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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/02/05
- 出版社: 集英社
- サイズ:20cm/195p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-771548-4
紙の本
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著者 瀬尾 まいこ (著)
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。【「B...
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商品説明
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。【「BOOK」データベースの商品解説】
結婚を控えた私の前に、兄と名乗る謎の青年が現れた。明らかに年下の「お兄ちゃん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて…。ハートフル・ウェディングコメディ。『小説すばる』連載に加筆・修正して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
瀬尾 まいこ
- 略歴
- 〈瀬尾まいこ〉1974年大阪府生まれ。「卵の緒」で坊っちゃん文学賞、「幸福な食卓」で吉川英治文学新人賞、「戸村飯店青春100連発」で坪田譲治文学賞を受賞。
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紙の本
人と人とのあたたかな繋がりを描いた、いい作品。
2015/09/14 10:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚前の主人公の前に、兄だと名乗る年下の男が現れるーという宣伝文にはけっこうイロモノめいた雰囲気が漂うが、中身はしっとりと味わいのある、落ち着いた心温まる話だった。もちろん、主人公は年下なのに兄と言い張る男に戸惑う。けれど、しょっちゅう訪れては許嫁のことを知ろうとしたり料理を教えたりする彼のことをいつしか「おにいさん」と呼び、受け入れるようになる。この辺の書き方のさじ加減がよくて、普通に考えたら「なんでそんなあっさり流されるの」と反発を感じそうなところをあまり感じない。押しつけがましさの手前ぎりぎりにあるような「おにいさん」の性格が、実は必死に作られたものだと途中で判明するからだろうか。いや、そうではなくて、一番大きいのは「おにいさん」のことを主人公の許嫁がおおらかに、そして自然に受け入れるからだと思う。そんなのありえない、と気にするのではなく、「あなたを大事にしているとわかるから大事にしたい」と言い、「おにいさん」とうまいことつきあって、けっこう会話も盛り上がる。そんな許嫁のキャラクターが、とてもいい。和菓子屋を営んでいる許嫁の父母もいい。時折出てくる和菓子もこの物語の雰囲気にぴったりと合っている。
そうして、最後についに「おにいさん」が何者か主人公は思い出すのだが、そのこと自体が目標の話では決してないと思う。もちろん、ああ、そうだったのか、と腑に落ちる感じはある。でもそれは驚きではなく、ふんわりとあるべきところに着地する感覚だ。一見突飛に見える設定が、いい意味でとてもオーソドックスな小説の形に組み込まれている。
電子書籍
気持ち良く読める本
2014/08/31 05:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハネムーン中に読んだ本のうちの一冊。結婚前に感じた色々な思いが蘇って懐かしい気持ちに浸りつつ、主人公の経験と自分の過去が重なり、少し苦しく、そして温かい気持ちをも思い出させてくれた。誰でも主人公に共感する部分が多かれ少なかれあるのでは。とても読みやすい本。
紙の本
忘れられないこと。忘れたいこと。
2015/11/28 11:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Key - この投稿者のレビュー一覧を見る
傷ついた記憶。苦い記憶。夢破れた悔しさ。
あまり振り返りたくない過去。
そんな思い出も、自分が思うほど本当はそこまで悪いものでもないのかもしれない…
自分には嫌な過去でも、誰かにとっては忘れられない大切な思い出になってることもある。
突然現れた「弟」により、主人公が過去と向き合い、「結婚」という未来に進んでいく過程が描かれた一冊です。