紙の本
以外と・・・。
2013/12/10 22:44
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投稿者:suipen - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも使っているsuicaがこんなにすごいものだとは思いませんでした!
僕もsuicaを持っていますが、改めてsuicaの重要性を認識しました。
椎橋さんをはじめとする、suica事業部の皆さん、ありがとう!
紙の本
suica誕生までの物語
2017/04/15 11:35
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投稿者:めいてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段何気なく使用している交通系ICカード。
suicaの独壇場だと思っていましたが、誕生までには多くの時間と苦労があったことを知ることができました。
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生まれる前からあった、きっぷIC化計画。
長い、先が見えにくいプロジェクトに対する取り組みも学べる。
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福岡で地下鉄もバスもSuicaで乗れる便利。ちょっと難しいところもあったけれどその誕生物語を楽しみました。
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様々な制約、周囲の無理解の中で、新しいことをやり遂げるということ。仕事のやりがえのひとつなのではと思った。
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Suicaが当たり前のように日常生活で便利に気軽に使われてますが、導入されるまでの苦労がぎっしり詰まった一冊です。
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★4 Suicaすげー。プロジェクトの壁を乗り越えた凄い発想がサラリと描かれていて、それが逆に実際に問題にあたる人の感覚の生々しさが伝わってくる。こんな仕事してみたいと妬けた。
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ただのSuicaがヒットするまでの軌跡ではない。
自分は学生だから仕事が本当にどんなものかは分からないけれども、仕事ってこういうことなのかもしれない。
この本は仕事とかやりがいとか、きっと社会に出てヒントになるものが沢山散りばめられていると思う。
就活生や社会人になる前に読んでおきたい本である、と思う。
ただし終盤のSuicaとそれ以外のカードの相互利用のところでは、それまでの努力したこととかが緻密に書かれていたのとは逆に結果しか記されていなかったのが物足りなく、単調で残念だった。
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同じくSuica本。こちらの方が多少詳しく書かれてはいるが、あくまで新書である。Suicaのシステムや技術について、まとまって読みたかったのだかネットの方が詳しかった。
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SUICA開発物語
文章はこなれておらず、しかも前半部分にはやたらと「詳しくは後で述べるが」というような記載が多く、読みやすいとはいえないけれど、著者の粘り強い人柄が伺え、好感のもてる書きぶり
100戦100勝もしくは100分をよしとする社風の中、前人未到の巨大システムの構築、よくやったなぁという感じ。
SUICAの技術的な内容はあまり書かれていないがシステムの概要はよく分かる。ユーザーインターフェースについても普段われわれが意識していないような細かい検討を重ねた結果、今の形があるということもよく分かる。
・磁気式カードは機械にカードを通すので時間がかかる。非接触式ICカードは当時、リードオンリーのもののみであった。データセンターと通信をする必要があり、これも処理速度の点で無理があるのではないかと考えられた
・バッテリーは内蔵させると厚みが1センチぐらいになってしまうため、これはせずに通信ごとに電波で電力を供給する
・「かざす」と言っている時は人によっては0.2秒ほどしか通信領域にカードを留めず、読み書きに必要な時間が確保できなかったが、「タッチ・アンド・ゴー」と言うようにしてからはパネルに向かってV字型の動きになり時間が稼げるようになった
・SUICAカードは20件のデータを持っている。機器の端末は3日分のデータを持ち、センターサーバーは26週分(それを超えた分はデープにバックアップ)を持っている。各駅にもサーバーがあり、駅内の改札での情報は一旦、駅サーバーに貯められる。改札を通るたびに中央のサーバーにいくわけではない)
つまり、カードの不具合があっても20件分は復活できるし災害が起こっても三日間はネットワークなしで作動できる。
バスはネットにはつながっておらず、メモリーカード。運転手がバスを降りる時にこれをサーバーに転送している。
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国際ブランドから完全に独立した決済手段を開発してエコシステムを作り上げたのはエポックメイキングな出来事。
新たな決済手段を構築するとき、いかに国際ブランドから独立していけるかをはじめに検討するべき。
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書名を見て、「ん?ペンギン?ドンキホーテか?」などと思ひましたが、それが空を飛ぶのはをかしい。
で、よく見たらJR東の「Suica」の事でした。なるほどSuicaには必ずペンギンの図柄が描かれてゐます。しかし当方、愛知県在住なれば、Suicaよりもmanaca(名鉄系)が幅を利かせてをります。なのでSuica=ペンギンのイメエヂは有りませんでした。因みに、JR海の「TOICA」は、あまり馴染みがありませんな。
まあそんなことはどうでもいい。それよりも『ペンギンが空を飛んだ日』であります。帯の宣伝文を引用しますと、
鉄道の長い歴史に大いなる改革をもたらしたSuica。
それは、さらなる進化を遂げ、人々の生活スタイルをも変えた。
そして今、全国のIC乗車券はひとつになり、相互利用が実現した。
よちよち歩きだったSuicaペンギンが、ついに空を飛んだのだ。
「空を飛んだ」といふ表現はいまいちピンと来ないのですが、まあ全国どこでも使用ができるやうになつたといふ意味か。
Suicaの開発にあたつては、なにしろ大企業のJR東が手掛けるのだから、さぞかし大人数でプロジェクトティームを組んだのだらうと漠然と思つてゐました。
ところが、本書によると、何とたつた二人で開発作業は始まつたらしい。おお。
で、そのうちの一人が、何を隠さう、本書の著者・椎橋章夫氏であります。
本書の内容は、開発の手順を時系列に述べてをります。
第2章の「技術開発の時代」では、実は先人がICカードの開発を試みてゐたとか。しかしJR東は、磁気カードを優先させ、当然それに相当のコストがかかつてゐます。それをペイするには、10年かかるといふことで、一旦ICカードの開発は頓挫したのでした。
大体国鉄~JRつうのは私鉄がとうに導入してゐた磁気乗車券に見向きもせず、相変らず駅改札員が鋏でカチカチやつてゐました。都心部では面倒臭がりの駅員が「持たせ切り」をしてゐたと非難を浴びた事もありましたな。
第3章「ビジネスモデル構築の時代」では、やうやくJR東も本腰を上げて開発のゴーサインを出したはいいが、開発費用の130億円を如何に回収するかで大奮闘であります。
第4章・第5章は「Suica導入の時代」。愈々Suicaの試作品が出来ました。これを埼京線にてモニター試験を行ふのですが、トラブルも起きて、「磁気カードの方が良いよ」との意見まで出ます。
しかし何とか導入にこぎ着け、「2001年11月18日」がその日と決まりました。
第6章は「Suica育成の時代」であります。サービス開始から僅か19日目で、早くも100万枚を達成、PASMOとの相互利用も可能になり、首都圏のネットワークが完成します。これはJRが初めて民間と提携した例として、特筆に値すると思ひます。
第7章以降は、その後Suicaが如何なる成長を遂げたか、連綿と綴ります。遂に交通系ICカードは、ほゞ全国で共通運用されるに至りました。
ところで、地元の愛知環状鉄道(��称アイカン)は、未だにICカードはおろか、磁気乗車券すら扱つてゐません。これに憤慨した某鉄道マニヤが、アイカンの駅員に喰つてかかつたところ、導入に30億円かかるといはれ、逆に同情してゐました。
その後、アイカンも遂に2019年春以降、TOICAの利用エアリアになるとの報道が! 「春」なんて曖昧な言ひ方するなよ! と思ひましたが、まあ目出度いニュウスには変りありません。で、やはり30億円かかるとも書いてあり、駅員の情報はガセではなかつたことが分かります。
話が脱線しましたが(いつもの事ですが)、兎に角現在当り前に駆使してゐるIC乗車券(もはや乗車券以外の使用方法も多彩となつた)が、如何に苦難の連続で開発されたかが分かる、力作の一冊と申せませう。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-773.html
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もはや当たり前となったSuica、わたしが生まれた後に誕生し、導入される時からを見ている自分としては、その裏側を知ることができた。
Suicaの構想時点で、最初から明確に人々の生活を便利にするというビジョンがあり、それも切符の役割ではなく、購買活動そのもので便利にするというものであった。
タッチで切符の役割になるシステムは、改札機から微弱な電波が出ていて、それをICカードが拾うことによるものだが、初期の実証実験ではカードにバッテリーを使ったものであり、この初期のカードでの実証実験はトラブルだらけであったことは衝撃的であった。
JRが担う移動の役割は我々が思ってる以上に大きな責任を伴い、成功以外が許されないものであった。そのために実証実験を繰り返し、模擬的な駅でトラブルを事前に作り出すことで、完璧を求めていく姿勢が印象的であった。
Suicaの誕生だけが、日本人の生活に変革を与えたわけではなく、そのSuicaが他のICカードとつながったことで、日本全国の生活を変えるまでの大きな存在になったのは、最初のビジョンがあってこそであったと感じた。
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著者が中の人で、背景や課題、どう解決したかが詳細に書かれている。Suicaやその他交通系電子マネーを知るにはとてもよい本。本自体、安価で買えるし、とてもおすすめできる。
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Suica開発の物語。
当たり前のように使われているが、裏を返せばそれだけ大成功したアイデアであり、今では社会インフラとして機能している。
技術開発の紆余曲折からビジネスモデル構築や法律改正など、ここに至るまでの多くの苦労や発見が記載されており、とても面白く読むことができた。