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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2014/05/14
- 出版社: 大和書房
- サイズ:19cm/214p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-479-39258-3
読割 50
紙の本
謎の絶滅動物たち
著者 北村 雄一 (著)
彼らの痕跡は、今を生きる我々に何を語るのか。現生人類に滅ぼされた人類、塩辛い草を主食にした巨大カンガルー、5メートルの牙を持ったマンモス…。際立つ存在感を放つ45種類の絶...
謎の絶滅動物たち
謎の絶滅動物たち
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商品説明
彼らの痕跡は、今を生きる我々に何を語るのか。現生人類に滅ぼされた人類、塩辛い草を主食にした巨大カンガルー、5メートルの牙を持ったマンモス…。際立つ存在感を放つ45種類の絶滅動物たちをイラストとともに紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
北村 雄一
- 略歴
- 〈北村雄一〉1969年長野県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。フリージャーナリスト兼イラストレーター。著書に「ダーウィン『種の起源』を読む」「深海生物の謎」「ありえない!?生物進化論」など。
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紙の本
人類の進出と絶滅
2019/09/28 17:53
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの動物が絶滅の憂き目に遭った。それは人間による狩猟などが大きな要因となっている。
そもそも生物は大きいほうが有利なようだ。活動範囲が広がり、戦闘力が高い。必要な食料は多いが、飢えに強い。しかしながら巨大生物は生きるのに広大な土地を要する欠点もある。人類の狩猟にせよ、気候変動にせよ、巨大生物は絶滅のリスクも高いようだ。アフリカでは様々な巨大生物がいる。筆者は人類誕生の地であり、長い年月で人類との付き合い方を知っているアフリカに比べ、他地域は急な人類の進出に対応できなかったことをその原因と考察している。面白い仮説である。
本書はこの考えを基に、ユーラシア・北米・南米・豪州・島と地域でカテゴライズして絶滅生物を解説している。
各生物で4ページずつ解説している。最後に「その後……」というコーナーがある。興味深いのはオオウミガラスのその後だ。最後のそれは皮をはがされて売られたそうだが、行き先は不明とのこと。また残った内臓や眼球は、液浸標本としてデンマークのコペンハーゲン大学動物学博物館に保存されているようだ。
クアッガという南アフリカにのみ分布していたシマウマの一種は、気難しく気が荒い通常のシマウマとは異なり穏やかな性格とのこと。そして人に慣れたそうだ。そこでヨーロッパの動物園に送られたものも多く、繁殖も試みられたが失敗に終わった。人に慣れ、飼育も可能だが、飼育下で繁殖しない生物であったのだ(チーターもこのような性質を有するそうである。)。1883年にオランダのアムステルダム動物園に残った最後の1頭が死んでしまい、残されたのは博物館が保存する毛皮、わずかな骨と絵、5枚の写真という悲しい結末である。その後、1984年に残された毛皮から遺伝子を抽出された。絶滅動物から遺伝子の抽出をしたのはこれが最初の例とのことである。