飛魂
著者 多和田葉子
虎使いとなるため、師とともに人里離れた森の中の寄宿舎で修行を続ける女性達の深遠なる精神の触れ合いを描いた作品。表題作ほか、「盗み読み」「胞子」「裸足の拝観者」「光とゼラチ...
飛魂
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商品説明
虎使いとなるため、師とともに人里離れた森の中の寄宿舎で修行を続ける女性達の深遠なる精神の触れ合いを描いた作品。表題作ほか、「盗み読み」「胞子」「裸足の拝観者」「光とゼラチンのライプチッヒ」を収録。
目次
- 飛魂
- 盗み読み
- 胞子
- 裸足の拝観者
- 光とゼラチンのライプチッヒ
- 著者から読者へ
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なぜか変換できない熟語たち
2022/02/02 12:54
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の作品のタイトルに「雲をつかむ話」というのがあるが、まさしく、作者の作品がいつも雲をつかむ話が多い、白熊が主役だったり(雪の練習生)、いわくありげな人と列車に乗り合わせたり(容疑者の夜行列車)、ショウペンハウエルを買い求める怪しい男が登場したり(目星の花ちろめいて)。今回の「飛魂」と短編4遍も雲をつかむ話のオンパレード、「飛魂」では登場人物の主人公・梨水、粧娘、煙花、紅石、そして「虎の道」の師・亀鏡どの人にもフリガナがないから読み方がわからない、でも、漢字の形、意味、でそれぞれの人物がどういう人なのか想像してみる、これは面白い体験だった。幽密、聴界、学弱者、芳情、そしてタイトルでもあるの飛魂となぜか変換できない熟語ばかり、でも、その熟語はそのつながりから意味が理解できる、これも面白い。でも、それって、漢字がわかっていることは前提だから、独訳できるのだろうかと少し気になった