみえない方は、順番はあまり関係ありませんが「ザ・万歩計」→「ザ・万遊記」の順番で読んでみて下さい。
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「ザ・万歩計」が面白かったので、今回も期待!!
爆笑度としては、「ザ・万歩計」の方が上かなと言う気はしますが、今回も面白いです。
万城目さん、とりあえず篤史LOVEすぎます(笑)
建物探訪って見た事ないのですが、見てみたいです~。
今回はほぼ、篤史とサッカーの話題でした(笑)
私は建物探訪も見た事ないですし、サッカーも詳しい訳ではありませんがそれでも十分楽しめました!
万城目さんの小説は奇想天外なんですが、やっぱりそのようなお話を書ける人の頭の中は一味違うのだな、と思わせられるようなエッセイ。視点が違うなって気がします。
「眉間にシワして、北朝鮮」は、万城目さん目線の北朝鮮観戦旅行記。これが良かったです。
普段知る事の出来ない、北朝鮮の内部が垣間見れたようで貴重です。
そして、万城目さんの感じたままに書かれているので、等身大と言うか普通の感覚で見たらこうなんだなぁって言うのが分かって興味深かったです。
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万城目さんのエッセイ。一度万城目さんの小説をと思ってまたエッセイを手に取ってしまった。前回のが面白かったので。
こちら「万遊記」の方はスポーツの話が多い(特にサッカー)。野球ならついていけるのだが、サッカーはあまり・・・ 篤史話はやっぱ面白い。
この文庫版には、北朝鮮サッカー観戦記が追加されているが、これがなんとなく万城目さんの人となりが感じられて一番印象に残ったかもしれない。津村さんのこと書いている文章を読んでも思ったが、基本的に自分以外の人にちゃんと興味を持っている人なんだろうと思う。
小説何から読もうかね。
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大好きな万城目氏の本とあって、書店で見つけ、迷わず購入した。著者がサッカーに興味があったとは知らなかった。ましてや、北朝鮮との試合に観戦に行ったとは。
渡辺篤史の建物探訪は、たまに見るが、この本に改めて紹介されると成程と思ってしまう。一度じっくり見直してみたい。
とにかく楽しいエッセイである。
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最近聞いて感動した言葉は、知人の「劇団四季は裏切らない…!!」である。この本を読んで思いだした。「万城目学は裏切らない…!!」
私は例えばスポーツ観戦に無理やり連れていかれたら、ちゃっかりそれなりに楽しむけども、日曜日の午後3時、テレビ欄にゴルフ、サッカー、野球、競馬…等が並んでいると、「みるものが無い!」と嘆くほどスポーツに興味がない。そんな私にスポーツ観戦記を面白く読ませるとは、万太郎おそるべし!観戦に至らず、見に行けなかったり、見に行ったら終わってたり、おいおい大丈夫か?なエピソードが満載だけども。まぁ、そこがいいのだが。
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期待しすぎた。エッセイ前作がすごく面白かったからかなり期待してたんだけど、まぁ、普通。サッカーにもたてもの探訪にも興味ないからかも。万城目学はやっぱりフィクションが最高っていうことか。
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ザ・万歩計に続く万城目さんのエッセイ第二弾。久々に一気読みしてしまった本だった。
正直なところ、笑いまた笑いを予想し期待もしていたことからすると、意外な内容ではあった。
でも益々、万城目学という作家が好きになった。
文庫化にあたり追加収録された、「眉間にシワして、北朝鮮」だけでも読む価値は充分にあると思う。
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大好きな万城目さんのエッセイ。
『万歩計』もよかったけど今回も◎。
面白味は勿論のこと、最後の北朝鮮訪問の話はなかなかに興味深かった。
万城目氏が、確かな手応えで「生きている」のだな、と感じてしまう。見習いたいと思う、目覚めるような刺激。
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第1章から何ともグダグダした感じで始まるエッセイ。相変わらず面白い。万城目氏が短い文章でわかりやすくをモットーに文章を書いていると初めて知り、それを知ったうえで読むとまた面白かった。
海外への観戦日誌は、半分は異文化交流であり、中国と北朝鮮での様子は考えさせられた。政治的歴史的な感情は、個々人が抱く親近感や好意の前に大きく立ちはだかり、和することをためらわせる。場合によっては敵意になる。緊張感のなか、おかしな話ではあるが、日本人のかみ合わない対応に安心してしまった。そして、あとがきの万城目氏のコメントに、納得した。
全体として相変わらず万城目氏の視点は面白く、緊張漂う場面でも思わず笑えた。そして間に挟まる「今月の篤史」は、「建物~」が始まるとチャンネルを変えていた私に、ちゃんと見とけばよかったと思わせた。
これからもエッセイを書いてほしい。
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万城目さんがフットサルの最中にアキレス腱を断裂するシーンは、それはもうあの軽妙な語り口で語られるので、むしろ痛みが想像し易いという困った状況に。
北朝鮮サッカー観戦記は、税関での出来事などで色々と考えさせられることがあります。