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チューダー王朝弁護士シャードレイク (集英社文庫 チューダー王朝弁護士シャードレイク)
16世紀イングランド。国王ヘンリー8世の摂政クロムウェルの命により、弁護士シャードレイクはスカーンシアの修道院で起きた殺人事件の真相究明に向かう。彼を待ち受けていたのは曲...
チューダー王朝弁護士シャードレイク (集英社文庫 チューダー王朝弁護士シャードレイク)
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商品説明
16世紀イングランド。国王ヘンリー8世の摂政クロムウェルの命により、弁護士シャードレイクはスカーンシアの修道院で起きた殺人事件の真相究明に向かう。彼を待ち受けていたのは曲者ぞろいの修道士や修道院の暗い秘密…。自身を追い詰める劣等感と戦いつつ奔走する彼だったが、やがて自らの信念を揺るがす衝撃の事実が明らかになる。イギリスで大人気のCWA賞受賞シリーズ待望の第1弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
【CWA図書館賞(2007年)】16世紀イングランド。弁護士シャードレイクは修道院で起きた殺人事件の真相究明に向かう。彼を待ち受けていたのは、曲者ぞろいの修道士や修道院の暗い秘密。自身を追い詰める劣等感と戦いつつ奔走する彼だったが…。【「TRC MARC」の商品解説】
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濃密な時代背景描写が現代に通じる
2020/07/31 22:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケン・フォレットの『大聖堂~果てしなき世界』を読み進めているかたわら、イングランドにおけるカトリックと修道院の解体と終末を描いた本作も併せて読んでみた。
『薔薇の名前』と似た設定ながら、一つのシステムの崩壊という激動の時代を最前線で目撃したシャードレイクの目を通して描いていることで、より現代的な感覚で読むことができた。
数百年も続いた一つのシステムを全面解体するのにもかかわらず、その性急さと乱暴さにまず驚いたというのが正直なところだった。専制君主の最右翼ともいうべきヘンリー八世がその推進者なのだからさもありなんなのかもしれないが、それにしても立ち退き屋さながらの手法で、最初の監督官の殺害もそれに対する抗議と抵抗なのか?と思わせてしまう。
もうひとつ目を引くのは、この改革(改悪?)によって多方面に大きな影響が出ることが予想されるのに一般の民衆の信仰生活を今後どうするのかという現代なら当然出てきそうな懸念が全く顧みられていないことだ。幹部修道士たちの信仰とはかけ離れた贅沢な生活や様々な欲望は確かに民衆の心を離反させたかもしれないが、慈善活動や学問研究などその役割は多岐にわたっていて、堕落したから解体などとは一朝一夕にできるわけがない。実際、国王の腹心クロムウェル卿の信奉者であるシャードレイクでさえ、物語終盤で自分の障害を瞬時に消し去ってくれるかも・・・と一瞬の期待を込めて聖遺物に手を触れているのだから。
まして修道院の使用人であるアリスを始めとした一般民衆にしてみれば「なんだ、それ」というはずだろう。16世紀という時代はヨーロッパではとにかく宗教戦争の嵐が吹き荒れていた。フランス、スペイン、ドイツなどどこも権力者の思惑で民衆の精神も生活も荒廃していたのだ。カトリックもプロテスタントも彼らのことは眼中にない。
堅固な信念をもって職務にあたっていたシャードレイクさえこの状況に疑問を感じ始めたところで物語は終わる。唯一の救いは、フランスへ逃れたアリスとマークだろう。彼らを追って物語を続けてみるのも面白いと思う。
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チューダー王朝弁護士
2022/12/25 19:21
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
チューダー朝に興味があり読んでみましたが、宗教問題には興味がないせいかややこしくて暗くて自分にはあまり面白くなかったです。続きもあるようですが・・・。