紙の本
憲法論議
2024/03/09 18:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本国憲法の議論について、根本的に疑問を呈していて、興味深く読むことができました。新しい視点で、おもしろかったです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽにょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
9条がどういうものかということを考え、9条を変えるなら、なぜ、いつ、どのように、といったことが重要だということを執筆陣は言いたいのだと思った。
紙の本
変えますか?
2014/05/05 19:12
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ数年、憲法についての話題になる事が多い。
そのため、毎年、この時期、憲法に関する本を読む事が恒例となりつつある。
今年、読んだのは内田樹と、彼が選んだ3人が語る憲法9条を中心とした憲法論である本書。
「虎の尾を踏むのを恐れない」という触れ込みだが、主に踏んでいるのは改憲派の「尾」
4人に共通しているのは「なにがなんでも憲法を守れ」と言っているわけではない、と言う点。
「変えてもいいけど、なぜ今、変えなければならないのか?」という点が根底で共通している。
自分が分からない点もまさにそこだった。
結局のところ、改憲派の人は「変える事」が自己目的化しているような気がする。
突き詰めると「自主憲法を制定した」という事実を作って、自分のプライドを満たそうとしているだけでは?
今の憲法を根本的に変えたとして、何を目指すのか?
なんだかんだ理屈はこねても、「平和国家」という看板は降ろさない(まさか憲法で「侵略国家」を掲げよう、という人はいないだろう)から、結局、9条がジャマなのだろう。
9条を無くす事で「普通の国」になる、と言う人もいる。
が、「普通の国」とは他国と戦争する事もできる、という意味になる。
そういう覚悟を持った上で主張しているのかは、はなはだ疑問。
自分だけは安全な所にいる、という前提でモノを言っている気がしてならない。
(特に政治家は安全な場所にいる充分な理由があるから)
本書の中では、町山智浩氏が最後にこう語っていたのが印象に残る。
「そんなに軍隊を持ちたいなら持てばいいが、その場合は自分もちゃんと兵隊やれ」
(外国では職業軍人に軍隊を独占させるのは危険なので、国民皆兵制を敷いている国もあるらしい)
改憲派の人たちは、どう答えるだろうか。
投稿元:
レビューを見る
2012/10/13 Amazonより届く。
2016/8/2〜8/4
内田樹氏、平川克美氏、小田嶋隆氏、町山智浩氏による憲法論議。2006年の刊行だが、内容は古くなっていない。町山さんのが一番面白かった。改憲、護憲何れにせよ、感情的議論ではなく、論理的にやらないといかんな。
投稿元:
レビューを見る
竹島、尖閣諸島の問題から、近頃また騒がしくなってきた憲法第9条を巡る論争。2006年、安倍政権が打ち出した改憲論に危惧を覚えた4人の論客による憲法についての考え方。根底にあるのは「憲法を変えることで、誰がどのようなメリットを享受するのか」が不明確なこと。そもそも憲法というものはどういうものなのか。それは国民を縛るものではなく権力者が逸脱して国民を苦しめないようにあるものではないか。また憲法とは本来「国として求めるべき理想」であるべきで、現実に即して書き換えるようなものではない、ということ。
個人的には「普通の国」になりたいから改憲して交戦権を得たり、軍事力を所有したりする、というのは情けないと思う。まず「普通の国」の定義が不明確だし、更に言えば「普通の国」ではなし得なかった戦後60年にわたる平和を実現した「特別な国」であることを誇りに思えば良い。「神の国」であると言えるのであれば、そのくらい他と違っていたっていいでしょう。
投稿元:
レビューを見る
4人の著者が護憲、違憲について独自の意見を述べるというもの。現状の日本と照らし合わせてもひとつの意見としてとても参考になったし、為になった。
投稿元:
レビューを見る
4者4様の9条観が書かれて面白いです。少なくとも「9条と自衛隊があるという一見矛盾し、その中で引き裂かれていること」というのは意外にうまくできてると私も思うのですが、どうでしょう。今の自民党が言っている、自衛隊を「国防軍」へ名称変更し、憲法改正で9条をなくしてしまうのはどうなのか。アメリカから自立しようとするならまだしも、今の状況で同盟関係を強化するのならば、アメリカにいいように軍隊を利用されるだけじゃないのか。
投稿元:
レビューを見る
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
『9条どうでしょう』を読んで
「第九条」が大変美しい響きをもったすばらしい文句に見えてきた。
今まで憲法に対して特別な思いをもったことがなかったけれど本書ではいかにして9条ができていったか、そしてどうして大切にした方がいい(意見を押し付けてはいない)のかをいろんな方向から述べている。
改憲、護憲にとらわれずとりあえず読んだ方がいい本。
この本の内容を知っているのと知らないのとでは雲泥の差で
読んだ後に自分の意見を持つのもいいと思う。
とても印象深かった陛下のお言葉のエピソードの引用。
東京都教育委員の米長さんが陛下に「日本中の学校で国旗を掲げ、国家を斉唱させることが仕事です」と話し、陛下が「やはり、強制でないことが望ましいですね」と応じられる場面もあった。(「読売新聞」2004年10月29日朝刊)
・・・つまり、この国の右傾化に歯止めをかけているのは、いまや天皇家の人々であるということだ。
短い言葉だけれど、陛下の受け答えに大きな意味を感じられて感動した。
投稿元:
レビューを見る
改憲派の主張が子ども染みた論理の上に立脚していないかを疑うようになった。欠かせないのが、具体的な道筋と方向性を明確に想像できる力。寄稿者4人には豊かな想像力が備わっていたように思う。簡単な賛成/反対の図式では片付けられないほどデリケートで複雑な問題だ。原発と同じで。
投稿元:
レビューを見る
内田樹氏が関わった本で、本棚から溢れているものが幾つかあり、文庫化されてすぐ手にとった。四氏それぞれ面白く読んだ。特に、トリの位置にある平井氏の切迫した想いが伝わる一文は、まっすぐこちらに向かってきた。こんなに解りやすく簡単な理論が、今の日本では通じないのか。あの安倍さんが、また表舞台に立とうとしている。真っ当な民意は、いったいどうやったら伝わるのか。
121204追記
本日付けで公布される衆議院総選挙は、今の段階で安倍氏率いる自民党の勝利が濃厚と言われている。あろうことか、公約の中で9条2項の改悪をうたっている。今のうちに言っておきたい。安倍氏の言うところの「まっとうな国家」とは何なのか?真っ当な国土と真っ当な国民を無視して、国家が成り立つとでも思っているのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
小田さん以外はよかったかな。安易な護憲派改憲派で語られるのではなく、憲法というものを見つめ直していく必要性、視点が大切であると説く。
投稿元:
レビューを見る
憲法は国の在り方を規定するもので現状に合わせて手直しするものではない。出来ないから、間違ってましたでは何処かのマニフェストみたいです。
投稿元:
レビューを見る
ある教授が言っていた、『憲法はセンスの学問だ』。センスで語った本である。
国のビジョンを問い、国民が選ぶものだから、私も考えていきたい。だって、日本人だもの!
読んで良かった。面白かった!
※毎日新聞刊行物。
投稿元:
レビューを見る
近代憲法のあり方から考えさせられます。
近代って個人も国家もガラリとかわっているところなんですね。はっきりいってそうでない時代の思考法をうまく想像できない。今をそのまま当てはまることができるのか、どうなんでしょう。橋本治ならストンと考えちゃうんでしょうけど。
明日はレ・ミゼラブル見てこよっと。
投稿元:
レビューを見る
四人の視点。
憲法9条について。
全員改正には反対している。
まあ、そんなこと言われると、確かになんで改正なんてしなきゃいけないのかね?と思った。