紙の本
本当に起こりそうで怖い
2018/12/30 10:58
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投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
無名の作家さんだけれども、ちょっと曰くつきの作家さんであるらしい。そのためか、フィクションを書いている筈なのに、ものすごく現実に起こりそうな感じがして寒気が走る。ホワイトアウトの寒さなのか、作品に潜む寒さなのかわからないほどに・・・いつか実写化してほしい一冊。
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フィクションだがリアリティ抜群!
2016/07/14 18:12
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
あくまで架空のフィクションでありながら、著者が現役官僚であるという事に思いを馳せると、本書の新刊書の帯にも書かれているとおり「これは事実の告発なのか?」という思いを抱きながら読みきりました。原発と政治、電力業界との関係がもしもこの小説どおりなら、原発再稼動は規定路線となって突き進むのではないかと思わせられます。
原発をめぐる背景について物語られる様々な事象が事実かどうかは読者の判断に任せますが、原発再稼動の是非を考える上でこういう背景があるのか
も知れないという意味では、一読の価値ありと考えます。
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日本の本当の仕組みがようやく分かった!
2015/04/22 01:44
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投稿者:在外邦人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
殆どノンフィクション。
小説の面白さと言うよりは、事実を知りたい気持ちで最後までぐんぐん読み進んだ。
結果日本の社会構造を納得して理解できた。
最上位に居るのが、地域独占で潤沢な資金を自由に出来る電力会社。
次に君臨するのが電力会社の金で支配される官僚と有力政治家。
マスコミと検察・警察は彼らの使い走り。電力会社は日本の将来よりは、既得権益を守る事の方が大事と考えている。
大多数の無自覚な日本国民は、電気料金と税金を支払わされて上位の層を支えている。日本の有権者はこの本を読んで現実を知り、政治を我が事として考えなければ、分け前が削られるばかりですぞ。
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ウイルス禍の今だからこそ再読の意味がある一冊かも。
2020/04/29 23:01
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうずいぶん古い本(2013年刊)だが、ウィルス禍の報道に触れているうち、再読したくなった。
現役官僚が、覆面作家として書いた小説だからフィクションなんだけれど、さもありなんな物語。特に原発をめぐる電力会社の集金システムとその後の権力保持に使うためのカネの流れ、および、その流れを守るためのなりふり構わないやり方の記述は興味深く、怖い。国の基幹産業としての品格と責任、あるいは、国のリーダーとしての能力を持たないヒト(ヒトたち)が、単にその権力を保持するためってだけに流れているカネの威力を書いた本にも思えた。
他の多くの政策にも同様の仕組みが隠されてるんだろうか?そうなんだろうな、だから、福島の原発事故は起こってしまったし、今のウィルス禍もまた...。
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どこかで読んだような話を、何処にでもありそうなプロットにまとめ、薄っぺらい人物描写で、安易なフィクションにまとめた本。
著者が、現役中央官僚と言ううたいがなければ、箸にも棒にも掛らんような本。
とは言え、内容が真実を含むものと考えられるのだろうが、日本を腐らせてるのは常に政治家と官僚だ。
何とも薄ら寒い。
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ノンフィクションを読んでいる気がしてならなかった。どこまでが既に起きたことで、どこからがまだ起きていないことか確認したくなった。
現実がこう進む保証はないけれど、基礎にある問題の描写が外れていないとすると、それが吹き出すのに取る形の差があるに過ぎない気がする。
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現役キャリア官僚が書いたということで、官僚の性質がよくわかります。
こんなウンコにたかるウンコバエみたいな連中にこの国が支配されているのかと思うとまったく情けないというか、怒りを通り越してあきれてしまうのであります。
政治家や官僚は国民の幸福を守るために命をかけて職務を全うしていただきたい。そうして初めて徴兵制を受け入れ国を守るための戦争に行けるのである。とは言え、基本的に戦争なんてビジネスであり、誰かの懐を肥やすための興行でしかない訳で、こんな茶番劇に命をかける国民は愚かというか、うまい奴隷教育を施したものだと感心すべきなのか。
なんか脱線してしまいました。多分、アベマゲドンのせいです。
まあとにかく、原発なんていう根本的に邪悪なものはいらないのです。
レベル:410
堅苦しいドキュメントより、ノンフィクション小説という形式の方が、よっぽど伝わりやすいかもしれませんね。
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登場人物が多分この人をイメージしているんだろうなというのが分かってリアルに想像しながら読めるので、ストーリーの中に入り込むのは容易でした。
現職官僚が書いた小説で、ほとんどが事実に近いという事を考えながら見ていると、日本て相当病んでいるなぁと思われ、こういう人たちの思考ってこうなのかと愕然とさせられる。
原発なんてこんな事であっという間に危機的状況になるのかと最後の部分で、今の日本の原発の脆弱さが分かり、リアルにこれは起こりうるし、とんでもない施設だとあらためて思った。
いやしかし、こんなもの再稼働させちゃいかんでしょう。
あ、そうそう日本の政治家って心底情けないとも思った小説でした。
ぜひ読んでいまの現実と重ね合わせて、このままでいいかを想像して貰いたい一冊でした。
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フィクションとしては二流だけど、フィクションを装った告発本としては割と面白かった。
だいたい、新崎原発の再稼働に慎重なキャリアあがりの伊豆田清彦知事、脱原発俳優で衆議院議員の山下次郎、保守党に在籍しながら原発に反対する山野一郎、ってそのまんま(笑)
ややネタバレですが、悪い冗談としか思えない結末も、やけにリアリティがあった。
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前半だるいが、実はそこがこの本の真髄。
電力会社や業界がいかに政治家を取り込んで行くのか、
業界の預託金の作り方と政治資金の話とか、
電力会社は住所、世帯主氏名だけでなく、電力使用量=所得水準に比例するといった個人情報を握っていて、与野党の選挙時に名簿を差し出すとか、
諸々。
ストーリーとしては、新潟県県知事や山本太郎氏、河野太郎氏など実在の人物を連想するそれぞれのトピックを交えながら、結局は電力業界という大きな渦に呑み込まれて、渦を抜けた先は311以前と同じ場所だった。。。
ストーリー自体は、実際の規制委員会の詰めの甘さを(残念ながら)うまく反映してると思う。
予想できる展開だが、もし本当に起こったらと思うと怖い。
読むなら年内かな。
【ネタバレ】西やんっぽい名前がハニートラップという章から登場しますが、これだけは設定は全然違います。
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名を伏せたキャリア官僚らしき人物が作者の、小説の体を借りたある種の告発本的なもの…かな?
巨大利権の分配システムが再構築され再稼働するさまと、それに立ち向かおうとする人たちが陥れられていくさま。そして…。
本当にこれがキャリア官僚の作品だとすると、以前問題になった「左翼のクソども」発言の土壌というのは官僚社会にしっかり出来上がっているのだなあ、と痛感した。
この本は話題になりつつあるが、その話題を元に、読みもしないで利権だ陰謀だと騒ぐ市民を、著者が影から笑っているような、そんな気がする。
また事故が起きる、というその事故は、まったくもって出来すぎというか、しかし最も怖かったりするのだけど。
amazon、売り切れている。陰謀かな。
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電力会社や電気事業連合がどの様に官僚や政治家を抱き込み、三位一体の原子力推進を行う様が描かれ、そのメカニズムの解説書として読んだ。
おぼろげに想像していたものが、シャープに像を結び具体的に知ることができた。驚きというより、なるほどね、やっぱりね、という感じです。
小説としては、あまり面白いと言い難く、文体も好きではありません。
また、環境中に放出された放射性物質による内部被曝などについては一言も言及がなく、福島の被災者についても多くが故郷に帰れないという程度の記述で、避難生活や新たな生活のスタートが困難なことについての描写も全くありません。それでいて、原子力推進にかかわる官僚が、我々の様な原子力に反対する名も無き一般市民など虫ケラ以下にしか感じていない、という面ばかりが強調されています。
霞が関の官僚が内部告発的に書いたという点では、著者としては冒険であろうし、暴いて見せた内容も評価できますが、小説として好きになれない理由はこの辺りにあると思います。
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小節としてはどうかな、とは思うけど、本当にありそうで、ほんとうにおこっていることではないかと感じて、とにかく怖い。ほんとうの怖いのです。
作者の履歴を読むと余計にね。
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これは内部告発。前半はつまらないけど、恐らくはノンフィクション。登場人物も多くが特定できる。途中からは、現時点ではフィクションだが何れ現実になるかも知れない出来事。ラストの柏崎刈羽原発のテロによるメルトダウンと放射能の大量放出、官邸や電力の情けない対応と住民のパニック、ぜひテレビドラマ化して無関心で呑気なこの国の住民に知らしめて欲しい。
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原発関連の本をよみたいと思っていた時期に発売されたので、図書館で予約して三ヶ月待ちして借りた
霞が関の省庁に勤務しているという著者による、告発小説的なフィクション
電力会社、行政、立法、司法、マスコミ、それぞれの関係者の視点から、原発再稼働についての話が進んでいく
【予言】日本終了のお知らせ
書きたいことはいっぱいあるのだけれど、書ききれないし、まとめられない
原発反対、とだけ、表明しておく