武士の誕生
著者 関幸彦
草深い辺境から「都の堕落した貴族」を倒すために現れたのか、それとも武芸を生業とした貴族社会の一員だったのか――。近年活況を呈する武士論の二つの見方を統合し、「武士誕生」の...
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商品説明
草深い辺境から「都の堕落した貴族」を倒すために現れたのか、それとも武芸を生業とした貴族社会の一員だったのか――。近年活況を呈する武士論の二つの見方を統合し、「武士誕生」の道筋を描く。古代の蝦夷との戦争が坂東の地に蒔いた「武の遺伝子」は、平将門、藤原秀郷らによって育まれ、武家の棟梁たる源義家、頼朝らによって大きく開花した。
目次
- はしがき
- 序章 ある武士団のものがたり──烟田一族の盛衰
- I 怨 乱──蝦夷問題の遺産
- II 反 乱──坂東の夢
- III 内 乱──棟梁の時代
- 終章 武士の発見
- 参考文献
- あとがき
- 学術文庫版あとがき
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我が国における武士というものの誕生の歴史を究明します!
2020/03/26 09:23
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国における「武士」という人々の起源とその成長・発展を丁寧に史料をひも解きながら解説された興味深い一冊です。この武士の起源については、我が国んは二つの説があり、まだ解明されていません。一つは、草深い辺境から都の堕落した貴族を倒すために武士という人々が生まれたという説、もう一つは、武芸を生業とした貴族社会の一員が武士という人々に変化していったという説です。同書では、この二つの武士論を統合しながら、「武士誕生」の道筋を究明していきます。我が国の歴史をより深く知ることができるとっても魅力的な書です!